丹沢(6回目)
雄大な富士が望める年末山行に表丹沢を選びました。牧歌的な鍋割山荘は、一度泊まってみたい存在でした。

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朝日に染まる富士山(鍋割山より)

@期間 12/30〜31(1泊2日)
A同行者 なし
Bアプローチ 行き:小田急線・渋沢駅から大倉までバス

帰り:戸沢より小田急線・秦野駅まで車

Cルート 第1日:大倉−二俣−後沢乗越−鍋割山(鍋割山荘泊まり)

第2日:鍋割山−塔ノ岳−書策小屋−(書策新道)−戸沢

最高点:塔ノ岳山頂・標高1491m、難易度:☆☆☆★★

D天候 第1日:晴ときどき曇

第2日:快晴

E所要時間 第1日:歩行時間3時間、休憩時間45分

第2日:歩行時間3時間半、休憩時間1時間15分

Fポイント ・1ヶ月半ぶりの山行となりました。多忙だった年末、待ちに待った山行です。雄大な富士の展望を期待して出発しました。

・光が降り注ぐ大倉を出発。風が少し強めです。大倉尾根の末端を過ぎれば二俣へ続く林道を行きます。自然林の多い明るい林道が続きました。久々に山に登れる喜びを満喫していました。

・二俣に着く頃、少し雲が出てきて、陽射しが遮られます。西の方から黒い雲が湧いてきたのは、寒冷前線が通過しているからでしょう。

・本沢出会いを過ぎてなおも歩くと、ペットボトルが沢山置かれている場所がありました。鍋割山荘に揚げる飲料水が用意されていたのです。1本をザックにねじ込んで再び歩き始めると、ようやく登山道が始まりました。

・後沢乗越には意外にあっさりと着いてしまいました。稜線に出て西風が吹き付けてきました。雲はどんどん払われていました。

・再び陽光が降り注ぐ中を、ゆっくりと登って行きます。以前、ここを下りにとったときには、かなりの急坂に思えたのですが、こうして登っているとほどよい斜度で、面白いように高度が稼げました。

・標高1200m付近からはうっすらと雪が出てきました。降った直後の様子です。西風がかなり強く吹き付ける中、鍋割山荘に到着しました。

・まだ午後1時を回ったところです。となれば、やはり名物の鍋焼きうどんでしょう。いやぁ〜、本当にうまい。これはオススメだ!

・鍋割山荘の名物といえば、ここのご主人もまた。100kg以上を担ぎ揚げてくるという鉄人です。こうして目の前にいる姿からは想像もできないのですが、小屋の至るところに貼ってある写真を見ると、ガスボンベ2本担いでたりするわけです。スゴイ〜。

・外に出ると、西風がものすごい。富士山は雲が多少絡んでいて、撮影には不向き。南アルプスや奥秩父方面は雲がかかっていて、おそらく吹雪いているのでしょう。一方、南の方を望めば、相模湾の奥に伊豆大島、右に目を移せば真鶴半島に天城連山、そして彼方には、新島と神津島(式根島かも)まで見えていました。それにしても寒いので、すぐに引っ込んでいましたけど・・・

・夕方になって、宿泊者が次々と到着。といっても、合計11人です。早めの夕食が始まりました。そんな中、ご主人の草野さんが空の荷物を背負って、下山して行きました。翌日のボッカがあるのです。考えてみれば、今、こうして食べてる食材のほとんどが彼によって揚げられたのかと思うと、無駄はできないな・・・

・日が暮れると、食事はそのまま宴会状態に移行。小屋のスタッフも加わって盛り上がりました。外へ出てみると、風が止んで、満月が煌々と照らしていました。富士山がくっきりと浮かび上がっていました。(写真は失敗でした)

・翌朝、日の出とともに雄大な富士山が染まるのを目にしました。このとき、来てよかったと心から思いました。

・山荘のスタッフにお礼を言って、出発。また、泊まりに来ようかな、そんな気分でした。清々しさの中、塔ノ岳へ向けて歩き始めました。足元は、うっすらと雪化粧。枯れたブナ林に降り注ぐ朝日がいい感じです。

・小丸、大丸とブナ林の中のピークが続きます。南側の展望が利いた場所では、小田原の街並みや真鶴半島、伊豆半島が見渡せました。

・所々、圧雪が凍っているところもありましたが、アイゼンを着けずに歩けました。1時間ほどで塔ノ岳山頂に着きました。

・山頂からの展望は雄大そのもの。目の前には富士山、西の彼方には白銀の南アルプスと八ヶ岳が見えました。これ以上の贅沢はありません!尊仏山荘でコーヒーを飲んだりして、1時間余りもくつろいでいました。時間はいくらでもあったのですから。

・その尊仏山荘で、下りの道を聞いたところ薦められたのが、書策新道。というわけで、表尾根を下り始めました。上の方は凍結箇所もあったけど、やがてそれもなくなりました。

・ところがどっこい、雪解け霜解けのぐちゃぐちゃ道。すぐにスパッツを着けたけど、参ったな〜・・・それでも、明るい表尾根を下っていると、眼下に光る海と伊豆大島が見えたりして、快適でした。

・書策小屋から表尾根を外れていよいよ、書策新道へ。これが自然林の明るい道で素晴らしい。どこからもなく、ぷぅ〜ん、と漂ってくる匂い(臭い?)。至るところにシカの糞がころがっていました。途中で沢を渡ったり、再び尾根を巻いたりと、変化もあって、まったく飽きません。

・これが思ったよりも時間がかかりました。所々歩きにくいところもあったりして、やはりコースタイムでは烏尾尾根や政次郎尾根よりも長く設定されているだけのことはあるのかな、と思いました。

・ようやく、林道終点の戸沢に着きました。結構、足に来ていたので、あと1時間半の林道歩きは憂鬱になりかけていました。作治小屋のところで休んでスパッツを外していたら車が通りかかって、乗せてやる、と言ってくれます。いやぁ、ラッキー、ラッキー。

・車に乗っていたのは、初老の男性二人組でした。木ノ又小屋の常連さんで年に30日くらいいるそうです。今度、泊まりにおいで、と言ってくれました。丹沢の小屋って、青ヶ岳山荘も、鍋割山荘もそうだけど、常連さんが多いですね。これからの季節は霧氷が綺麗だ、とも言っていました。

・話が盛り上がっているうちに、あっという間に大倉を過ぎ、秦野の駅に着きました。感謝感謝で、見事な締めくくりの山行が終わりましたとさ!

G総括 ・天候にも恵まれて、一年の締めくくりにふさわしい山行となりました。初日は風が強く、また全般的に気温が低めでしたが、富士山をはじめ展望に恵まれて、大満足です。

・鍋割山荘は、以前に通ったときから気になる存在でしたが、本当にいい雰囲気でした。また泊まってみたいと思いました。今回は、身体がナマっていたのでゆっくりと登りましたが、3時間もかからないで登れるかもしれません。日が長い時期なら昼前からでも出発できる利点あり。

・書策新道は、事前には検討していなかったのですが、尊仏山荘で薦められて思わぬ成果でした。帰りの車の中でも、あそこは新緑の時期がいい、と教えられたのでまた通ってみたいと思いました。しかし、水無川沿いの林道歩きがつらそうですね。

H気付事項 ・書策新道の中間点付近、本谷を渡るところのやや下流側に、崩壊箇所が見られます。足元要注意です。ロープが張られていますが、つかんで歩くのは危険です。このコースを通る前には、戸沢または表尾根上の小屋に確認した方がいいです。

・雪は29日に降ったとのこと。一時的に吹雪いて、あっという間に雪化粧したと、鍋割山荘の人が言っていました。下界からはそんな風には見えなかったのに。と、いうわけで、やはり軽アイゼンは用意しておく必要ありですね。

・初冬の時期、南斜面は霜解けでぐちゃぐちゃだと思っておいたほうがいい。スパッツは必携です。

 

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月光と鍋割山荘

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薄雪を踏んで塔ノ岳へ

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小田原から真鶴半島、天城連山を望む

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快晴富士(塔ノ岳山頂より)

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眼下に光る海と伊豆大島(書策小屋より)

 


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