栗駒山2023年10月22(日)、天候:曇ときどき雨

コース:湯浜温泉入口−白桧沢(往復)

ブナ林の中を行く湯浜コース
(まだ、黄葉はこれからだった)

湯浜のブナ林の黄葉を見に行った。黄葉の最盛期はこれからであったが、ブナの原生林は今年も優しい表情で迎えてくれた。白桧沢まで来たところで引き返した。

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秋の栗駒山。全国でも屈指の広がりをもつ湯浜のブナ林が染まる頃に歩きたい・・・毎年のことであるが禁断症状のように衝動が抑えられない。中央コースや東栗駒コースを歩いては、「神の絨毯」に驚嘆している人々に較べて、湯浜のブナ林の黄葉を知っている人は100分の1にも満たないが、負けず劣らずの全国屈指の美しさだと思う。この日は、冬型の気圧配置で、山頂は雲を被っていたが、驚いたことに斜面の中腹にまで雪化粧していたのであった。湯浜峠で初めて開ける展望からは、雪と黄葉と青い葉がグラデーションとなり見事なコラボを演出していた。

湯浜温泉の駐車場から歩き始めれば、下り坂と太いブナの木からスタートする。眼下の沢音が心地よく、このコースの期待感を抱かせる。一迫川上流の母沢を渡るときの気分が最高だが、一足早く紅葉(黄葉)が見られる場所においても、やや早かったかと思わせる状態であった。やっぱり早かったか・・・まあ、仕方ない。湯浜温泉の前を通り過ぎると、今日は先代のご主人が迎えてくれた。若主人はブナの黄葉をよく観察しているが、先代はそれほどでもなさそう。行けるところまで行ってきます〜、と言って三浦旅館を後にする。どこまで行けるかな?できれば、湯浜コース分岐を過ぎて、千年クロベの方に歩いてみたいけど・・・

急登が始まると、雨が降ってきた。合羽を着こんで登り続けて、やがて平になって登山道が左に回り込むようになると、立派なブナの森が始まる。ワイルドな森、ブナの大木はやや黄色味がかった様相で如何にも中途半端な状態。高度を上げればいい染まり具合になるかな、と期待して進む。山神碑を過ぎて下りのトラバースになると白桧沢のせせらぎが聞こえてくる。ちょっと大きめの音だな・・・と思っていたら、目の前に現われた沢の水量はかなり微妙なところ。運悪くスパッツを忘れてしまった。一歩踏み入れれば、もう少しで靴に水が入り込む状態で、足を置いた石もヌルッと滑る・・・行こうか、引き返すか、と5分ほど迷った末に、今日は天候の回復も望めないと引き返す選択にした。こうなれば、あとはゆっくりと過ごすことができる。

のんびりと写真を撮りながら引き返し、三浦旅館で出てきた先代さんにかくかくしかじかと状況を説明した。ゆっくりと内湯に浸かり、その後、新たに出来た外湯に浸かった。こちらは硫黄の香りがほのかに漂って、しかも沢音に包まれた世界。これはこれで素晴らしい。母沢を渡る頃になると、陽射しが戻ってきた。湯浜温泉入口に戻ったら、今度は国道398号線を花山峠目指して車を進めた。天候が少し回復し、陽射しが出てきた。花山峠のあたりは最盛期に近い染まり具合であった。帰りに花山地区の蕎麦屋に寄ったが、どこの店も混雑していたので、築館まで運転してからお昼を頂いた。

 



栗駒山は初冠雪



堂々たるブナの大木


深いブナの森に分け入る



同じような景色が続く



ブナ林を引き返す


ブナの幹を切り取る


母沢を渡る


国道398号から撮影


国道398号の花山峠




 


天候が悪く、黄葉もやや時期が早かったのは残念だったが、湯浜の広大なブナの原生林を全身に感じて歩くことができた。スパッツを忘れて、白桧沢より先に進めなかったのも残念だった。しかし、初冠雪の栗駒山とブナの競演を見ることができたのはよかった。もう1回、見に行くことができたらいいな、次の週末だと遅いかな・・・

2023.11.02. by TAKASKE

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