三国山稜(4回目)

雄大な富士山、そしてブナの森でスノーハイクを・・・やはり行き先はここしかないと思いました。
明るいアザミ平を後にするところで振り返れば、青空に雄大な富士山が・・・思わずガッツポーズ!

青空に雄大な富士山

@期間 2004/1/31(日帰り)
A同行者 Mackeyさん
Bアプローチ 行き:富士急行・富士吉田駅より籠坂峠までバス

帰り:平野より富士吉田までバス(「紅富士の湯」立ち寄り)

Cルート 籠坂峠[1115m]アザミ平[1290m]−大洞山[1384m]−三国山[1320m]−三国峠[1160m]−鉄砲木ノ頭[1291m]−平野[990m]

最高点:大洞山・標高1384m,難易度:☆☆★★★

D天候 快晴
E所要時間 約5時間半(歩行+休憩時間)
Fポイント ・事前の情報で奥多摩方面よりは南の丹沢方面の方が雪が多い、ということでスノーハイクを期待して、三国山稜を目指すことにしました。

・籠坂峠は朝の冷気が残っていました。バス停から少し歩いた墓地で準備体操して、エッチラオッチラと歩き始めます。身体が重いなー。登山道は20cmほどの積雪で、無雪期だとザクザクと足元から崩れる火山砂礫(スコリア)の道がかえって歩きやすいです。

・アザミ平まで緩く続く登りが終われば、あとは平坦といってもいい道が続きます。今日は冬枯れの樹林帯にサンサンと陽射しが降り注ぎます。縞模様がいい感じです。

・樹林帯を抜ければアザミ平。まぶしいほどの雪原をゆっくりと行きます。南側には箱根や愛鷹連峰も見えています。そろそろ、と振り返ると富士山が頭を出し始めました。

・なおも歩き続けて、樹林帯手前の登り坂で振り返ります。青空に白銀の富士山がドーンと聳えていました。こんなに近くでここまで見事な姿は初めてです。ウォーーー!(←かなり興奮)もうこりゃ写真を撮らずに居られない。富士の向こうには南アルプスも見えています。後悔のないようにシャッター押しまくって、フィルムが早くも3本目になってしまいました。

・さて、ここからは展望はお預けで、本格的なブナ林に入ります。少し標高が上がってきたせいか、雪質もパウダースノー気味になってきます。一昨年の暮れ、2回目に歩いたときには、寒々とした曇天だったので、今回は降り注ぐ太陽が本当にまぶしいです。見上げればブナの枝越しに真っ青な空が広がっていました。

・静寂の中を行きます。聞こえるのは雪を蹴りながら進む自分の足音だけです。残りの音は天空に抜け、雪面に吸い込まれているようでした。純白と紺碧、どちらも目にまぶしいくらいでした。風もなく、実際には意外と気温が低いようでしたが、降り注ぐ陽光に身体がポカポカと温まるようでした。

・大洞山を抜けてなおも歩き続けます。わずかな起伏、というよりはほとんど平坦な樹林を行きます。ズナ坂峠を過ぎれば広々とした場所になってブナ林が立派になってきます。4回目ともなれば、林相でどの辺りを歩いているかがわかるようになっています。ひときわ背の高い”ブナ太郎”は、今回も約束の場所に佇んでいました。

・さらに歩けば三国山。偉大なるブナ林ももうすぐ終わりになります。名残惜しい時間です。この場所も4度目。真夏の鬱蒼たる樹林(前回)に、燃えるような紅葉(1回目)、季節を変えて何度でも来るのにふさわしい場所だと、つくづく思いました。今度は、新緑の時期にでも歩きたいな、そんな思いを抱きながら三国峠へと下り始めました。

・三国峠を過ぎれば鉄砲木ノ頭へ向けてカヤトの登りが続きます。このコースで唯一の登りらしい登りです。峠ひとつ隔てただけでこんなにも植生が変わるのが不思議ですが、最後の楽しみは富士山です。逆光線にシルエットと浮かぶ姿がどんどん見えてきました。

・鉄砲木ノ頭に立ちます。今回は遮るもののないスッキリとした富士山が欲しいままです。山中湖も陽光にさざ波を光らせています。樹木のない山頂は、それでも雪に覆われていました。このところの寒気の影響で雪解けが進んでいないようでした。

・頑張れば切通峠まで歩けますが、今回はほどほどにすることに・・・。パノラマ台を経由して東電寮入口へと下りました。バスの時間が合わなかったので平野まで歩きました。

G総括 ・まさに快心の山行ができました。雪が積もったら三国山稜を歩こう・・・そう思い続けていました。まだまだ雪が少ないかな、そう思いながらもこの山稜を目指して大正解でした。今回は何と言っても雄大な富士山を見ることができて、明るいブナ林のスノーハイクも楽しめて、大満足です。

・冬の三国山稜も一昨年の12月に来たときは曇天のモノトーンの世界。今回は、青い空、白い雪、ブナの幹の斑模様、明るい陽射しと、カラフルという言い方は変ですがインパクトのある景色に出会うことができました。やはり・・・晴れているほうがいいですね(笑)

・天候の割には出会う人もそんなに多くなく、マイペースの山歩きができました。温かみを感じるコースです。まさに、”とっておきの場所”とでもいいましょうか。上にも書いたように、今度は新緑の時期に来れたらいいな。

H気付事項 ・以前にも書きましたが、籠坂峠から登ったところの墓地にあるトイレは、冬季は閉鎖されています。あとは覚悟を決めるだけです。(脇へそれている足跡が多かったのは気のせいだろうか・・・)

・今回のような天候と積雪なら問題ないのでしょうが、吹雪だったり積雪量が多い場合には、三国山から先の下りで道を誤る(三国峠と明神峠を間違える)可能性もあるでしょう。

I余談 ・今回は帰り道に内野入口バス停そばの「紅富士の湯」に入りました。「比較的質素な温泉センター系」でいい雰囲気でしたが、ちょっと賑やか過ぎたかも。思わず電動マッサージ椅子を使ってしまったのは、運動不足の影響?そして・・・勇気を振り絞って昇った体重計・・・ガーン!見てはいけないものを見てしまった・・・

・富士吉田ではまたまたカレーと地酒の店「糸力」に行ってしまいました。今回はカレーだけでなく、お酒もたくさん飲んでしまってますます体重増に拍車がかかったみたいです。あ〜、困ったもんだ・・・

※印の写真はクリックして拡大表示できます

陽射しが降り注ぐ道が続きます。積雪は20-30cmほどでした。

アザミ平へと向かう

雪面に柔らかな縞模様が描かれていました。低木と組み合わせて撮影です。※クリックすると拡大表示

※樹林帯にて

アザミ平を行きます。振り返るほど姿を見せてくれます。※クリックすると拡大表示

※富士山が顔を出した(アザミ平にて)

トップ写真と同じ場所から撮影。梨ヶ原の裾野の向こうにクッキリと見えました。

遠く南アルプス・白峰三山

陽射しがサンサンと降り注ぎ、青空が眩しかった。

明るいブナ林

この場所も既に4回目。次はいつ来ようかな・・・

三国山にて

夏には多くの葉をつけるブナの木も、いまは準備中。※クリックすると拡大表示

※ブナの大木を仰ぐ(三国山にて)

この日はスッキリと晴れて、この場所からは初めて富士山を見ることができました。

鉄砲木ノ頭から富士山と山中湖

 


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