栗駒山、2023年10月29(日)、天候:曇
コース:世界谷地駐車場−世界谷地第二湿原−(ブナ林)−世界谷地駐車場
もう一度、ブナの黄葉を見たくなり世界谷地に足を向けた。第二湿原から奥に広がる見事な原生林は、鮮やかに染まっていた。天候はすぐれなかったが、素晴らしい色彩美が展開されていた。
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前週、湯浜のブナ林を見に行ったが、まだ黄葉には早かった。今週、湯浜に行くことも考えたが、ピークを過ぎている可能性が考えられたことから、やや標高の低い世界谷地の奥にあるブナ林を目指すことにした。天候は、陽射しは期待できないが、たとえ雨が降っていてもピークの時期であれば本来の色が写し出されるだろう。もし、ガスに包まれていたら、それはそれで幻想的な雰囲気を写すこともできる。午後には用事を済ませないといけないのだが、無理を言って一人で出掛けることにした。
栗駒山に向けて車を走らせる。高度を上げていくと紅葉(黄葉)が鮮やかさを増してきた。期待通りだ。世界谷地の駐車場に着くと、車は1台も止まっていない。勿体ないな・・・と思いながら準備をしていると、ツアーガイドの方が2名やってきた。寒さはないが、天候はすぐれず、とはいえガスには包まれていない。ポツポツと雨が降ったり止んだりしている中を歩き出す。世界谷地第一湿原はパスして、第二湿原に向かう。遠くに見える大地森の裾野のあたりが、遠目にも鮮やかに染まっていた。、
第二湿原を抜けてブナ林に入る。特に、涸れ沢に向けた下りに入ると、一層鮮やかさを増してきた。まさに、黄葉がピークを迎えていた。太陽の光が当たらない分、黄葉本来の色を放っていることがわかる。涸れ沢を越えれば、やがて勝手に「ブナ爺」と呼んでいる老木に出会う。まだ、倒れることなく立っている。そして、鮮やかに着飾っていた。もう少し奥に行って、周囲が見渡せるあたりでしばらく写真を撮っていると、わずかながら陽射しが降り注いで、原生林が黄金色に輝いた。
去りがたかったが、今日はこれで満足と引き返す。涸れ沢を過ぎたあたりがやはり一番ピークに近く鮮やかであった。第一湿原にも寄らずに先を急ぐ。最後のブナの二次林を振り返る。見納めの姿を目に焼き付ける。駐車場に戻れば、わずかに降り注ぐ陽射しに黄葉が輝いていた。
期待通りのブナの黄葉だった。天候は良くなく、降り注ぐ光には恵まれなかったが、黄葉(紅葉)本来の色を味わうにはむしろ好都合であった。このエリアでは、初めての黄葉のピークを迎えた姿を見ることができた。そして、改めて思った。栗駒山は、全国屈指の紅葉の名山であるとともに、全国屈指のブナの原生林の黄葉こそ最大の魅力であると。忙しい中ではあったが、行ってよかった。
2023.11.06. by TAKASKE
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