南大菩薩・黒岳、大蔵高丸

東京近郊で一番といわれているお花畑を目当てに訪れることにしました。
大蔵高丸からハマイバ丸にかけては、随所に花を沢山咲かせる草原が見られました。

大蔵高丸〜ハマイバ丸のお花畑

@期間 2003/8/11(日帰り)
A同行者 I
Bアプローチ 湯ノ沢峠まで車
Cルート 湯ノ沢峠[1652m]黒岳[1987m]−湯ノ沢峠−大蔵高丸[1781m]−ハマイバ丸[1756m]−大蔵高丸−湯ノ沢峠

最高点:黒岳・標高1987m,難易度:☆☆★★★

D天候
E所要時間 約5時間半(歩行+休憩時間)
Fポイント ・久々に山仲間のI君と行くことになりました。前日の山行からそのまま富士吉田に泊まって朝7時に合流します。ケータイの充電器が壊れていたので電源切っていたら、6時半に着いた彼を30分も待たせてしまいました(^^;;。コイツと一緒の山行はいつも序盤にハプニングが続出します(と他人のせいにしてしまう)。

・甲斐大和の駅の近くで国道20号を折れて、焼山沢林道をひたすら登って行きます。長い道のりでしたが、ホタルブクロをはじめ色とりどりの花が沢山咲いていて、花の山としての期待が高まります。湯ノ沢峠に着けば、そこは標高1650mのひんやりした空気が漂っていました。

・まずは黒岳へ向けて登り始めました。いきなり登山道に笹が密生していてどうなることかと思いましたが、すぐに快適な道となりました。急登をグイグイ登って行くと白ザレの縁を通り、なおも登れば、お花畑が現われました。雲が多く、富士山はほんのわずかに頭を見せていましたが、やがて隠れてしまいました。

・白谷丸を過ぎれば好ましい落葉樹林帯。さらに行けばシラビソの林になって、涼しさが増します。久々の亜高山帯でした。そして、黒岳の山頂は樹林の中にありました。

・湯ノ沢峠まで引き返します。ここからが本番。まずは大蔵高丸へと登り返します。広々としたお花畑が早速現われて、オオバギボウシ、シモツケソウ、ハクサンフウロ(カイフウロ?)、タチフウロ、トモエシオガマなどが咲いていました。

・大蔵高丸に着いて昼食を摂ります。富士山は完全に雲の中。しかし陽射しは強く、ジリジリ焼かれるような感覚になりました。I君は大蔵高丸が山梨百名山と知って喜んでいました。単純だなあ(笑)

・大蔵高丸を後にして、ハマイバ丸を目指します。お花畑は一段と密度を増していました。オカトラノオ、ノアザミ、マツムシソウ、オミナエシ、ヒメトラノオ、タムラソウ、コウリンカなどが次々と現われます。I君は「オオバギボウシ」がなかなか覚えられないので、「10回言ったら覚えるよ」と10回言わせたところ覚えてくれました(笑)。

・一旦樹林帯に入って、これまでかなと思ったら、更にものすごいお花畑に出ました。マツムシソウは今ひとつ数が足りなかったけど、シモツケソウが最盛期で、至るところ鮮やかなピンク色に彩られていました。

・樹林帯に入って少し登ればハマイバ丸に着きました。漢字で「破魔射場丸」と書きます。「破魔矢を射る場所」ってなかなかすごい名前ですね。というわけで、ムリヤリこんな写真を撮ってしまいました〜(笑)

・写真を撮ってすぐに「さあ、帰ろう」とI君。ここは山梨百名山ではないので、価値を見出せないようです。来た道をスタコラサッサと引き返して行きます。こうなりゃ、こちらはマイペース。花の写真を撮り捲ってしまいます。マツムシソウやヤマオダマキなんかは、じっくりとアングルを定めながら何枚も撮りました。

・いやぁ、それにしても暑い暑い。樹林のないところをのんびりと歩いたものだから、腕や顔が日焼けしてきているのがよくわかりました。見事なお花畑の中を歩き続けました。

・大蔵高丸を過ぎて下り続けます。最後のお花畑に出れば、正面に黒岳が迫ってきました。湯ノ沢峠へと戻るのが名残惜しかったです。

G総括 ・期待通りのお花畑を見ることができました。マツムシソウやタムラソウはまだ時期が早かったですが、次から次へと種類を変えて咲き乱れるお花畑を初めて見ることができて満足です。

・黒岳は余り考えてなかったのですが、こちらにもお花畑が少しあったし、何と言っても爽やかな樹林帯が印象的でした。

・これまで、真夏の山行は標高2000m以上を前提に計画、実行していました。低山は暑いという印象から敬遠していました。この日も確かに暑かったのですが、こういう山行もありだと実感できました。

H気付事項 ・湯ノ沢峠の駐車スペースは、15台分といったところでしょうか?また、湯ノ沢峠には10人程度収容できる避難小屋があって、なかなか清潔な小屋です。水場も近くにあります。

向こうの富士山は、辛うじて頭を見せていましたが、やがて隠れました。

イタドリと富士山(黒岳への登路にて)

亜高山帯の針葉樹林は久しぶりです。

黒岳山頂の雰囲気

好ましい雰囲気の落葉樹林帯を抜けて歩きました。

樹林帯を湯ノ沢峠へと下る

大蔵高丸〜ハマイバ丸間にて

お花畑の向こうに雁ヶ腹摺山

 

今が盛りと、鮮やかなピンクの花を咲かせていました

シモツケソウ

最初はクガイソウと間違えていました。葉のつきかたが違いますね

ヒメトラノオ

オカトラノオ

なんとなく冴えない茶色の花ですが、存在感があります。

コウリンカ

ハクサンフウロより少し地味です。

タチフウロ

タチフウロ(白花)

シモツケソウよりは林の縁に近いところで咲いていました。

シモツケ

少し時期が早かったようです。

マツムシソウ

コオニユリ

ヤマオダマキ

 


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