三ツドッケ〜蕎麦粒山(2回目) |
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シロヤシオの季節、去年の忘れ物を取りに行くことを決めました。 | ||
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@期間 | 2004/5/15(日帰り) | |
A同行者 | Mackeyさん | |
Bアプローチ | 行き:JR青梅線・奥多摩駅よりバスで東日原バス停へ 帰り:川乗橋よりタクシーで奥多摩駅へ |
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Cルート | 東日原[600m]−滝入ノ峰[1310m]−一杯水避難小屋[1430m]−三ツドッケ[1576m]−一杯水避難小屋−蕎麦粒山[1473m]−松岩ノ頭[1268m]−笙ノ岩山[1255m]−川乗橋バス停[440m] (注:地図記載以外の標高は、読み取った値です) 最高点:三ツドッケ山頂・標高1576m,難易度:☆☆☆☆★ |
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D天候 | 晴 | |
E所要時間 | 約9時間(歩行+休憩時間) | |
Fポイント | ・前年のほぼ同じ時期に三ツドッケから蕎麦粒山を歩きました。期待していたシロヤシオは木が沢山あったのに花をつけているのはごくわずかでした。今年こそは・・・その思いは年を越してあり続けました。例年より少し早い開花情報に接し、足が向かいました。 ・見慣れた景色の東日原バス停を後に、登山道をズンズンと登ります。植林の中の薄暗い道はいつものことながら我慢の時間。そして、尾根筋に出ればいつもと同じ自然林が待っていました。 ・さて、ここからいつもの登山道を外れます。ネット仲間の”剣 内蔵助さん”から教えて頂いたとおりに、尾根を忠実に辿ることにしました。かすかな踏み跡を頼りに登っていくと、やがて尾根が明瞭になって、ミズナラの樹林帯は新緑のステンドグラスとなって続きました。 ・所々にブナの大木も現われて、快適な稜線歩きが続きます。ところが、この稜線にアップダウンが加わってきます。稜線を外れるのが恐いので尾根筋に忠実に歩きます。かなり身体に応えました。滝入ノ峰が近づくにつれアップダウンが激しくなり、足元は踏ん張りが効かないくらいでした。両手を使うようにして登ると急に傾斜が緩んで、ひっそりとした中に滝入ノ峰の指導標がありました。 ・滝入ノ峰を過ぎると尾根がやせてきて、アセビの茂みの間を縫うように歩けば、ギャップのような下りの先に登山道がありました。ここからはいつもの道が続き、ブナやミズナラの新緑の中を淡々と登って行きます。やがて、トウゴクミツバツツジが現われ、更に登っていくと待望のシロヤシオが咲いていました。 ・一杯水避難小屋へと近づくに従い、シロヤシオが増えてきます。どうやら今年は当たり年のようです。一杯水避難小屋に着いて、ここから三ツドッケを目指せば、シロヤシオとトウゴクミツバツツジの競演です。透き通るような清楚な白と鮮やかな紫色、そして新緑と、3種類の光が織り成す様にウットリとさせられるほどでした。そしてシロヤシオを見るときには、紅く縁取られた5枚の葉にも目が行くのでした。 ・さて、ちょっと長居をしてしまったようです。それでも、やはり歩きたいルートを目指すことにします。まずは長沢背稜の続きを東へと向かうことにします。アップダウンの少ないトラバース道を快調に進めば見事なブナ林が展開、そして、約束の大ブナ”千手観音”との再会も果たしました。 ・仙元峠から蕎麦粒山へと尾根筋を行くようになると、またまた2種類のツツジの競演です。蕎麦粒山に登りついてわずかな休憩を取ったら、去年歩いた防火帯を下らずに、右へと折れます。目指すは鳥屋戸尾根、長い、思ったよりもはるかに長かった下りの第一歩が始まりました。 ・植林がからんできますが、再び自然林の尾根を歩きます。ここもブナが見事です。明瞭ながら比較的踏まれていない道を一旦下ってからは、緩いアップダウンが続き、再びシロヤシオが現われてきました。 ・松岩ノ頭付近はシロヤシオの大群落です。何度もシャッターを切りましたが、曇り空になったようで陽射しはなくなりました。笙ノ岩山までは好ましい尾根道が続きました。その笙ノ岩山を過ぎてから、急な下り坂が始まりました。 ・下り坂はこれでもかというほどに続きました。誰にも会わず、植林の中を通るときは薄暗く、かなり心細い道が続きました。 ・日原の深い谷へと落ち込む尾根です。やがて沢の音が響くようになってきました。しかし、近そうでこれがなかなか遠く、沢音はなかなか大きくなってきません。時刻も随分と経って、薄暗くなってきました。 ・ようやく車の音が聞こえてきて沢音もかなり近づいてきました。足の踏ん張りが効かなくなった頃、やっと道路に下り立ちました。川乗橋バス停に着いたら、バスまでかなり時間があったので、仕方なくタクシーを呼んで奥多摩駅に出ました。もうクタクタで、青梅線の電車の中では死んだように眠りました。 |
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G総括 | ・山深い、ひっそりとしたこの山域が、もっとも輝く季節であることを実感しました。新緑の中に咲くシロヤシオとトウゴクミツバツツジの競演は、素晴らしかったです。特に、一杯水避難小屋から少し上がったあたりは、ものすごい密度でシロヤシオが咲いていました。 ・ヨコスズ尾根の尾根通しを行くコースは、予想したとおりの瑞々しさでした。陽射しを浴びて、本当に鮮やかな緑に染まっていました。これからも、毎回こちらを採るような、癖になりそうなコースでした。 ・鳥屋戸尾根を歩いたときには陽射しはほとんどなかったのですが、ここも自然度が豊かで、植林帯もそれほどいやみがなかったです。今回は登り、下りとも尾根コースだったので多少飽きてしまいましたが・・・ |
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H気付事項 | ・ヨコスズ尾根を忠実に辿るコースは、とにかく尾根の左側にそれないように歩くことです。登り始めは不明瞭なため、要注意です。また、下山にとる場合には、この不明瞭な箇所で行き過ぎないことが大切です。2万5千分の1の地図とコンパスはあったほうがよいでしょう。 ・鳥屋戸尾根は指導標がまだまだ少ないです。赤テープを見逃さないように。このコースを登りにとる場合の取り付き点は、よく注意するようにして下さい。 ・蕎麦粒山あたりまで来るとアプローチがかなり長くなります。計画段階での慎重さと、蕎麦粒山に来る前の段階で判断できるようにすることです。 |
※印の写真はクリックして拡大表示できます。 |
尾根筋を忠実に辿る |
緑の光を浴びてひっそりと・・・ |
※今年は期待に応えてくれた・・・ |
トウゴクミツバツツジ |
新緑の谷の向こうに鷹ノ巣山 |
※「千手観音ブナ」との再会 |
倒木をまたいで鳥屋戸尾根を行く |
松岩ノ頭でひと休み |
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