百蔵山,高川山
「富士山が見たい〜!」というわけで,思いついた冬の日だまりハイキング。無雪期専門の私には異例の早い初登山です。
@期間 2/12(百蔵山),2/13(高川山)
A同行者 なし
Bアプローチ 百蔵山:JR中央線・猿橋駅より徒歩

高川山:富士急行・禾生駅より入山,同・田野倉駅に下山

Cルート 百蔵山:猿橋駅−総合グラウンド−扇山分岐−百蔵山頂−葛野分岐−総合グラウンド−猿橋−猿橋駅(大月宿泊)
(最高点:百蔵山頂・標高1003m,難易度:☆☆★★★)

高川山:禾生駅−古宿−高川山頂−馬頭観音−田野倉駅
(最高点:高川山頂・標高976m,難易度:☆☆★★★)

D天候 百蔵山:快晴

高川山:晴

E所要時間 百蔵山:歩行時間約3時間,休憩時間約2時間半

高川山:歩行時間約3時間,休憩時間約1時間半

Fポイント ・猿橋駅を出ると,百蔵山はすぐそこに見えます。町の裏山といった雰囲気。住宅地の斜面を登るのはなんとも気が引けます。工事車両が多いのにも閉口。

・登山道に入る前に富士の姿が。雪が目にまぶしいほどに輝いています。素晴らしいです。早く登らないと逆光になってしまうので,焦ります。

・ところが,登山道は急登の連続です。山行から遠ざかっていた身体には本当につらかった・・・

・なんとか山頂に着きました。南側の切り開きからの富士山は見事です。やはり光線の具合が悪くなり始めていました。

・丹沢,道志の山並もなかなか立派でした。眼下には,深い谷を刻んだ桂川が,光を反射させて流れています。

・それにしてもポカポカ陽気です。食事を終えたらお昼寝モードに。結局2時間も休んでしまいました。(^^)v

・下りの稜線はなかなか緩やか。葛野への道を分けると植林帯になり,急下降になってきましたが,山の神を過ぎればすぐに舗装道路になってしまいました。

・急傾斜の舗装道路をトボトボと下りてくると,反対側から登ってきた中学生くらいの女の子がニコッと挨拶。思わず頬が緩んでしまいました。いつまでもその心を忘れないでね。

・日本三奇橋の猿橋に寄りました。確かに風変わりだ。祖谷のかずら橋,岩国の錦帯橋は既に約20年前に行ったのだが,最も近い猿橋は今回が初めてでした。

・猿橋から駅まで向かう途中の公園付近の崖に露出しているのは,約6000年前に富士山から流れた猿橋溶岩流の末端だそうで,柱状節理もありました。きっと,ハワイのキラウエア火山のような光景が展開されたに違いありません。山の上から河岸段丘のように見えたところ全てが,溶岩流なのだろうか?

・公園にある郷土資料館は,休館日でした。大月出身の白旗史朗の写真を期待してたのに,残念。

・ここまで来たのに東京に帰るのは勿体ない,というわけで大月に宿を見つけて泊まりました。勿論,再び富士の雄大な展望を期待して・・・

・一夜明けて,高川山を目指します。禾生駅を降りて歩き始めると,そこは前日とは違った山村の景色がありました。心が落ち着きます。

・高川山への登りは,無理のない傾斜で,着実に高度を上げていきます。所々に植林帯があるものの,コースの大半が明るい自然林でした。(朴の木の葉が目立っていた)

・やがて山頂に到着,さあ富士山です。と,雲がかかっています。吉田大沢は上の方しか見えません。そのうち雲が少し切れてきたので,後悔しないように写真を撮りました。やはり多少霞んでいます。

・また雲が増えてきました。天気は下り坂ということ。富士山はどんどん隠されていきました。三ツ峠と大菩薩方面は青空にくっきりとその姿を映していました。

・山頂には1時間ほどいました。田野倉駅に向けて下山します。これが急坂の連続です。このコースを登るのは相当きつそうです。

・やがて舗装道路に出れば,前日とは違った緩やかな下り坂でした。桂川が作り出した平地が見渡せ,道志の山並が雄大でした。

G総括 ・今回はXCスキーを考えていたのですが,仲間との都合がいずれも合わず,それならばと「富士見ハイキング」になりました。最近,興味を持ちつつありますが,富士山を見るなら冬に限ります。寒がりな私にはつらいところ・・・

・北側から見る冬の富士山は,評判通りでした。吉田大沢の立体感,森林限界のラインが描き出す模様。逆光気味で,また多少霞んでいましたが,十分に満足しました。寒いのと眠いのを我慢してもっと早く頂上に立てば,最高でしょう。

・雪は,北面に薄く残っている程度でした。いつもこの程度?中央道を使ってスキーに行くときは,もう少し雪があったように記憶しているので,やはり暖冬か。

・どちらかといえば高川山の方が趣きがあります。百蔵山は猿橋からの直登コースは今一つでした。山頂から見下ろす正面に,山を水平に切って造成した住宅地があって,あまり見たくない光景でした。

・今回登った2座はいずれも山梨百名山で,秀麗富嶽12景(大月市選定)でした。富士の好展望とともに,もう一つの主役が桂川(相模川)であることも実感しました。人々の生活が,桂川によって堆積された平地(あるいは溶岩流?)の上に根づいていることが,手に取るようにわかりました。

H気付事項 禾生駅から峠を一つ越えた「古宿」から高川山へ行く舗装道路は,誤りやすい。橋を渡って最初の分岐ではなく,30mほど歩いたところに「高川山」の指導標があります。陰になっているので要注意です。

・山頂から禾生駅への道を分けるコルを過ぎて,20mほど登り返せば小ピークがあります。小ピークから左へ続く尾根は踏み跡が明瞭ですが,絶対に行ってはいけません。つい,誘い込まれてしまい,5分ほど歩いて様子が変(方角が北で落ち葉が踏まれていない)なのに気付き引き返しました。小ピークからはまっすぐに急降下する明瞭な踏み跡がありました。(尾根沿いの道は旧道らしい)

・田野倉駅への道もわかりづらいです。地元の人に道を聞くのが大切です。

 

百蔵山頂からの富士

 


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