三ツドッケ〜蕎麦粒山

ツツジの季節に再びヨコスズ尾根を歩くことにしました。
シロヤシオの名前がポピュラーなゴヨウツツジの花。期待した割には花が少なかったのが残念でしたが、純白の美しい花びらが印象的でした。。

三ツドッケ山頂付近のゴヨウツツジ

@期間 2003/5/25(日帰り)
A同行者 なし
Bアプローチ 行き:JR奥多摩駅よりバスで東日原へ

帰り:上日向バス停よりバスでJR川井駅へ

Cルート 東日原[600m]−一杯水避難小屋[1430m]−三ツドッケ[1576m]−(周回ルート)−一杯水避難小屋−蕎麦粒山[1473m]−日向沢ノ峰[1356m]−踊平[1160m]−上日向[340m]
(地図記載以外の標高は、等高線より読み取っているため、不正確です)

最高点:三ツドッケ山頂・標高1576m,難易度:☆☆☆★★

D天候 曇ときどき晴
E所要時間 約8時間30分(歩行+休憩時間)
Fポイント ・5月末は、「シロヤシオ」の通称がポピュラーなゴヨウツツジの花の時季。昨秋に三ツドッケを歩いたときに、紅葉の姿から存在を認識していました。当初は長沢背稜を考えていましたが、前日の土曜日は行けなくなったので、日帰りでヨコスズ尾根を歩くことにしました。

・東日原でバスを降りたら、無性に稲村岩が見たくなったので、中日原まで寄り道。新緑の時期は終わりを迎えて、青々とした稲村岩が聳えていました。天候は曇の中に薄日が射す程度。梅雨の到来が近いことを感じさせていました。

・ヨコスズ尾根を登って行きます。やっぱり最初の植林帯は急登でつらいです。体調もイマイチでした。自然林に出ると、傾斜が緩んで登りやすい尾根道が続きます。太いブナも至る所にあります。トウゴクミツバツツジやヤマツツジが点々と咲いていました。

・一杯水避難小屋に出て、三ツドッケへ向けて登り始めます。ついに発見。シロヤシオです。しかし、見たのは一瞬だけで、中には花をつけていない木もあります。山頂付近で再びシロヤシオが現われてきたので、後悔のないように写真を撮ります。

・三ツドッケの山頂からは展望が利きました。目の前に鷹ノ巣山を目立たせた石尾根が横たわっています。しかし、遠望は利きませんでした。食事をとっていたら、急にドヤドヤと人の声がして、来るわ来るわ・・・狭い山頂に30人くらいやってきて、こりゃたまらんと退散します。

・避難小屋に直接引き返さずに、そのまま進んで行きます。明瞭な踏み跡が続きます。このあたりにはムシカリ(オオカメノキ)の白い花が目立ちます。徐々に笹が増えてきて、引き返したほうがいいかなと思い始めたとき、長沢背稜の縦走路に飛び出しました。あとは、一杯水避難小屋に戻るだけ。山頂からは団体さんの「ヤッホー!」という声が響いていました。

・一杯水避難小屋から蕎麦粒山を目指します。アップダウンの少ないコースです。一部に植林帯があるものの、緑のトンネルが続きます。途中で枝を沢山伸ばしたちょっと面白いブナを発見。力強さを感じました。稜線の道は、トウゴクミツバツツジが盛りでした。

・蕎麦粒山頂に着きました。ひときわ見事なトウゴクミツバツツジをカメラに収めて、さあ、どちらに行こうか・・・ここは久々の沢コースで百尋ノ滝に下るとするか、というわけで眼下に続く防火帯の道を歩き始めました。

・ところが、桂谷ノ峰付近にある百尋ノ滝へ下るコースの入口が見当たらない。もう少し行けばあるよと思ってズンズン歩いてしまいました。この防火帯の道も味わいがあって、まあなんとかなるやと思って歩いていたら、日向沢ノ峰まで来てしまいました(^^;;このあたりにわずかにシロヤシオが咲いていましたが、探しながら歩いていたのに、出てくるのは葉ばかりの木でした。

・ヨコスズ尾根のときから相前後しながら歩いていたおじさんがいました。もう先に行ってしまったか、どこかで折れたのかな?踊平まで来て休んでいたら、川苔山方面からその人が歩いてくるではないか。「いや〜、道を間違えてしまって・・・」僕は覚悟を決めて、大丹波渓谷へ向けてのロングランを開始。おじさんが「ご一緒させて頂こう」とついてきました。

・時々言葉を交わしながら、沢沿いの道を行きます。ウツギやガクウツギが現われて、沢沿いは沢沿いで賑やかです。初夏の日は長く、16時になろうとしているけど十分に歩けます。しかし、予想外のロングランを強いられた身体はかなり草臥れてきました。

・林道に出ました。この林道もかなり長いですね。おじさんとは山談義に花を咲かせながら歩きました。時折車が追い越して行きます。「誰か乗せてくれないかな〜。男だけだとダメかな〜(笑)」

・百軒茶屋のおばちゃんが「清東橋17:07発のバスに間に合うよ」と教えてくれたので、急いでいくと、既に16:50に出ていました。おじさん思わず恨み節でしたね(笑)。仕方ないので、更に20分ほど歩いて上日向のバス停に着きました。いやぁ〜、疲れました。でも、心地よい疲れです。おじさんとはバス、電車の中で楽しい山談義の続きを楽しみました。

G総括 ・体調が今ひとつだったこともあり、ヨコスズ尾根の往復程度を考えていたのが、ロングランになってしまいました。シロヤシオは満足できませんでしたが、トウゴクミツバツツジをはじめ色々な花が咲き乱れて、いい季節に訪れることができたと、改めて思いました。

・大丹波川沿いの道は、原始性という意味では日原川の源流部に劣ります。しかし、このあたりは今まで踏んだことがなかったので、新鮮な感覚を味わうことができました。

H気付事項 ・ヨコスズ尾根上部の自然林には笹が茂っています。しかし、全体が枯れていました。これは何十年に一度の一斉枯死か、それともシカの食害なのでしょうか?

・桂谷ノ峰付近で百尋ノ滝へ抜ける道の入口が判りませんでした。実は持っていたのが96年版のエアリアマップだったのです(^^;;鳥屋戸尾根や、百尋ノ滝へ抜ける道は書かれていません。この件があったので、奥多摩の地図は買い換えました。長沢背稜周辺は、当時と大きく状況が変わっていることが、地図からもわかりました。

・三ツドッケの山頂から背稜の縦走路へは、地図上では道がありませんが、踏み跡はあります。ただし、縦走路との合流手前はやや藪が深くてわかりにくい。迷ったら、南側(左側)に下りていけば合流できます。

・百軒茶屋などのキャンプ場の人の言うバスダイヤは当てにしないこと(笑)。いや、信用できないという意味ではありません。西東京バスは毎年のように4月にダイヤ改正を行っているのです。それに、キャンプ場へ来るのは車の人ばかりですから、バスダイヤなんてものにはルーズなのかもしれません。ま、このあたりまで来れば、いざとなれば歩いても川井駅に着くので安心でしょう。

日原のシンボル稲村岩をどうしても見たくて寄り道しました。

緑色が増す稲村岩

ヨコスズ尾根のブナの葉は、色が濃くなりつつありました。

ヨコスズ尾根は緑のトンネル

これは色鮮やかなヤマツツジでした。

ヤマツツジ(ヨコスズ尾根上部にて)

清楚な花ですね。しかし、少なすぎました。

ゴヨウツツジ(三ツドッケ山頂付近)

こんなに枝が出ているブナは、そんなにありません。三ツドッケから蕎麦粒山へ向かう途中にありました。

今日のイチ押しブナは、”千手観音”

トウゴクミツバツツジは盛りの時季です。これは見事な木でした。

トウゴクミツバツツジ(蕎麦粒山頂にて)

蕎麦粒山から東方向の展望

この花が沢沿いで目立ちました。まばゆいばかりの純白でした。

ガクウツギ(大丹波川沿い)

 


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