北八ヶ岳 | |
針葉樹の森に点在する池。長年憧れてきた静かな山旅がようやく実現の運びとなりました。 | |
@期間 | 7/1〜2 |
A同行者 | M君 |
Bアプローチ | 国道299号線で麦草峠まで(車使用) |
Cルート | 第1日:麦草峠−大石峠−出逢ノ辻−五辻−坪庭−北横岳ヒュッテ(泊) 第2日:北横岳ヒュッテ−北横岳往復−坪庭−雨池−麦草峠−白駒池−麦草峠 (最高点:北横岳南峰・標高2473m,難易度:☆☆★★★) |
D天候 | 第1日:曇ときどき晴 第2日:晴ときどき曇 |
E所要時間 | 第1日:歩行時間約2時間45分,休憩時間約30分 第2日:歩行時間約4時間半,休憩時間約2時間半 |
Fポイント | ・都内の渋滞に巻き込まれ,標高2100mの麦草峠についたのは,午後2時過ぎ。予約してある北横岳ヒュッテへは,最短コースをとることにします。出逢ノ辻,五辻を経て,坪庭に至るルートは,森林と草原が交互に展開します。 ・針葉樹は今が芽吹きの時期で,枝の先には黄緑色の新芽が鮮やかです。林床の苔や,いくつかの小さな花々も目を楽しませてくれました。 ・坪庭は八ヶ岳でもっとも新しい溶岩流の痕跡をとどめています。矮小化したシラビソとハイマツが黒い岩とマッチしていました。岩陰にはクロマメノキが生え,コイワカガミが花を咲かせていました。浅間山の鬼押出しを見るようでした。(熔岩は約500年前に噴出したらしい) ・坪庭からひと登りで北横岳ヒュッテに。6時近くなっていました。早速夕食。おやじさんと常連さんが競うようにお酒を飲み続けています。毎日,こんな状態なのかな〜?ちょっと心配。 ・夜になると雷鳴がとどろき,一時的にものすごい雨となりました。翌朝,目を覚ますと霧の中でした。七ツ池までお散歩。こんな雰囲気もまたいい。 ・10分ほど登れば北横岳南峰に。南八ヶ岳連峰が雄大に望まれます。また足下から広がる北八ツの針葉樹林帯も見事です。北アルプスは霞んで,また雲がかかっていました。それにしても実に清々しい雰囲気です。 ・北横岳を後にして坪庭まで戻り,雨池方面に向けて歩き出します。前夜の雨の影響で,かなりのぬかるみです。雨池峠からは岩がゴロゴロしたやや急な下り坂です。XCスキーコースとなっているけど,こんなところ滑れるのかな? ・一旦林道に出て再び登山道に入れば,すぐに雨池。その名前と違って,明るい雰囲気です。暫しの休憩をとりました。時の流れを忘れさせてくれるような静寂で,去り難い気分になりました。 ・雨池から麦草峠までは,一層濃い樹林帯で,展望はありません。ようやく辿り着いた峠から見た景色は目に眩しいほどでした。 ・峠から白駒池までは遊歩道のような歩き易い道でしたが,ここもまたいい雰囲気でした。白駒池はやはり観光客が多めで,夏は落ち着ける雰囲気でなさそう。 ・麦草峠まで戻り車に乗込むと,急に雷雨になりました。諏訪方面に下ると,ものすごい勢いで降ってきました。温泉に行けば近くに落雷したり,雹が降ってきたりと大変でした。白駒池から高見石経由だったら,危ないところでした。 |
G総括 | ・初めての「北八ツ」。その懐深さを実感した山行でした。 ・樹林帯を気の向くままに歩ける・・・やはりこれが北八ヶ岳の魅力です。でも,思ったよりも歩きにくいところがあったりして,コースタイムは確認する必要ありでした。 ・場所的には,雨池周辺が気に入りました。縞枯山荘付近もいいですね。季節を変えて,コースを変えて何度でも来る価値があることを実感しました。 ・秋に来るのもいいですね。また,XCスキーには是非とも来たいです。でも,コースが若干ハードに思えます。麦草峠から雨池,白駒池あたりまでが初級者向きでしょう。 ・樹林帯の雰囲気は奥秩父と似ているようで似ていない。たぶん,溶岩流に覆われたなだらかな地形がそうさせているのでしょう。岩がゴロゴロ転がっていて歩きにくいところも,特徴です。 |
H気付事項 | ・やはり梅雨時の天候は不安定です。初日の歩き始めが午後2時というのは,遅すぎでした。 ・特に迷うところはありませんが,林間は薄暗く,幾分単調で,展望が利かないため,どこを歩いているか不安になります。明瞭な尾根や沢もないので。 ・足元は常に注意していないと,思わぬ怪我をする可能性があります。湿った岩の上は滑りやすいので,歩くときは慎重に足を運ぶことです。 |
南八ヶ岳連峰と裾野の展望(北横岳山頂より) |
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鬱蒼たる原生林(雨池付近) |
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明るい雰囲気の雨池 |
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オサバグサ(麦草峠付近) |
マイヅルソウ(出逢ノ辻付近) |
コイワカガミ(坪庭) |
ミツバオウレン(北横岳) |
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