黒川鶏冠山

深まりはじめた秋に日帰りハイクを、ということで北大菩薩エリアのこの山に目が止まりました。

黒川山頂より大菩薩嶺を望む
@期間 2002/9/29(日帰り)
A同行者 なし
Bアプローチ 行き:JR中央線・塩山駅より柳沢峠までタクシー

帰り:裂石(大菩薩登山口)から塩山駅までバス

Cルート 柳沢峠−六本木−黒川山頂−鶏冠山頂−六本木−丸川峠−裂石

(最高点:黒川山頂および鶏冠山頂・標高1716m,難易度:☆☆☆★★)

D天候 曇ときどき晴
E所要時間 約7時間15分(歩行+休憩時間)
Fポイント ・塩山駅に下り立つと雲に覆われていましたが、柳沢峠へ向けて登っていくと空が高くなってきました。峠に下り立ったとき、すっくと高く富士山が聳えていました。(写真は露出オーバーでした)

・黒川山へ向けて樹林帯を登り始めます。すると、陽光が木の間に差し込んできました。雨上がりのしっとりした雰囲気がにわかにパッと輝いて見えます。足元にはキノコがあちこちに生えていて、季節を感じます。

・水平に近い道が続き、六本木を過ぎれば一旦下り坂となります。横手峠を過ぎると今度は、この行程中もっともきつい登りとなりました。といっても緩い登りです。しかし、気が緩んでいるせいか、ついつい調子を合わせる形で、結構応えていました。

・黒川山の見晴台へと歩を進めました。登りついたところは、抜けるような展望です。目の前には今まで見た姿とは全くちがう大菩薩嶺が堂々と聳えています。北に目を転ずれば、大らかな一ノ瀬高原の向こうに奥秩父の山なみが見えました。やわらかい陽射しの下で、昼飯をとりました。

・昼飯を終えて出発。黒川山分岐点に戻り、今度は、鶏冠山へ。深い樹林の岩場を伝い、祠の立つ山頂に着きました。黒川山とは目と鼻の先にありながら、大菩薩嶺の見え方が全く違いました。東に目を転ずれば、奥多摩の三頭山、御前山も見えました。

・六本木まで引き返します。水平道を歩くのもなんだか疲れますが、柳沢峠にはバスが来ないので、予定通り丸川峠に向けて歩き始めました。

・相変わらずアップダウンのほとんどない道を行きます。薄暗いコメツガの樹林帯やブナ林などの自然林が少しずつ様相を変えながら展開しました。なかなか素晴らしいコースでした。急に樹林帯が途切れて丸川峠に着きました。

・丸川峠で一休み。所々に残る花々とススキの穂がいい感じ。マツムシソウ、ヤマラッキョウやアザミが名残の花を咲かせていました。ああ、夏は見事なお花畑だったんだな〜(^^)。雲間から時折光が射し込んで、草原が明るく輝きます。もう、このあたりで終わりにしたい気分でした。

・丸川峠からは一気の下りです。雨上がりの道は恐いくらいに滑ります。かなり力が入って、気が付くと汗ビッショリ。最後は惰性で足を運んで、ようやく裂石に着きました。バス待ちの時間はもちろん温泉でした。思ったよりも疲れました。でも、満足です。

G総括 ・樹林帯あり、展望あり、草原ありで、清々しい山行となりました。樹林帯もブナ林から始まり、高山帯、潅木中心の場所など様々でした。車がないとアプローチが問題になりますが、なかなかいい穴場です。

・中秋の時期、全山の紅葉にはまだまだ早いものの、部分的に染まり始めていました。

・六本木から丸川峠を経て裂石までの区間は、出会ったハイカーはゼロ。時間帯が遅くなったことを差し引いても、静かな山旅が満喫できること請け合いです。

H気付事項 ・塩山駅から柳沢峠までのタクシーは¥5,380です。あとは交渉次第で少し安くなるかも。

・柳沢峠周辺は、登山道以外にも幾つかのコースがあります。ブナの自然林や草原で、散策するだけでもそれなりに満足できるでしょう。

※印の写真はクリックすると拡大表示されます。

雨上がりの樹林帯を行く

※黒川山見晴台より奥秩父の多摩川源流域

k-kanp04.jpg (35473 バイト)

鶏冠山頂からの大菩薩嶺

ヤマハッカ

六本木から丸川峠へ向かう樹林帯の道

丸川峠

 


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