雲取山(9回目)
雲取山山行はGWの恒例に。久々の三峰コースを歩くことにしました。
@期間 5/1〜2(山中1泊2日)
A同行者 なし
Bアプローチ 行き:秩父鉄道・三峰口駅より大輪までバス。大輪より三峰山までロープウェイ

帰り:東日原よりバスでJR奥多摩駅まで

Cルート 第1日:三峰神社−霧藻ヶ峰−白岩山−大ダワ−雲取山荘(泊),雲取山往復

第2日:雲取山荘−(巻き道)−小雲取山−ブナ坂−(唐松林道)−富田新道分岐−唐松林道分岐−日原鍾乳洞バス停−東日原

(最高点:雲取山頂・標高2017m,難易度:☆☆☆★★)

D天候 第1日:曇のち晴

第2日:曇ときどき霧,霧雨

E所要時間 第1日:歩行時間約4時間15分,休憩時間約1時間15分

第2日:歩行時間約5時間45分,休憩時間約1時間半

Fポイント ・冴えない天気予報。回復を待っていても仕方ない,とばかりに飛び出してきました。西武線が山間を登り始めると,低い雲が絡みつくようになりました。

・濃い霧の中をロープウェイで登れば,山頂駅では太陽が顔を出しました。植え込みのミツバツツジやシャクナゲが咲き乱れる中,縦走路の第一歩を踏み出しました。

・急にポツポツと雨が降ってきました。すぐに止むだろう・・・しかしなかなか止まず,強く降ってきたので仕方なくカッパを着用。歩き始めたら雨は止んで,再び陽光が射し込んできたのでした。(^^;;;

・秩父側・大血川源流域は雲海で埋め尽くされていました。霧藻ヶ峰から見渡す両神山方向も雲海でした。

・前白岩山への登りに差し掛かると,ポツンポツンと白いものが。早くも残雪が現れたのです。白岩山への登りでは,部分的に雪の上を歩くようになりました。といってもアイゼンを付ける必要は全くなしでした。

・白岩山の山頂には相変わらずシカがいました。物欲しそうな目でじっと見つめています。ザックを開けると近寄ってきました。なんにもあげないよ〜。

・雲取山荘で受け付けを済ませてザックを置き,山頂までひと登り。高曇りで遠くの展望も利かず冴えない景色でしたが,無風状態でくつろぐひとときはいいものですね。金峰山から縦走してきた人がいました。やはり残雪が多かったそうです。

・いつもの夕食。その後,食堂で酒を飲みながらの語らいの時間・・・と思ってたのに,疲れが出てきてさっさと寝てしまいました。身体は正直です。

・2日目の朝,高曇りです。長沢背稜を見やれば,雲海。酉谷山,天祖山が辛うじて姿を見せている程度でした。いくつかのピークが島のように浮かんでいました。

・頂上はパスして東側の巻き道を行くことにしました。残雪の白と苔むした原生林の緑が見事なコントラストです。沢状の窪地に雪が多く残り,時折ズボッと足を取られながら歩きました。

・小雲取山を過ぎると,ガスが湧き上がってきて視界が閉ざされました。雲海に突入したのです。

・やがて雨音が聞こえ始めました。しかし,雨粒は落ちていません。歩いていた防火帯は濃密なガスが漂い,北側の木々の枝から水滴が落ちていたのでした。

・ブナ坂で雨具を身につけて下りにかかりました。濡れた岩や落ち葉を踏んでの下りは緊張させられます。やがて沢音が大きくなり,唐松谷の出会いに着きました。

・ここからは沢音を聞きながら歩き続けます。相変わらず水滴が降る中,時折霧が押し寄せてきました。深い唐松谷の底が見えないほどでした。

・少し緩やかな斜面にはハシリドコロが繁茂していました。やがてミツバツツジが多く見られるようになると,富田新道の分岐に着きました。腰を下ろして大休止をとりました。沢音と水の滴る音以外に何一つ聞こえない静寂の時間でした。

・残り少ない登山道をゆっくりと歩きました。疲労の蓄積からか,膝に来るようになったのです。吊り橋(唐松橋)を渡って振り返れば,渓流の瑞々しさに去り難い気持ちになりました。

・疲れてからの林道歩きはちょっとつらい時間です。鍾乳洞バス停に着けば,まだ余裕があったので,東日原まで歩きました。しかし,当てにしていた食堂は閉まっていました。時折ポツポツと小雨の降るなか,寒さに震えながらバスを待ちました。

G総括 ・今回は「なんとなく」決めた山行でした。本格的な山行は,4ヶ月前の雲取山以来でした。体力の低下を痛感しましたが,思ったよりは歩けた気がします。

・沢コースは雨でもなんとか楽しめると思ったのですが,やはり晴れてた方がいいですね。唐松谷の下流側は晴れていれば新緑が目に眩しいほどだったに違いありません。

・見かけた花は以下のとおりです。バイカオウレン(芋ノ木ドッケ付近)/タチツボスミレ(唐松林道,以下同)/エイザンスミレ/ネコノメソウ/ワチガイソウ/ハシリドコロ

H気付事項 ・残雪はやはり多かった。4月は暖かかったものの,この冬は関東でドカ雪が度々あったことが原因でしょう。アイゼンは不要ですが,ストックがあると便利な箇所がありました。

唐松林道はコース幅が狭く,雨のときは濡れた岩や落ち葉に足を取られる危険性があります。また,通行の際には事前に崩落等の情報を得ておく必要があります。

2日目の気圧配置は,南岸を低気圧が東進し,北から高気圧が張り出していました。下山した日の夕方には雨が本降りになりましたが,山頂では30cm程度の積雪があった模様です。2年前に私が登ったときも,降ったばかりの雪がみられました。GWの時期はまだまだ油断できません。気圧配置に十分注意しましょう。

 

雲海に埋め尽くされる大血川源流域
(右側のピークは酉谷山に小黒)

おなじみ・白岩山のシカ

バイカオウレン(芋ノ木ドッケ付近にて)

残雪の原生林(雲取山東側の巻き道にて)

霧に包まれるカラマツ林(小雲取山付近にて)

谷間を霧が埋め尽くす(唐松林道にて)

ミツバツツジ(唐松林道にて)

 


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