三国山稜(3回目)

夏のブナの森を歩いてみたいと思い立ちました。
濃い緑の葉を茂らせたブナと、青々とした夏草がウェットな雰囲気を醸し出していました。

鬱蒼としたブナ林(三国山)

@期間 2003/8/10(日帰り)
A同行者 なし
Bアプローチ 行き:JR御殿場線・駿河小山駅より、明神峠までタクシー

帰り:籠坂峠より富士吉田までバス

Cルート 明神峠(三国山登り口)[1050m]三国山[1320m]−大洞山[1384m]−アザミ平[1290m]−籠坂峠[1115m]

最高点:大洞山・標高1384m,難易度:☆☆★★★

D天候 曇ときどき晴
E所要時間 約4時間半(歩行+休憩時間)
Fポイント ・3度目の三国山稜は、真夏のブナ林を歩こうという趣向です。少しは違ったコースをなんて考えるから、駿河小山駅から明神峠までタクシーの世話になって¥4,000円ばかり使ってしまいます。我ながら呆れたものです。

・歩き始めはカンカン照りで、一気に汗が噴き出します。標高1000m余りだと、下界を歩くようなものです。おまけに意外と登りが急です。前日の台風が大雨をもたらしたせいか、スコリア(火山砂礫)の道は、踏ん張る足元からボロボロと崩れました。

・三国山までは初めてのルートですが、比較的歩かれていないようです。期待以上の太いブナも現われてワイルド感がありました。日が翳り斜度が緩んできて、好ましい道が続けば三国山の頂上でした。紅葉の時期スノーハイクの時期とは異なり、濃い緑の葉を纏い、夏草の絨毯を敷き詰めた、鬱蒼とした森が広がっていました。

・ここからは過去に2度歩いたコースを逆行します。上空は曇り空の様相で、ジメジメとした雰囲気の中を行きます。林床には唯一といっていいほど、ダイコンソウの花だけが咲いていました。緩い登りが続き、最高点の大洞山に着きました。

・ブナに囲まれた大洞山で昼食をとり、再び歩き続けます。雲が厚くなってきたようで、道は暗さを増します。少しは陽射しがあると、ブナ林も一層輝きが増すのに・・・と思いながらも、曇っているお蔭で涼しい「避暑山行」が続きました。それにしても、花は悲しいくらいに少ないです。

・アザミ平の手前でようやく樹林帯が切れれば、草原を雲が通り抜けていました。このあたりにはシモツケの花が見られました。更に行けばアザミ平。陽射しが戻ってきました。当てにしていたフジアザミは全くなかったものの、紅色をしたタデ科の花を見かけました。後で調べたら富士山五合目付近で見られるメイゲツソウでした。

・アザミ平からは緩い下りが続き、雨で水が流れた跡の顕著なスコリアの道を、時折ズボッと足を取られながら歩きました。車の音が大きくなって、公園墓地を抜ければゴール地点の籠坂峠。カンカン照りの中でバスを待っていましたが、30分も遅れてきました。歩いているときよりも疲れました(~_~;;

G総括 ・季節を変えて訪れ続けたいと思っていた三国山稜、今回もまた素晴らしい雰囲気の中を歩くことができました。日が翳ったために、思わぬ避暑ができました。出会った人は、5人程度でした。

・花に関しては、ひょっとしたら穴場かと期待したのですが、見事に裏切られました。(^^;;

H気付事項 ・明神峠から三国山へ行く登山口は、駿河小山から入った場合、「明神峠」の道路標示から500mほど行った左側にあります。なお、駿河小山のタクシーは台数が少ないです。タクシーが居ない場合は、観光案内所に頼んで呼んでもらうことになります。

・ここのコースは水場が全くありません。陽射しが強い夏には、思いのほか水を消費することになるので、要注意です。

I余談 ・この日は、翌日の山行を控えて富士吉田泊りとしました。久々にカレーと地酒の名店「糸力」に寄りました。ここのカレーはやっぱり美味しい(^o^)。しかし、地酒はエンドレスになるので、我慢して店を出ました。

※印の写真はクリックして拡大表示できます

好ましい登山道が続きます。

明神峠から三国山へと登る道

三国山へと登る途中にはこのような木がかなりありました(^^)

太いブナの木

草の斜面が青々としていました。

樹間より鉄砲木の頭を望む

この花だけは終始みられ、林床に彩りを与えていました。

ダイコンソウ

登山道の真ん中に生える太い幹。クリックして拡大できます。

※大洞山付近にて

富士の山腹から種子が風で運ばれたのでしょうか?

タデ科のメイゲツソウ

 


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