三頭山
奥多摩湖の南に聳えるこの山を,雲取山から,鷹ノ巣山から,そして大菩薩から何度眺めたことでしょう。存在感いっぱいのこの山にようやく登ることになりました。
@期間 5/5(日帰り)
A同行者 なし
Bアプローチ 行き:JR五日市線・武蔵五日市駅より都民の森までバス。

帰り:日原よりバスでJR中央線・上野原駅まで

Cルート 都民の森バス停−大滝−三頭山頂−大沢山−槙寄山−笛吹峠−日原峠−日原バス停

(最高点:三頭山頂・標高1531m,難易度:☆☆☆★★)

D天候
E所要時間 約6時間半(歩行+休憩時間)
Fポイント ・バスで着いた都民の森は大にぎわい。曇り空の中,観光客に混じって歩き始めました。チップで敷き詰められた遊歩道を行けば,やがて大滝が現れました。

・明るい沢を登って行きます。薄日が差すだけで,新緑が明るく輝きます。足元はエイザンスミレをはじめ,春の花が咲いていました。

・大沢山との鞍部から山頂までは一息です。活きのいいブナの木々が新芽を出していました。山頂につけばそこは奥多摩で屈指の人気を誇る山。人が大勢でした。単独の私は静かなところまで歩いて昼食をとりました。

・下りは笹尾根を歩きます。南側には,権現山が緩やかな稜線を描いていました。大沢山を過ぎると足元にタチツボスミレが咲き乱れる尾根道となりました。山桜は盛りを過ぎて,足元に花びらを落としていました。

・槙寄山を過ぎればやがて傾斜は緩くなりました。尾根の北側を行くようになれば,樹林帯が途切れてカヤトの原が広がっていました。このあたりでカヤ刈りが行われて,屋根が葺きかえられていたんだなぁ。振り返れば三頭山が堂々たる姿で聳え,御前山,大岳山も左手に望まれました。

・秋川側,そして鶴川側へと下る道をいくつも分けて,尾根道を行きます。しっとりとした感じです。残念なのは,鶴川側が植林帯で,新緑の雰囲気を半減させていることでしょうか。

・お地蔵さんの立つ日原峠まで来ました。バス時刻を考えて,日原(ひばら)へ下ることにしました。鬱蒼とした植林帯の中を,足元に注意しながら慎重に下ります。

・やがて道が二つに分かれています。指導標がありません。赤テープの右側を選びましたが,方角が変なので引返してテープのない左側へ。どうやら正解です。

・しばらく行くと再び道が分かれています。右側へ行きましたが踏み跡が今一つなので左へ。方角があやしく踏み跡も不明瞭になってきたので戻って,再度右側の道へ。これは,自分の早とちりが原因。左側は作業道でした。

・ようやく集落に出ました。ここからバス停までの道もわかりにくいです。自動車道路の上の崖(どうみても下りられない)に出てしまいました。手前で折れて畑の中を下って行き,民家の軒先を抜ければ,日原のバス停に着きました。

・日原からのバスは16:30発の1日1本。待っているのは私一人。この路線もやがて廃線の運命かな,などと感傷に浸ってしまいます。10分ほどで折り返しのバスがやってきました。出発までの間,運転手と山談義。イワカガミの名所を教えてくれ,手製のガイドマップ(ビラ)をもらいました。

G総括 ・晴れの予報は見事に外れ。このGWは随分と天候に翻弄されました。

・三頭山は奥多摩の中では花が多い山なのでしょう。なかなか好ましい雰囲気でした。今度は,奥多摩湖から登ってみようかな。

・笹尾根は思ったよりも植林帯が多いのが残念でした。それでも,所々に麓へ下る道が分かれていて,麓の人々の暮らしに密接していた往時の面影を感じました。静かな稜線歩きが楽しめました。

H気付事項 ・GWの時期は,五日市側は混雑します。バスは臨時便が出ます。また,帰りは大渋滞になるものと思われます。96年の大岳山(11月の連休)からの帰りのバスで痛い思いをしたので,下るのは上野原側と決めていました。しかし,こちらはバスの本数が少ないことに注意しなければなりません。

・日原峠から日原へ下る道は指導標も少なく複雑に折れ曲がります。十分に注意する必要があります。植林帯の中だと方向感覚も失いやすいです。コンパスで誤りを修正したりもしました。そもそも,あまり踏まれていない道なのか,落ち葉が積もっているところもありました。他の道はどうなのでしょうか。

 

三頭山頂付近の新芽

笹尾根・秋川側の自然林

古きを偲ぶ峠道

エイザンスミレ

コガネネコノメソウ

ヤマエンゴサク

ワチガイソウ

タチツボスミレ

 


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