湯殿山・月山方面

残雪の中で芽吹きを迎えるブナ林に憧れて、ツアーに参加することにしました。

残雪の台地が淡い緑色に染まっていました。鬱蒼とした雰囲気はまだなく、柔らかな陽射しに包まれて、ひたすら優しい気持ちになれました。

柔らかな陽射しを受ける新緑のブナ林

@期間 2003/5/10〜11(1泊2日)
A同行者 ガイド1名とツアー参加者5名
Bアプローチ 行き:JR山形駅より酒田行きバスで「西川BS」下車

帰り:JR山形駅まで車

Cルート 湯殿山・月山の山麓および中腹エリア

最高点:標高1100m程度,難易度:−

D天候 第1日:晴ときどき曇

第2日:曇ときどき晴

E所要時間
Fポイント ・志津のネイチャーセンターに着いたら深さ1m以上の残雪がありました。残雪の中をキックステップで登ります。展望が利く場所からは春霞の中に遠くかすかに朝日連峰が見えました。

・夏は藪に覆われる台地も、自由自在に進んでいくことができます。そして、一面のブナ林が広がり、新緑の淡い緑色に染まっています。やわらかい陽射しが降り注いでいました。

・水の豊富な山。小さな沢が無数に伸びています。雪の上に幾筋にも刻まれた窪みが、それを証明していました。

・ブナの幹が立つ周囲は、雪が融けて地面が露出していました。いわゆる「根開き」「根周り穴」と呼んでいるものです。新緑に残雪、そして根周り穴。まさに雪国ならではの光景が展開されていました。

・石跳沢は雪の中から所々に姿を見せていました。ガイドさんが見つけたポイントで沢を渡ります。斜面を登り返すときには、やや緊張させられました。

・台地の上でまったりランチ。かすかな風は最高の調味料。見上げる山の斜面にスキーヤーの姿を見ます。我々の方がはるかに贅沢な過ごし方をしていると思ってしまうのでした。

・台地を下っていくと池の畔に出ます。このあたりには小さな池が幾つもあり、水が湧き出ています。ミズバショウとリュウキンカも見ることができました。

・下り坂の急な場所では、キックステップで階段作り。2番目を歩く僕は、ガイドさんが右足を置いたところでは、隣に左足を置きます。こうすれば、後の人たちが楽に下れます。(笑)

・ブナ林の中をひたすら歩きます。まだまだ静寂が支配していました。雪が音を吸収しているからでしょうか?そして音を反響させるほどに葉が茂っていないせいもあるのでしょう。

・カエデの春紅葉も見られました。夕刻が近づくと、斜光線は木の幹を赤く染めて、なかなかの雰囲気でした。

・標高が低いところでは雪が完全に消えて、フキノトウ、ニリンソウ、キクザキイチゲ、エンレイソウなどが見られました。カタクリも一部にあったし、急斜面にはムラサキヤシオが咲いていました。一気に春が訪れたことを物語っていました。

G総括 ・残雪に新緑が映えるブナ林を初めてこの目で見ることができました。写真で目にするよりもはるかに素晴らしい光景でした。

・しかしながら、落ち着かなかった。なぜなら、写真にしたい風景が次から次へと現われて、カメラを向けるのに忙しかったからです。3名が一眼レフ片手にあちこち走り回るのを、残りの2名が笑いながら眺めている状態でした。

・素晴らしいブナの新緑を心行くまで楽しませてもらいました。花も思いの外見ることができました。ガイドさんに感謝です。またこの風景に接するため、訪れたいと思いました。

H気付事項 ・現地は大小の沢が入り組んでおり、残雪の状況も刻々と変わることから慣れた人でないと危険です。志津のネイチャーセンターではツアーを開催しているので、これを利用することを勧めます。

※印はクリックすると拡大表示されます

展望地に出れば新緑に彩られた台地が展開。クリックすると拡大表示されます。

※湯殿山中腹の台地を新緑が駆け登る

いよいよブナ林の中を行きます。淡い緑色に染まっていました。

新緑に包まれたブナの森がお出迎え

深さ1mを越す残雪も幹の周りだけは地面が露出していました。

根周り穴

まったりとした時間です。背後の山は姥ヶ岳です。

展望が利く場所でランチタイムと長〜い休憩

樹林が途切れてミズバショウの池が現われた

リュウキンカも咲き始めていた

クリックすると拡大表示されます。

※どこまでもブナの新緑が続く

標高の低い場所では雪が消えてニリンソウが咲いていました。花びらの数がマチマチです。

ニリンソウ

紫色のキクザキイチゲは初めて見ました。ラッキー(^^)v

キクザキイチゲ

アルバム:湯殿山・月山の中腹に新緑が萌える


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