新緑の三頭山を歩けば・・・

鶴峠からの植林帯の斜面を抜ければ、自然林の楽園が始まった。ブナの高木が至る所に立っている。登れば登るほどに見事なブナ林が展開してくる。奥多摩随一のブナ林と人は言う。

曇天。時折霧が流れ、時折薄日が射す。新緑シャワーと言うには光が足りない。しかし、葉を茂らせた森は、鳥のさえずりを反響させてくれる。光がなくても、音があればそれでいい。

すらりとした高木。首が痛くなるほどに、何度も、何度も、見上げる。ブナの葉は大きい。丹沢や三国山稜とは異なる印象。どちらかといえば、雪国のブナを見るようだ。それでいながら、雪国のブナとは違う。根元から直立した幹があった。

スッキリとした雰囲気は、林床に笹がないせいか。ブナ林に定番のスズタケがまったくない。そこにあるのは、チゴユリであったり、シロバナエンレイソウであったり。その他諸々の草も、スズタケに邪魔されることなく、芽吹きを迎えていた。

なんとなく気品を感じる森の中に、苔むした倒木が横たわって、そこからも若い草が芽吹いていた。カエデや低木も鮮やかな黄緑色に萌えていた。ミズナラだけは季節の歩みが遅かった。

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倒木の上から芽吹きが
チゴユリ シロバナエンレイソウ
糠指山のシンボルツリーの大ブナ。クリックすれば拡大表示されます。

 

 

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