栗駒山2023年03月05(日)、天候:快晴

コース:世界谷地駐車場300m手前−世界谷地第二湿原(往復)

広大な雪原と栗駒山の雄姿
(雲一つない快晴であった)

恒例の栗駒山スノーシュー。今回は世界谷地第二湿原を歩いた。深く締まった雪原を歩いてブナ林へ足を向けた。太いブナが間隔を空けて立ち並ぶ原生林は、光が降り注いでいた。

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去年の10月下旬以来の山歩き。4ヶ月以上も空いてしまった。コロナに感染するなど、色々あった。宮城県はこの冬は雪がそれほど多くなく、2月の後半になって暖気が入ってきて、3月に入ったら下界は雪がすっかり消えてしまった。駒の湯のアメダスは積雪が1mを下回る程度で、まだまだ雪が豊富。この日は朝が−7℃と冷えたので、締まった雪の上を歩くことができる。期待が高まる中、車で登ってきた。

除雪は世界谷地駐車場手前までだが、例年よりは100mほど駐車場寄り。スノーシューを装着して余り力を入れて踏み込むことなく、固い雪面をサクサクと登って行けた。本当に締まった最高の雪面で去年とは大違い。これなら第二湿原まで行けそうだ。第一湿原はパスして第二湿原に向かう。夏道に従って林間を抜けてさほど苦もなく第二湿原に出た。

昼近くなってきたがまだまだ雪は締まっている。純白の湿原、雲一つない快晴の空、行く手に残雪の栗駒山、とこれ以上ない景色を欲しいままに出来る。栗駒山の中腹や大地森のブナ林は先端が淡く赤味を帯びているのは、新芽の色だ。湿原の中でお昼の休憩をとるのはこの上ない贅沢。ちょっと寒いけど無風と陽射しでそれほど気にならない。休憩を終えて再びスノーシューを履いて歩き出す。湿原の反対側を目指せば、白い木肌のダケカンバが見えてくる。

湿原の奥の樹林に分け入る。少し奥に入れば、雰囲気のあるブナが林立する原生林になる。ブナの太い幹の模様や枝ぶりを愉しみながら進むが、やはり運動不足が祟って、帰りのことが気になり出した。しばらく留まって写真を撮ったら、今シーズンはこれが最後かもしれないけど、これで満足と引き返す。再び広い湿原を抜けて、来た道を戻る。気温が上がってきたせいか、雪も緩くなってきてしっかり踏んで歩く。やがて股関節が痛くなってきた。

世界谷地の駐車場を抜けて車を止めてある場所まであと少し。いつもよりも100mほど近いことが嬉しかった。新湯温泉くりこま荘で温泉に浸かるひと時が最高だった。下山後は、栗駒の町に立ち寄り買い物をしてから帰った。陽射しが傾いている田んぼから振り返る栗駒山のシルエット。この日は終日、雲一つない快晴だった。



世界谷地へ向けて登って行く
※Mackey撮影



根開きが始まっていた


第二湿原からの栗駒山



スノーシューで湿原と戯れる
※Mackey撮影



広い空間のブナ原生林



1本1本がスラリと高い
※Mackey撮影


青空に吸い込まれる枝ぶり


素晴らしいブナの幹と枝ぶり


望遠で太い幹をクローズアップ


縦構図でも撮る


どこまでも明るいブナ林


夕刻に浮かぶシルエット


朝の冷え込みで締まった雪の上をスノーシューで歩くことができた。第二湿原は2年ぶりだったが、ここまで好条件だったのは初めてかもしれない。また、これだけの快晴も年に1、2回レベルで、青空の写真に雲が全くないのが却って物足りないというのは贅沢な話か。今回は、秣森のブナ林はパスしたが、来年の冬には是非再訪したい。

ブナ林を撮るたびに思うこと。背の高い1本1本が間隔を空けて立ち並ぶ原生林は、魂が宿るかのような美しさを見せてくれる。その空間的な雰囲気を全身で感じるのだが、写真にすると平面的な絵になってしまう。太い1本1本をまとめて撮ろうとすると、どうしても細くて華奢に映ってしまう。雪の上のブナ林を撮るのに、あれこれと構図を悩ませたが、果たして出来上がりはどうだったか・・・

2023.03.13. by TAKASKE

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