北八ヶ岳(2回目)
冬の北八ヶ岳・・・憧れ続けていたネイチャースキーフィールドです。


光のシャワー(高見石への登りにて)

@期間 2/17-18(1泊2日)
A同行者 君,O君
Bアプローチ 行き:JR中央本線・上諏訪駅からメルヘン広場まで車

帰り:メルヘン広場よりJR中央本線・茅野駅まで車

Cルート 第1日:麦草ヒュッテ−白駒池−高見石−麦草ヒュッテ
(周遊距離:約7km,最高点:高見石・標高約2260m)

第2日:麦草ヒュッテ−雨池−縞枯山荘−五辻−出逢ノ辻−大石峠−麦草ヒュッテ−メルヘン広場
(周遊距離:約17km,最高点:雨池峠・標高約2250m)

D天候 第1日:快晴

第2日:晴(高曇り)

E所要時間 第1日:歩行時間・約2時間45分,休憩時間・約1時間15分

第2日:歩行時間・約5時間,休憩時間・約2時間半

Fポイント ・これ以上ないという快晴。中央線の特急で向かう車窓の景色が目を楽しませてくれます。充実した2日間を予感させてくれます。御殿場に住む君,O君とは茅野駅で合流する予定です。

・と,甲府駅の手前で電話が入ります。彼らは上諏訪駅の温泉に入りたいので,集合を茅野から上諏訪に変更してくれとのこと。なんてこっちゃ...ま,ダメと言っても聞かないだろうから...。山の装備をした人は茅野駅で下りてしまい,上諏訪ではザックを背負った人は僕一人でした。

・上諏訪で,風呂上がりの君,O君に合流。麦草ヒュッテに電話して「今,上諏訪にいます」といったら,一瞬の間がありました。彼らの尻を叩いて,先を急ぐことにしました。

・除雪された道を徐々に登ってメルヘン広場に着けば,スノーモービルが迎えに来ていました。高いエンジン音を響かせながら登って行きます。展望が開けて,南,中央,北の各アルプスと御岳がほれぼれする姿を見せています。スキーへの期待も相俟って,既に”ワォッ!”って気分です。

・15分ほどで三角屋根の麦草ヒュッテにつきました。エッジのついたテレマークスキーの板に3ピン式のビンディング。装着したら早速,白駒池に向けて歩き始めました。

・麦草峠付近は草原の大斜面。北東の方角には,浅間山や日光連山が見渡せます。すぐに針葉樹林帯に入って,木々の間を縫うように滑りました。一旦車道に出てから再び樹林帯に入れば,やがて白駒池に着きました。

・白駒池は全面結氷で雪原になっていました。目に眩しいほどの純白です。その雪原の上を歩けば,周囲のゆるやかな起伏が見渡せました。適当な場所に腰を落ち着けて,紅茶を沸かしました。

・時間が遅くなり始めていましたが,高見石に登ることに。いきなりの急登でズルズルと下がってどうにもならないので,板を置いてツボ足で登ることにしました。

・少し登れば意外と斜度が緩くなってきて,板を持って登ればよかったと後悔しました。雪を被った林間のコースに傾いた陽射しが射し込んで,風に舞った粉雪がキラキラと輝いた光景が展開されていました。幻想的な光のシャワーに暫し足を止めていました。

・高見石からの眺めは絶景でした。西の方は逆光でしたが,遠くまで見渡せました。浅間山が一段とほれぼれする姿です。眼下には白駒池,我々が休んだ場所がボコッと掘れていました(^^)。いゃ〜,来てよかった・・・

・夕方に差し掛かっていたため,急いで高見石から下りて,麦草ヒュッテに戻りました。

・2日目の朝,天候は今一つですが快適なスキーが期待できそう。目指すは雨池です。

・麦草峠のそばの茶水ノ池を渡れば,鬱蒼とした針葉樹林帯の中を行きます。朝の清々しい雰囲気に包まれていました。

・密生する木々の間を抜けるコースどりは油断できません。下り坂で少しでもスピードがつけば,木にぶつかってしまうのです。木にぶつかる前に転ぶことが大切(?)。転んでもパウダースノーだから痛くありません。

・一旦林道に出て,再び樹林帯に入ればすぐに雨池につきました。白い雪原と,北八ツのなだらかな起伏。青空も見えるようになりました。ガイドブックの「北欧ムード満点」の景色が目の前に展開されているのは,実に気持ちいいですね。

・雨池の上でもティータイム。風がやや強く吹いてきました。のんびりして麦草峠に戻ってもいいところですが,縞枯山荘を経由して一周しようということになり,休憩もほどほどに出発することに。

・再び林道に出てから雨池峠までは急登です。板を外してツボ足で登っていきます。夏は岩ゴロゴロのコースも,特に今年は豊富な積雪ですっかり平らな斜面になっていました。しかし,少しワキを歩くと,ズボッと膝までささってしまいました。

・振り返れば,浅間山に西上州の山々,秩父連山が見渡せ,白い佐久盆地も望めました。風がやや強く吹く中,斜度が緩くなって雨池峠につきました。板を付けて歩けば縞枯山荘に到着です。ここで昼食をとりました。

・縞枯山荘から少し歩けば,ピラタスロープウェイの山頂駅付近に来ます。そこから縞枯山の西面を南下します。樹林帯が切れれば高曇りの空の下,北アルプスから中央,南アルプスまでの山々が見事に望まれました。特に,雪を被った木曽御岳の姿に見とれてしまいました。

・五辻までは,狭くやや急な下り斜面が続きます。油断すると一気にスピードがついて曲がれません。木に激突しそうでしたが,そんなときはコケるしかありませんでした。反対側からも人がやってきて,油断するとぶつかってしまいそう。

・五辻手前の大斜面で一休み。あちこちで休憩をとる姿が見られます。ポカポカ陽気になってきました。絶好のネイチャースキー日和です。

・五辻を過ぎるとまたしても狭い急斜面が現れました。少し広いところに出て振り返ると,I君もO君もいません。しばらくすると,板を橇にして滑ってくる二人を発見。周りの人たちの注目を浴びていました。(というか,かなり笑いを誘っていました)

・出逢ノ辻から麦草峠に向けて再び登り坂。スキーで登れる程度の斜度で,快適な足取りでした。樹林帯を抜ければオトギリ平,そして大石峠を経て麦草ヒュッテに戻ってきました。午後2時を回ろうとしていました。

・さて,メルヘン広場まで,最後の頑張りです。何で麦草ヒュッテまで戻ってしまったかと言えば,スノーモービルで送ってもらえるものだと勘違いして,荷物を置いてしまったからでした(^^;;;。最後の7kmはダウンヒルというよりは平地に近い感覚で,疲れました。

・メルヘン広場に下り立った時には,かなりフラフラな状態でした。しかし,目の前に聳える蓼科山が西日に輝いている姿を見ながら,全身が満足感に覆われていることを実感しました。

G総括 ・期待通り,いやそれ以上の山行でした。日本を代表する(と言っても過言ではない)ネイチャースキー・フィールドを歩き回った2日間でした。森と池と展望を満喫できました。

・2日目,当初は縞枯山荘まで登るのは技術的に難しいと思っていましたが,なんとかうまく行きました。五辻の下り坂もなんとか(転びながら)きり抜けることができて,北八ヶ岳の主要部をすべて回ることができたのは,予想外の収穫でした。

・針葉樹林帯は木と木の間隔が狭いため,スキーのコントロールが難しいです。でも,雪を被った姿は絵になります。ブナ林とはまた違った味わいがありました。

・他のエリアも行ってみたいけど,シーズン1回なら北八ヶ岳は毎年来てもいいですね。

H気付事項 ・積雪は今年は豊富なようでした。1月に太平洋側に大雪が降ったのも影響しているでしょう。2m程度は積もっていたようです。

・コースには赤い三角の旗が立っているので迷うことはありません。

・麦草ヒュッテのスキー板レンタルのシステムは,行きはスノーモービルのお迎え,帰りはメルヘン広場に脱ぎ捨てです。また,縞枯山荘は,ロープウェイで登ってから山荘まで歩いて来れるので,麓で借りる必要はないとのことでした。

・クロスカントリースキーと比べて,テレマークスキーは板の幅がやや大きく,エッジがついており,滑降時の安定性に優れている印象でした。また,3ピン式のビンディングは歩く時の推進力が得られることを実感しました。

・宿泊客は全部で40人ほど。前の週の3連休は,100人くらい入ったそうです。

 

準備完了(麦草ヒュッテ)

白駒池にてティータイム

高見石に立つ

浅間山と佐久盆地を望む(高見石より)

朝の林道を雨池へと向かう

雨池にて(おばかポーズ?)

縞枯山荘付近で

振り返り見る北横岳

五辻へ下る展望地より木曽御岳を望む

 

 


2001年に戻る

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送