三ツドッケ

久々の奥多摩は、自然林が魅力というヨコスズ尾根を歩くことにしました。

色白で見事な枝ぶりのブナが、青空に向かって伸びていました。葉も色づき始めていました。

天を衝くようなブナの大木

(ヨコスズ尾根上部にて)

@期間 2002/10/27(日帰り)
A同行者 なし
Bアプローチ JR奥多摩駅より東日原までバス
Cルート 東日原−(ヨコスズ尾根)−一杯水避難小屋−三ツドッケ山頂(往復)

(最高点:三ツドッケ山頂・標高1576m,難易度:☆☆★★★)

D天候 晴一時曇
E所要時間 約6時間(歩行+休憩時間)
Fポイント ・朝の奥多摩駅は賑わっていました。バスに乗って終点の東日原に下りれば清々しい空気です。この感覚。久々に奥多摩に戻ってきたんだと実感しました。

・しばらくは植林帯の急登です。薄暗い道はひたすら我慢です。一旦稜線に出たところでようやく自然林が混ざってきました。そして、滝入ノ峰を巻いたところ(明瞭な支尾根を乗っ越したところ)で、ようやく植林帯から抜けて、自然林が広がっていました。

・傾斜も緩やかとなり、明るい自然林の中を行きます。徐々にブナとミズナラの高木が目立ってきました。陽射しは翳りがちで、落ち着いて写真を撮ることができません。紅葉にはやや早い感じでしたが、素晴らしい道です。

・やがて一杯水避難小屋につきました。立派な小屋です。なんとも好ましい雰囲気に包まれていました。雲が切れれば、木漏れ日に葉が一斉に輝きました。

・昼食をとったあと、荷物を置いて三ツドッケの山頂に向かいます。やがて陽射しが完全に翳って、いつしかガスが流れてきました。このあたりは紅葉が見事で、陽射しがあればと思わずにはいられませんでした。

・三ツドッケの山頂は、ゴヨウツツジなどの紅葉が印象的でした。展望地から眺めようとしましたが、目の前はガスで閉ざされています。雲取山や川苔山から見えていたあの特徴的な三つのピークに今、立っているんだと思い、しばし感慨にふけっていると、ガスが少し切れて、眼下の日原の深い谷や石尾根がわずかに望めました。

・さて、三ツドッケの山頂を後にします。一杯水避難小屋へ向かって下りる途中、踏み跡に何かが落ちている・・・近寄ってみると、な、な、な、なんと!
俺の財布ではないか〜っ!o(+ ̄○ ̄+;)o
いつ落としたんだぁ?片道コースだと考えたら、見落としてたらと考えたら、ゾーッとしましたよ!帰りのバスや電車の運賃すらないのですから。

・一杯水避難小屋から来た道を下りて行きます。相変わらず、陽射しは翳り勝ちでした。それでも、清々しい尾根道をのんびりと歩きました。時折、倒木に腰を下ろして、風に吹かれていました。一人の山行、聞こえるのは風の音ばかりでした。

・滝入ノ峰を巻くと植林帯。薄暗い感じです。谷間の音が聞こえてくると九十九折の坂にかかり、足元も踏ん張りが利かなくなってきました。

・植林帯を抜けると斜面に立つ民家の軒先をかすめて、やがて東日原の集落へ。すぐにバス停に着きました。爽やかな秋の山行を終えた人々が集まってきました。久々の奥多摩の懐かしさに包まれたような感覚でした。

G総括 ・いつもそうです。この時期になると紅葉とともに奥多摩に戻ってくるのです。懐かしさ一杯の山行となりました。

・ここ2回は仲間との山行。そして今回は再びの単独行。話し相手はいないけど、風の音が友達。そして、頭の中を色々な思いやメロディーが巡っていました。周りに誰もいないと、知らず知らずのうちに口ずさんだりしていました。登山スタイルは、それぞれに味わいがありますね。

・この日は、晴れの予報が出ていました。しかし、天気図的には冬型の初期です。やはり寒気の流入から雲が湧いて陽射しが遮られてしまい、紅葉はイマイチでした。紅葉そのものも、一杯水避難小屋から上が見頃といったところでした。

・思ったよりも植林帯が長かったけど、素晴らしい雰囲気のコースでした。一杯水避難小屋のあたりもいい感じ。今度は、日の長いときにでも泊まってみたいと思いました。今回だけで終らせるのが勿体ないです。

H気付事項 ・尾根のやせたあたりには、葉をつけた風倒木が横たわっていました。折れた枝もみられました。この前の台風の影響でしょうか?

・東日原のバス停にはトイレがあり、また、飲料水が得られます。ただし、冬場に使えるかどうかはわかりません。

逆光に輝く稜線

展望地より小川谷と酉谷山

木漏れ日に輝くミズナラ
(一杯水避難小屋付近)

ブナとミズナラの競演
(一杯水避難小屋付近)

三ツドッケ山頂への道

山頂付近のゴヨウツツジの紅葉

 


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