立山

立山〜薬師岳の稜線を歩く計画は以前から温めていました。
標高3015mの大汝山からは欲しいままの展望。特に、眼下に広がる黒部湖とそそり立つ針ノ木岳が印象的でした。

最高峰の大汝山から黒部湖と針ノ木岳を望む

@期間 2004/7/18(日帰り)
A同行者 Mackeyさん、Eさん
Bアプローチ 行き:JR富山駅から富山地鉄、ケーブルカー、バスを乗り継いで室堂へ

帰り:弥陀ヶ原よりバス、ケーブルカー、富山地鉄を乗り継いでJR富山駅まで

Cルート 第1日:室堂[2400m]−雷鳥平[2320m]

第2日:雷鳥平−室堂平−一ノ越[2690m]−雄山[3003m]−大汝山[3015m]−真砂岳[2861m]−別山[2874m]−別山乗越(剱御前小屋)[2792m]

第3日:別山乗越−新室堂乗越[2380m]−雷鳥平[2270m]−地獄谷−天狗平[2300m]

第4日:天狗平−一ノ谷[1840m]−弥陀ヶ原[1950m]、美女平散策
(注:地図記載以外の標高は、読み取った値です)

最高点:大汝山・標高3015m,難易度:☆☆☆★★

D天候 第1日:曇ときどき晴

第2日:晴

第3日:雨

第4日:曇のち晴

E所要時間 第1日:約1時間

第2日:約8時間

第3日:約4時間

第4日:約4時間

Fメモ ・当初は薬師岳までの縦走を考えていたものの、前線が南下するとの天気予報により断念。それならばと大日岳への縦走に切り換えたものの、天候には勝てず、立山三山と天狗平〜弥陀ヶ原になりました。

・立山は初めて。室堂から雄山まではなかなかの混雑具合。一ノ越までの道はミヤマキンポウゲ、ウサギギク、イワオトギリなどの黄色い花が多い。一ノ越からの展望に息を呑みました。目の前の水晶岳が見事で、奥には槍穂高連峰が鎮座しています。遠くに八ヶ岳、そして富士山も見えました。

・最高峰の大汝山からは足元から広がる360度の大パノラマに酔いしれました。眼下の黒部湖と谷を隔ててせり上がる針ノ木と鹿島槍が見事でした。

・別山まで行ったところで目の前に剱岳が現われました。雲をまとっていたものの、剱御前小屋に移動してから、夕刻には雲が取れて全貌を現わしました。惚れ惚れする岩峰でした。

・3日目は淡い期待も虚しく雨と風。大日岳縦走を考えていましたが雲が垂れ込めてきたので、雷鳥沢へ逃げます。雨の中を子供を引き連れて登ってくる人がかなりいたのは驚きでした。雷鳥沢からは天狗平まで雨の中を歩きます。地獄谷の噴気には凄味を感じました。天狗平へ移動したが完全に雲の中。こうなったら停滞です。

・4日目は天狗平から弥陀ヶ原へと歩きます。普通ならバスで通り過ぎるこのエリアを歩けたことは大きな収穫でした。猛暑のせいか花はそれほど見事ではなかったものの、いい感じの湿原が広がっており、大日岳を間近に、鍬崎山を前方に、遠く薬師岳を見ながらの快適な散策が続きます。

・天狗平と弥陀ヶ原、見た目には一面の湿原が続いていると思いきや、両者の間には大地の裂け目がありました。一ノ谷は深さで100mはあろうか、鎖場の続く崖を下り、谷底へ下り、再び登り返す、まさに”プチスリル”の区間です。

・登り返してからは、悠々と弥陀ヶ原を歩いてバス停に着きます。ここから美女平までバスに乗ってから、物好きにも初日に登ってくるときに気になっていた美女平のブナ林を散策することに。まずまず見事なブナ林で大木も見られました。それに、この地方に自生する立山杉の巨木も見ることができました。

・初めての立山で雄大な展望と剱岳の雄姿に接することができました。そして、天狗平や弥陀ヶ原では”偉大なる溶岩台地”というもう一つの魅力を知ることができました。

※印の写真はクリックして拡大表示できます。*印は同行者の撮影です。

第1日

目の前に聳えるシルエットに心奪われました。

大日岳への落日(雷鳥平より)

第2日

立山三山がくっきりと聳えて手招きしているようでした。※クリックして拡大表示

※立山の雄姿を仰ぎながら一ノ越へ

なんとか載せられるショットを撮れました。

イワオトギリ

こちらも今まで何度も見ながら今回初めて載せるショット。

ウサギギク

思った以上に満足のショット。この花、案外久しぶりに見ました。※クリックして拡大表示

※ミヤマキンポウゲ

この花は、一番目立っていました。かなりの数咲いていました。

オンタデ(背景は大日岳)

眼下に展開する室堂と地獄谷に風景です。雪は少ない。※クリックして拡大表示

※室堂を見ながら高度を上げていく

チシマギキョウは花びらの縁に繊毛が生えています。

チシマギキョウ

左から槍穂(手前に赤牛)、水晶、笠、黒部五郎と北アのスター勢ぞろい。※クリックして拡大表示

※大汝山からの展望

思ったよりも近くに見えて感激しました。※クリックして拡大表示

※大汝山から槍穂高連峰

後立山連峰の中で際立った存在感でした。ここからは双耳に見えません。

大汝山から鹿島槍

目の前に堂々たる姿を見せていました。あそこまで登れば剣がみえる。

別山へ向かう

ホッと一息つく管理人。剱岳は雲間からチラリ。

*別山にて

このカールは良さ気な雰囲気でした。

別山乗越付近から剱沢のカールを俯瞰

雲が切れてあの岩の鎧を見せてくれました。※クリックして拡大表示

※剱岳が雄姿を見せた(別山乗越にて)

岩肌が染まっていました。

*夕陽に染まる剱岳

やっぱり夕陽はいいもんだ。

*落日(別山乗越にて)

日が沈んだあとにウットリする光景が展開しました。※クリックして拡大表示

※夕方の雲海に浮かぶ鍬崎山と加賀白山

第3日

風も強く、この天候なら無理しないほうがいい。

*大日岳は分厚い雲に覆われはじめた

いい感じで水滴が付いています。でも、この天気はやだなー

*雨に濡れたチングルマの実

霧というよりは雲の中に居るようです。

天狗平も霧に包まれて・・・

第4日 雲が高くなり、遠くまで見渡せました。剱岳もバッチリ。

*翌朝、天気は回復傾向

行く手に富山平野が見えます。

下山の第一歩(天狗平より富山平野を望む)

大日岳は長々と図体を横たえていました。

大日岳を眺めつつ下る

南の方角に特徴的な山肌が顔を出しました。ああ、やっぱり縦走したいです。※クリックして拡大表示

※薬師岳が見えてきた

佐々成政の埋蔵金伝説で有名だとか。見事な山容です。※クリックして拡大表示

※行く手に迫るは鍬崎山

このあたりに点々と咲いていました。

イワショウブ

こんなに深い谷を下って登るなんて思いも寄らなかった。

天狗平と弥陀ヶ原を隔てる一ノ谷

広々とした弥陀ヶ原をバス停に向けて歩きました。※クリックして拡大表示

※弥陀ヶ原を行く。ゴールは近い。

見事な巨木です。

美女平の立山杉

やや上の方に行くとブナ林が広がっていました。なかなか見事です。※クリックして拡大表示

※美女平のブナ林

これだけの木に会うことができて大満足でした。※クリックして拡大表示

※風格あるブナの大木

 

 


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