京滋・音羽山(593m)、2007年11月25日、天候:晴

コース:石山寺−幻住庵−西山路傍休憩地−音羽山頂−逢坂山歩道橋−京阪大谷駅

展望地より比叡山と大津の街並みを望む

(右後方は比良山系)

晩秋の一日を、自然林の多いといわれる音羽山を歩いた。石山寺の紅葉も見事で、晴れた空の下、快適なハイキングを楽しむことができた。

※写真はすべてクリックすると別窓で拡大表示されます。


伊賀からピンと冷えた朝の道を走れば、1時間と少しで瀬田川のほとりに出る。雰囲気がある。石山寺の駐車場に車を停めて、まずは紅葉の石山寺を散策する。おお!まさに見頃ではないか!先のことを考えずに、シャッターを押しまくる。山茶花もまた見頃で、可憐な姿を惜しげもなく見せていた。

石山寺からは、京阪電車の終点・石山寺駅を抜けて、曲がりくねった路地を通り登っていくと石山高校の横を通る。道を見失ったかと思うような微妙なタイミングで東海自然歩道の標識が現われる。東京に居た頃の、山梨県の不親切な標示を思い出す(今はどうだろうか?)。なおも複雑に折れ曲がりながら歩くと、やがて幻住庵に出る。木立の中の庵が素晴らしい。そして楓の紅葉の下でひとときを過ごす。

スタートは石山寺から

紅葉と多宝塔

至るところにイロハモミジが

見上げる紅葉

山茶花の花も見頃

まさに見頃であった

幻住庵の紅葉

そこからはようやく道が単純になって、ようやく目指す方向に音羽山の姿を認識する。緩やかに登りながら鳩ヶ池のほとりに着く。やがて雑木林が現われて登りが始まった。なんとなく足が重い。すぐに西山路傍休憩地で、一休みする。昼近くなってくる。しばらく植林帯が続き、薄暗い寂しい道。稜線へ向けて登っていくと、徐々に自然林となって明るさが戻ってきた。

稜線に出て北へ向かう。稜線に出たとはいえ、まだまだ登りが続く。こんな感じの雰囲気は久々で、低山歩きの季節になったことを実感する。登って下っての繰り返しで結構応えるが、黄葉がキラキラと目にまぶしい。

高度を上げてきたことを実感する。山頂はまだまだ先だ。1時を回ろうかという頃、登り着いた広いピークで昼食をとる。辺りに幾つかのグループが食事をとっている。その中に酒が入っているのかやけに賑やかな一団がいた。その中の一番うるさい一人が、木を揺すり始めた。見上げると柿が実をつけている。いつまでも揺すって柿の実を落とし続け、すぐ下をハイカーが通りかかるのも気にせず、落ちた柿の実が当たりそうになっていた。

鳩ヶ池より見上げる音羽山

もくもく手作りファームで買ったぶたちゃんです♪

西山路傍休憩地の一コマ

稜線へ向けて歩く

黄葉の稜線の道

雑木林を山頂へ

食事を終えて歩き出す。次のピークが最も高い音羽山。そちらへ向けて徐々に登っていくと、視界が開けた。音羽山のピークは送電鉄塔が立ち、周囲は刈り払われていた。京都盆地から、比叡山、比良、琵琶湖と見渡せる。また、紅黄葉の斜面が鮮やかだ。唯一残念なのが送電線だった。まあ、仕方ないか。

音羽山山頂を後にすると、先は見えてきた。所々、琵琶湖方面の視界が開ける中、雑木林を下っていく。この山行レポのトップにある展望地で最後の展望を楽しむ。前の週の鈴鹿とは一味違った開放感。そこからは急坂をひたすら下り続けた。途中で休憩していると親子連れが上がってきて、「山頂まであとどれくらいですか?」と子供に聞かれる。もう3時近いよ。「まだ、もう少しかかるかなぁ」とMackeyが曖昧な返事をしたら、「あとどれくらいかかるんですか!」と強い調子で聞かれた。「下りで40分位かかったから、登りでは1時間はかかるよ」と正直に言う。それでも、登って行った。どう見ても山歩きの経験が浅く、ヘッデンを持っているとは思えない。日が暮れるのが早いし、一気に寒くなるよ。でも、行ってしまったから仕方ないね。

さらに下り続けると、にわかに賑やかな音が聞こえてきて、案外あっさりと逢坂山歩道橋に出て、国道1号線をまたいだ。

これやこの 行くも帰るも わかれては 知るも知らぬも 逢坂の関  −蝉丸−

大谷駅を目指して曲がれば、その蝉丸神社の境内に出た。案外地味な神社だ。そして、そこから数分歩けば京阪電車の大谷駅に着いた。あとは浜大津を経由して石山寺駅まで電車に乗った。石山寺駐車場まで歩き、甘味処で一休みしてから、車に戻った。

音羽山頂(送電線の下)

京都盆地方面

紅黄葉の斜面

蝉丸神社(意外と地味)

京阪電車の大谷駅


晩秋のやわらかい陽射しの下、由緒ある寺院と庵、そして自然林の山を楽しむことができた。関西の山だなぁ・・・と少し懐かしさを感じた山行だった。また歩いてみたい。今度は醍醐寺方面へ下ってみたい。

2008.01.11. by TAKASKE

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