箱根(5回目)
冬の日だまりハイクとして手頃な箱根外輪山のコースを選びました。
@期間 1/21(日帰り)
A同行者 Hさん,Opさん
Bアプローチ 行き:小田原駅よりタクシーで宮城野橋まで

帰り:宮城野よりバスで小田原駅まで

Cルート 宮城野橋−明星ヶ岳−明神ヶ岳−宮城野

(最高点:明神ヶ岳山頂・標高1169m,難易度:☆☆☆★★)

D天候
E所要時間 歩行時間約4時間半,休憩時間約2時間
Fポイント ・前の晩,関東南岸を低気圧が通過しました。屋根に薄く積もった雪を眺めながら東海道線で小田原まで来ました。

・箱根の山を登るバスは積雪で運休。タクシーで何とか行けることが判明したので,乗って行くことにしました。

・宮城野橋から雪の坂道を登って登山口に着きました。積雪は15cmほど。雪解けのしずくが滴る中をゆっくりと歩き始めました。トレースから先行者は1名です。時に足跡を踏み,時に自分でコース取りをしました。

・振り返ると木の間から早雲山・神山方面が見えます。谷間を埋めていた霧が消え始め,空が明るくなってきました。

・突然,谷間に役場の放送がこだましました。運休していたバスが復旧した模様。それにしても,延々とこだまし続ける様を「バルタン星人のようだ」とOpさんが表現したものだから,笑いが止まらなくなってしまったですよ。放送が流れる度に,3人で笑い転げていました。

・相変わらず雪解けの水がポタポタと落ちてきます。雨が降っているのと同じで,身体もザックもびしょ濡れになりそう。そんなわけで,合羽とザックカバーを取り付けて歩くことにしました。

・やがて,高度も随分と上げてきました。雪も少しばかりサラサラの状態に。と,突然展望地が現れて,富士山や神山が一望のもとに。カメラはカバーのついたザックの中。まあいいや・・・と思ったのが後悔することに。

・展望地を過ぎると,道は再び木立の中へ。なんと!雪を被ったササが道を塞いでいるではないか。重く湿った雪はなかなか払いのけられません。体当たりしてもびくともしません。所々で匍匐前進を余儀なくされました。ザックの突起物が時々引っかかります。難儀しました。まさか,こんなことになるとは思いもよらず。

・どうにか稜線に辿り着きました。ここから明星ヶ岳の山頂までは距離にして200m足らずですが,踏み跡もありませんでした。20−30cm積もった処女雪を蹴散らしながら歩きました。山頂に着いた頃には晴れ間も出てきて,気持ちよかった。

・今度は明神ヶ岳に向けて歩き始めました。これから歩いて行く稜線の先に,大きな明神の山頂が見えました。

・既に雲に覆われてきて富士山は見えませんでしたが,稜線歩きはなかなか快適です。下り坂が少し急になれば,雪の下に階段が隠れています。予想外のところで足を取られたりしましたが,新雪の上に転んでも痛くありません。

・途中でひとつピークを越えると,宮城野へ下るコースの分岐点を過ぎて,上り坂にさしかかりました。踏み跡が目立って増えて,足元は所々でぬかるんでいました。

・早川が刻む谷を挟んで,雪を被った中央火口丘群が見渡せます。これを見ながら登って行きました。明神の頂上付近は広く,着いたと思ったら更に先に高みがあり,なかなか辿り着けませんでした。

・明神の頂上は,10人ほどのハイカーがいて,個人やグループで思い思いに昼食をとっていました。我々も食事をとります。完全に雲に覆われて,小雪もちらついてきて寒かったのですが,なかなかいい感じですね。

・富士山も雲に覆われています。どうも,私が箱根に登ると富士山との相性がよくないようです。しかし,目を引いたのが丹沢の峰々。雲海に浮かぶ峻険な山の姿が北アルプスを思わせるほどでした。ウットリでした。

・結局,明神の頂上には1時間半も粘っていました。やがて山を下りはじめました。水分を含んだ雪にかなり足を取られました。

・もう少しで下りきるところで,再び登山道が雪を被ったササで塞がっていました。う〜,またかよ〜。でも,区間は短かったので助かりました。登山口まで下りてから,車道を歩いていると,見上げた明星ヶ岳に”大”の字が白く浮かび上がっていました。最後はお決まりの温泉に入って,汗を流したとさ。

G総括 ・気持ちの良い雪上ハイクが楽しめました。特に,踏み跡が少ない明星から明神方面の分岐までの稜線歩きが最高でした。前からの計画でしたが,神様は粋な贈り物を届けてくれたのでした。

・雪上ハイクの魅力を少しばかり感じました。病み付きになるような余韻が残りました。

H気付事項 ・今回は降雪直後でアイゼン不要でした。しかし,標高1000m程度の箱根では,何日か経てば必ず気温が上がって雪が融け,それが凍結します。アイゼンは必ず携行して下さい。ストックもあった方がいいと思います。

・宮城野から明神へのコースの序盤(下りるときは最後の方)に,砂防工事をやっている所があるため,コースが付け変わることも考えられます。

 

明神ヶ岳へと続く稜線

雪の稜線・坂道を下る

雪化粧の神山と山腹の強羅温泉街
(明神ヶ岳山頂より)

明神ヶ岳山頂から雪化粧の丹沢を望む
(中央は桧洞丸,左端は大室山)

 


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