奥多摩・鷹ノ巣山(3回目)
稲村岩・・・それは日原の集落から見上げれば強烈に迫ってきます。ここを通る奥多摩屈指の急登にいつの頃からか憧れを持つようになっていました。


木漏れ日に輝く稜線(鷹ノ巣山・浅間尾根)

@期間 11/4(日帰り)
A同行者 Pさん,Knさん
Bアプローチ 行き:JR奥多摩駅から東日原までバス

帰り:峰谷橋バス停からJR奥多摩駅までバス

Cルート 東日原バス停−中日原バス停−稲村岩−鷹ノ巣山頂−鷹ノ巣避難小屋−奥−峰谷バス停−峰谷橋バス停
(最高点:鷹ノ巣山頂・標高1737m,難易度:☆☆☆★★)
D天候
E所要時間 歩行時間約6時間,休憩時間約2時間半
Fポイント ・奥多摩方面の紅葉ハイキングを物色していたところ,元同僚(Pさん)がいつのまにか山登りを始めていて,鷹ノ巣山へのお誘いが。稲村岩尾根を登るというので,喜んで参加することになりました。

・バスを下りれば,稲村岩が朝日を浴びてそそり立ち,その上を紅葉に彩られた尾根が続いていました。

・一旦深い谷へ下りてから,巳ノ戸橋を渡って登りはじめます。稲村岩直下は暗く,大小の岩塊が転がっています。やがて道は沢を離れてつづら折の急登に。ほどなく稲村岩の基部に着きました。長沢背稜や石尾根の山肌が色付いています。稲村岩尾根ははるか上に,天を衝くように続いていました。

・少し休み過ぎてしまいました。先は長いのでゆっくりしていられません。ここからはひたすらの登りです。落ち葉は雨に濡れてとても滑りやすく,「一歩進んで半歩下がる」状態でした。色付き始めたカエデの葉が日光に映えています。

・平坦地もなく,ひたすら直登の尾根が続きます。高度をぐんぐん上げて行きます。木の間越しの長沢背稜がだんだんと下りてきます。それで幾分気が紛れました。Pさんがややバテ気味です。荷物の一部をKnさんと私で負担することにしました。

・「ヒルメシ食いのタワ」を通過し,最後の急登を経て,ようやく山頂です。そこは別世界でした。目の前を富士山や大菩薩の山々が展開していました。榧ノ木尾根や浅間尾根もいい具合に輝いていました。

・遅い昼食をとれば2時半を過ぎたので,下山にかかります。ここでは,最も早く車道に出るために,浅間尾根を通って峰谷に向かうことにしました。

・浅間尾根の上部は,なかなか素晴らしい雰囲気の自然林。落ち葉に木の根がかくれて時々足を取られますが,無理のない傾斜で快調に足を運べました。Pさんも復活しています。山頂で食べた「棒ラーメン」のお蔭かな?

・斜めに射し込んだ日の光が,夕刻を告げています。それとともに,木漏れ日の稜線が一段と輝きを増したような気がしました。

・植林帯に入ってからはひたすら下り続けます。やがて浅間神社が現れ,鳥居を抜けて左へ折れれば,奥の集落に出てきました。太陽は赤指尾根の向こうに沈んで,黄昏時に差し掛かっていました。

・一旦車道を経てから再び山道を回って,再び車道に下りれば,薄暗い中に沢音だけが聞こえるようになります。深い谷にそれが響き渡っていました。それがとても清々しく感じられたのは,車道に下りた安堵感からくるものでしょう。そうだ,春,この谷にまた来よう,花の咲く斜面をみながらのんびりと登ってみたい,そんな気分にさせられました。

・ひたすら夜の道を3人で歩き続けます。ようやく辿り着いた峰谷橋。橋の灯りが湖面に幻想的に反射しています。よし,写真に撮ろう,と,そのとき,橋の向こうからバスが・・・しかし,青梅街道は100m先。目の前でみすみすバスを逃してしまいました。

・予定では,30分後に来るはずの次のバスが来たのは,更に35分遅れた時間でした。湖面を渡る風に震え続けていたのでした。何人かの登山者がその間にも到着しました。

G総括 ・石尾根を乗っ越すこのコースどりは,やはりハードでした。しかし,晩秋の清々しさがそれをわすれさせてくれました。山頂からの展望もまずまずだし,やはり紅葉の季節は捨て難いものを感じました。冬の装いを前に最後の輝きを放っているようでした。

・稲村岩は,今後も何度も仰ぎ見ることでしょう。そして,感慨を新たにするに違いありません。なお,今回は岩の先端までは行きませんでした。次回は,先端まで行って,日原の集落を抱えた谷を見下ろしてみたいです。

・紅葉は,2週間前の安達太良山が鮮烈だったせいか,色付きがやや物足りなく感じました。まあ,でもそれでよしとしましょう。

・やはり奥多摩の雄大さは捨て難いものがあります。歩けば歩くほどに,このエリアの魅力を感じてきます。稜線の連なりと谷の深さ,これが特徴でしょうか。

・今回は多少時間的に遅くなってしまったことは反省材料です。早く車道に下りることのできるコースを選んだのは正解でしたが,秋の鷹ノ巣山は日帰りの場合に注意を要することを実感しました。

・過去2回の鷹ノ巣山は雲取山からの縦走に踏む1ピークに過ぎませんでしたが,単独で登るに値する山であることも実感しました。今度は避難小屋に泊まってみようかとも思っています。

H気付事項 ・西東京バスのサイトhttp://www.nishitokyo.co.jp/を十分に調べて綿密な計画を立てることが必要です。ただし,11月の「文化の日」前後は,臨時便も多く出るようです。また,渋滞が発生するため,時間通りに来ないことも想定した方がいいと思います。

 

稲村岩と稜線を仰ぐ

染まる斜面(稲村岩基部より)

稜線の連なりの向こうに富士
(鷹ノ巣山頂より)

木の間越しに望む雲取山,石尾根
(鷹ノ巣山頂より)

極彩色の空(浅間尾根)

湖面に映える峰谷橋

 


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