奥武蔵・蕨山

一ヶ月ぶりの山行は奥武蔵エリアへ。春山気分を満喫しに行くことにしました。
山桜と淡い新緑に彩られた斜面の向こうに、武甲山を見ることができました。

蕨山展望台から武甲山方面

@期間 2003/4/29(日帰り)
A同行者 なし
Bアプローチ 行き:JR八高線・東飯能駅よりバスで名郷へ

帰り:連慶橋バス停より東飯能駅までバス

Cルート 名郷[320m]−白岩−鳥首峠[953m]−ヤシンタイノ頭[1100m]−橋小屋ノ頭[1163m]−蕨山[1044m]−藤棚山[920m]−大ヨケノ頭[771m]−金毘羅山[660m]−金毘羅神社跡−連慶橋バス停[250m]
(地図記載以外の標高は、等高線より読み取っているため、不正確です)

最高点:橋小屋ノ頭・標高1163m,難易度:☆☆☆★★

D天候
E所要時間 約7時間(歩行+休憩時間)
Fポイント ・3月上旬に腰痛を患い、下旬に角田山の山行を果たしたものの、再び調子を悪くして山から遠ざかっていました。今回はリハビリを兼ねた軽めの山行・・・のつもりです。手頃な山ということで、今まで空白地帯になっていた奥武蔵エリアに目を付けました。そして選んだのがこの蕨山です。

・東飯能から乗り込めば、バスは満員。やっぱり飯能駅から乗らないとダメです。1時間余り立ったまま、名郷でようやくバスを降りました。ものすごい人数です。大半が直接蕨山に登るルートを行きました。自分は鳥首峠へ向けて歩き始めました。

・車道を登り続けます。深い谷は新緑が輝いていました。この雰囲気は久々です。気持ちいい。やがて採石場に着いてここから登山道が始まりました。工場は稼動中で、休日だというのにご苦労様です。

・やがて急登になって、鳥首峠に登り着きました。風が吹き抜けます。あちらこちらにカタクリが見られますが、終りかけていました。ここから、橋小屋ノ頭を目指します。

・稜線もカラマツや落葉樹が芽吹きの時期を迎えています。清々しいですね。気分よく、徐々に高度を上げて行くと、樹間からは長沢背稜を見ることができました。三ツドッケと坊主山の間に長々と稜線が続いています。

・なおも登っていくと、見事なブナの木が一本、青空に枝を伸ばしていました。背が高い割には、葉を茂らせています。また、常緑樹のアセビが花盛りでした。

・無理なく高度を上げて橋小屋ノ頭に着きました。ここは南北に3つのピークを連ねる有間山に一角。展望は利きませんが、山深い雰囲気で自然林が好ましく、しばらく休んでいたいところです。

・先を急ぐので、食事を摂ったらすぐに出発します。ここからはやや急な下り坂となり、逆川乗越を過ぎて蕨山へと緩く登り返します。ふと後を見ると、マウンテンバイクに乗った連中が迫ってきて、あっという間に追い抜いて行きました。(MTBの山行コースとしてもメジャーな山域とのこと)

・蕨山の最高点(1044m)を過ぎて名郷へ下る道を分ければ、展望台に着きました。北の方角に武甲山が見て取れます。春霞のため、遠望は利きませんが、山桜が点々と咲く新緑の斜面を眺めるのはなんともいい気分です。また、北の一角にはアカヤシオツツジが咲いていました。やや過ぎ加減でしたが、華やいだ雰囲気を見せていました。

・そこから、金毘羅尾根をひたすら下って行きます。所々に植林が現われますが、雑木林は芽吹きを迎えて淡い緑色に染まっていました。ミツバツツジが点々と見られました。

・藤棚山を過ぎて、徐々に、しかし確実に高度を下げて行きます。木々の緑が一段と鮮やかになってきました。上部では芽吹き始めたばかりのホオノキも、ひときわ鮮やかに大きな葉を広げていました。

・右側に林道が絡んでくると、植林帯の割合が増えてきて、時折伐採されて展望が広がります。棒ノ嶺山や名栗湖を見ることができました。しかし、植林帯の中を進むのは退屈で、歩きなれていない足に応えてきました。

・火災で焼失した金毘羅神社跡まで来ました。さわらびの湯へ下ることも考えましたが、混雑しているかもしれないと、北側のコースを選択します。ズンズン下って、鳥居観音まで来ました。更に下れば平坦な道に出て、5分ほど歩いて川を渡ったところが連慶橋バス停でした。

・運良く、すぐにバスがやってきて乗り込みます。朝の混雑とは対照的にガラガラのバスでした。初夏を迎えつつある長い陽射しも、16時を過ぎれば流石に傾いてきます。それが、この奥武蔵の風景を一層鮮やかに見せてくれます。今まで来ずにいたことを後悔させるほどでした。

G総括 ・初めての奥武蔵は期待通りに春山気分が満喫できました。新緑やツツジなどの花々を目にして、生気を取り戻すのを実感しました。

・久々の本格的な山行、流石に最後は疲れました。しかし、この疲れは身体が欲していたものです。

・植林もそこそこあったものの、自然林も比較的多いので、また訪れてもいいかなと思いました。近くにある幾つかの山々も興味が出てきました。名郷へと向かうバスは、これからも利用するに違いありません。

H気付事項 ・足元の花は余り観察していませんでしたが、奥多摩では多く見られるハシリドコロがまったく見られなかったのが不思議です。時期的には芽生えていてもおかしくない頃ですが・・・

・シカの数も多いようです。特に鳥首峠から橋小屋ノ頭にかけては、低木の樹皮が軒並み剥ぎ取られていました。

・1994年に購入した地図では、水場は逆川乗越に記載されていますが、確認してはいません。それ以外にはコース上で水場はありません。

・東飯能から名郷方面(湯の沢行き)のバスに乗る場合、西武線側の出口から出て、駅前の通りをまっすぐ100mほど行ったところにバス停があります。「バス・タクシー乗り場」と書いてあるJR側の出口から下りたところにあるのは、山に行かないバスです。また、休日に東飯能駅からバスを利用する場合、まず座れないと思って下さい。

坊主山から三ツドッケまでの長沢背稜の東側が続いていました。

樹間から望む長沢背稜

稜線はアセビが花盛り

ただ1本だけでしたが、見事なブナの大木を見つけて満足。

橋小屋ノ頭へ向かう途中のブナ

花期はやや過ぎ加減でしたが、華やかさを醸していました。

蕨山の東肩に咲くアカヤシオ

金毘羅尾根上部は芽吹きで淡い色

藤棚山から大ヨケノ頭にかけては見事な新緑が続きました。

新緑の金毘羅尾根を徐々に下る

大きく広がった若葉が目にまぶしいほどでした。

ホオノキの新緑

 


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