西吾妻山,磐梯山 | ||
東北の紅葉山行として友人の計画に乗りました。両山とも一度は行ってみたい存在でした。 | ||
|
||
@期間 | 2002/10/5〜6(1泊2日) | |
A同行者 | I君、O君 | |
Bアプローチ | 西吾妻山:白布温泉まで車使用(行きはJR米沢駅まで新幹線、下山後に会津高田のYH泊) 磐梯山:八方台まで車使用 |
|
Cルート | 西吾妻山:白布温泉−(ロープウェイ、リフト)−北望台−人形石−西吾妻山−北望台−(リフト、ロープウェイ)−白布温泉 磐梯山:八方台−中ノ湯−銅沼−裏磐梯スキー場最上部−川上温泉分岐−天狗岩−弘法清水−磐梯山頂−弘法清水−中ノ湯−八方台 |
|
D天候 | 第1日:晴 第2日:晴ときどき曇 |
|
E所要時間 | 西吾妻山:約3時間(歩行+休憩時間) (最高点:西吾妻山頂・標高2035m、難易度:☆☆★★★) 磐梯山:約7時間(歩行+休憩時間) (最高点:磐梯山頂・標高1819m、難易度:☆☆★★★) |
|
Fポイント (西吾妻山) |
・10時半過ぎに山形新幹線で米沢に着きI君に電話を入れます。あと40分くらいかかるとのこと。なにぃ〜!あれだけ言ったのに・・・I君とO君は一切経山を経由して迎えに来ることになっていました。 ・仕方ない、ふと浮かんだのは「蕎麦でも食って待っていよう」でした。蕎麦屋を探して入り注文、ところが、これがなかなか出てこない。まさか、蕎麦粉挽いてるのでは?ようやく出てきたときには、約束の時間になっていました。まァ仕方ない、ゆっくり食うか。なんとか食べ終わろうとしていた頃、ようやく電話が掛かってきました。結局1時間の遅れです。 ・そしたら、I君とO君は「俺たちも食いたい」と言うではありませんか。ダメダメ!却下却下。駅前で落ち合い、出発します。大食いのO君、米沢牛の看板を見つけて「食いたいな〜」あきらめがつかない様子。聞こえないふりをしていました。 ・白布温泉に着きました。見上げると紅葉がなかなかいい感じになっています。ロープウェイで登ります。上に着いたら、ガスの中でした。まじかよ・・・と思っていたらガスがみるみる晴れてきました。 ・ここからは天元台スキー場のリフトを3本乗り継いで行きました。真ん中のリフトからは見事な紅葉を見ることができました。最後のリフトを降りたところが標高1800mの北望台。ここから標高差200m強を登るだけです。出発。 ・まず、人形石に向けて登り始めました。しかし、出会うのは下山してくる人ばかりでした。わずかの登りで人形石(1963m)に着けば、展望が広がっていました。遠望は利きませんが、広い稜線は草紅葉、なんとも言えない開放感でした。 ・こうなると必然的に「写真タイム」です。I君は例によって映画監督よろしく、あそこに立て、こっちに立てと注文が多い(笑)。僕はマイペースに風景を撮り続けます。岩にも上がったりしてとり続ける二人。O君一人が危機感を持っていました。あとで、それを痛感することになります。 ・ようやく写真タイムを終えて、西吾妻山へと歩き始めました。次々と人が下山してきます。登っているのは我々だけです。天狗岩に着く頃には、すれ違う人が途絶えてしまいました。 ・天狗岩から少しで西吾妻の山頂に着きました。展望もなく、「百名山的」にはなんとも冴えない山頂です。数分で山頂を後にしたのでした。さあ、下山。さすがに、僕もI君も危機感がわかってきました。大急ぎで下ります。所々に濡れた岩がゴロゴロしていて、恐い。しかし、結構マジで半分走るようにして下りました。 ・他に誰もいない登山道を下り続けます。あと少しで午後4時の最終リフト。早くしないと終ってしまう!たった200m程度の下りなのに、膝がガクガクしてきます。それにしても、さっきまであれだけいた登山者はどこに消えたのだろう?とにかく急げ急げ、そして、ああ、4時になっちゃう!もうダメか・・・ ・どうやら4時を過ぎ、もうダメかなと北望台に下り立ったら、ギリギリセーフでした。息も荒くリフトに乗り込みました。現金なものです。いつの間にか冗談を言い合いながら笑っていました。リフトの横に天元台スキー場のスロープが。結構急です。スキー場の中を駆け下りれば最終のロープウェイに間に合うなんて、誰が言ったんだ? ・5時の最終ロープウェイに乗り込みます。下り始めると、夕陽が沈んでいきました。リフトを逃していたら、真っ暗な中を下山するハメになりました。冗談を言い合っていましたが、しばしぞっとした感覚を共有していました。O君曰く「だからいわんこっちゃない」。 |
人形石より東吾妻連峰を望む |
岩に上ってご満悦の3人 |
西吾妻山へと歩を進める |
草紅葉の稜線と西吾妻山 |
Fポイント (磐梯山) |
・「そら急げ」とばかりに車で出発します。会津盆地の朝は、霧の中。阿賀川を渡るときにはものすごい濃霧に囲まれました。しかし、裏磐梯ゴールドラインが始まると、すっかり霧が晴れて磐梯山が見えました。無事7時前に料金所を通過しました。7時までは無料で通れるのでした。 ・空はすっかり晴れ渡り、山腹の紅葉がまばゆいほどです。やがて登山口の八方台に到着。駐車スペースはありましたが、15分ほどでほぼ満車の状態となってしまいました。通行料金よりもこちらの方が重要です。 ・ひんやりした中を出発します。気持ちのいいブナ林が続きます。やがて中ノ湯に出ました。昔は温泉つきの山小屋だったところです。再びブナ林に入ったところで、裏磐梯への分岐がありました。 ・ぐんぐん下ります。せっかく登ったのに勿体無い・・・。あたりはナナカマドやムシカリ、ヤマウルシの紅葉が見事でした。朝露で滑る足元と、少々うるさい低木を気にしながら下り続けると、展望地に出ました。銅沼のほとりに出たのです。磐梯山の火口壁が連なり、火口原のところどころに蒸気が立ち上っていました。 ・平坦になった中を歩くと、スキー場の最上部に出ました。そこから引き返し加減に右折する道(スキー場のコースと思われる)を行くと、更に右折する地点に出て火口原コースの登山道に入りました。 ・樹林帯がやがて潅木帯に変わって、小高いところから火口原が見渡せるようになります。松の潅木が生える荒涼とした平原が広がり、行く手には火口壁が覆いかぶさるように聳えていました。特に、櫛ヶ峰の火口壁は生々しく、明治の大噴火の凄まじさを残していました。 ・しばらく荒涼とした火口原を行くと再び樹林帯に入ります。そこから火口壁への登りが始まりました。樹林帯を抜けると銅沼をアクセントとした火口原が見渡せました。遠くかすかに桧原湖も見えました。やがて急斜面が終わり、磐梯山と櫛ヶ峰の最低鞍部に着きました。 ・最低鞍部で小休止。行く手に磐梯山本峰が雄大に聳え、振り返ると櫛ヶ峰の懸崖が圧倒するようでした。 ・火口壁の縁に沿って登山道が続きます。少しずつ登って行きます。ハイマツはなく、お花畑のような草原が続きました。黄金清水を抜ければ弘法清水の広場となりました。ここで昼食をとりました。 ・長い休憩が終れば、山頂へ向けての最後の登りとなりました。潅木に視界を遮られた中、黙々と登れば、やがて視界が開けて山頂に着きました。八方台方面の山腹に広がる紅葉が見事でした。 ・湿気を帯びた風が南側から吹き上がってきます。山頂で記念写真を撮っていると、やがてガスが流れてきて一瞬、視界が閉ざされました。太陽はどうやら雲に隠されてしまいました。 ・弘法清水まで下りてから、八方台へ向けて歩き始めます。上部はドウダンツツジなどが紅葉していました。太陽が遮られて写真には今ひとつでした。やがて斜面のトラバースが続くようになると下りの斜度がきつくなってきましたが、大したことはありませんでした。 ・団体さんの渋滞にはまってしまいました。強引な追い抜きを掛けるI君。火口原コースで時間を使いすぎたために、御殿場まで帰るのが遅くなります。少しでも早く帰りたいのはわかるけど、こりゃ、かなり強引だ。そんなに急いでも仕方ないよ。 ・あっという間に中ノ湯まで下りてくると、道幅が広がります。なんと小走りにして下りて行きます。そこまで付き合いきれないなー。いつの間にか陽射しが戻ってきました。ブナ林の中を僕だけがゆっくりと歩きました。 ・八方台に戻ってきました。待ってましたとばかりに記念写真です。うーん、I君、相変わらず注文が多い。それぞれの満足感を胸に、ハイ、チーズ! |
G総括 | ・秋の週末、天候もまずまずで紅葉山行が楽しめました。考えてみれば僕にとっては久々に仲間との登山になりました。彼らは日本百名山に凝っているため、登山スタイルは異なるのですが、仲間と登る楽しさを再発見しました。(ちなみにI君は86座目、O君は47座目。僕は30台の後半だったと思う) ・紅葉はベストシーズンに近かったと思います。しかし、西吾妻山の中腹はスキー場の中、磐梯山は丁度曇っていた時間帯に通過したので、満足度は今ひとつでした。 ・磐梯山で火口原を歩こうと思った理由は、やはり明治の大噴火の痕跡を少しでも実感したかったから。八方台からの単なる往復と比べて、はるかに充実した山行でした。ただピークを踏むだけではなく、山の個性を大切にしたいと思っています。 ・西吾妻山の大らかさ、磐梯山の迫力と繊細さはそれぞれ実感できました。惜しいのは晴天でありながら、遠望が利かなかったこと。今度は、すっきりとした展望を味わいたいです。夏に登ってみたいです。特に、吾妻連峰については、縦走してみたいとも思いました。 ・冬にクロスカントリースキーで、銅沼あたりまで足を延ばしてみるのもいいかな、と思いました。 |
H気付事項 | ・白布温泉は入浴のみの客は15:30までだそうです。下山したときに断られたのはちょっと寂しかったな〜。でも、17時過ぎて食事の準備があったから、仕方ないか。 ・八方台付近のブナ林は、若い木が多いです。やはり明治の大噴火以降に芽生えたのでしょうか? ・裏磐梯スキー場から火口原を経由するコースは、入口がわかりにくい。スキー場のコースを少し下れば指導標が見つかります。コースは踏み跡も明瞭で、赤テープもしっかり貼られているので、大丈夫です。5年ほど前の地図では、点線のルートでしたが。 |
I余談 | ・西吾妻山を下山してから、会津方面に移動しました。途中で食べたのは、喜多方ラーメン。今回は老舗の「源来軒」。いつもの調子で大盛りを頼んだら、とてつもない量でした。苦しかったけど、美味しかった。餃子もニンニクが効いて大変美味しかったです。なお、翌朝まで満腹感が続いていました。 ・磐梯山を下山してからは、表側に回って押立(おったて)温泉へ。ひなびた湯治宿で、味わいがありました。そのあと、2年半前のXCスキー帰りに行ったことのある「鞍手茶屋」で、うどんを食べました。相変わらず美味しい。磐梯方面に車で行ったら必ず寄りそうです。 ・米沢での蕎麦を合わせると、「グルメ山行」になってしまったような(^^;。O君は米沢牛が食べたかったようですが、そしたら西吾妻山には登れなかったでしょう。なお、お土産は郡山銘菓の柏屋「薄皮饅頭」でした。食欲の秋ですね〜(笑) |
ムシカリの紅葉(中ノ湯付近) |
磐梯山の火口壁と火口原 |
火口壁から振り返る |
磐梯山本邦と櫛ヶ峰の最低鞍部にて |
覆いかぶさる櫛ヶ峰 |
黄金清水から望む櫛ヶ峰 |
紅葉の山腹を見下ろす |
八方台付近のブナ林 |
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||