栗駒山(産沼コース)、2022年6月18日(土)、天候:晴

コース:須川温泉−名残ヶ原−苔花平−三途の川−産沼(往復)

雪渓を抜けて行く

去年に引き続き、須川温泉から産沼コースを歩いた。初夏の花が続くコースで、去年感動したサンカヨウの群落との再会も果たした。

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今年も産沼コースを歩きたい。Mackeyが言い出した。自分的には今年は、宮城県側からサラサドウダン主体の道を歩きたかったが、あのサンカヨウの群落とも再会できるとあって、産沼コースを歩くことにする。東栗駒コースは翌週に歩けばいい。それにしても久々の本格的な山歩き、ちょっと出遅れたから山頂まで行けるかどうかは成り行きに任せることにする。須川温泉をスタートしたのは11時近くになっていた。

梅雨入り後の最初の週末で晴れ間が出ている中を行く。名残ヶ原のタテヤマリンドウ、苔花平のワタスゲは見事であった。産沼コースの前半は所々に残雪を見ながら歩く。この冬の雪が多かったので、コース沿いの花は去年よりやや遅れ気味であった。そして、三途の川の手前でサンカヨウの群落とも再会。ここのサンカヨウの群落には、シラネアオイが見られないのは不思議だった。三途の川を過ぎてもルート沿いにはエンレイソウやフキノトウ、ショウジョウバカマが見られて、この辺りは最近まで残雪に覆われていたことが見て取れる。

三途の川を過ぎればやや傾斜が急になるが、イワカガミとマイヅルソウ、ツマトリソウが次々に現れて、やや背の高いダケカンバが見えればハクサンチドリとミツバオウレンが現われる。樹林帯は過ぎ去って辺りはシャクナゲなどの低木に変化している。陽射しが降り注ぐ中、緩やかに登って行くと産沼に着いた。午後1時半を過ぎていて、今日はここで引き返すことにする。帰りも再びサンカヨウの群落に会えたのは嬉しい。そして、去年は気付かなかったツバメオモトを発見。こちらも清楚な雰囲気を醸し出していた。しかし、サンカヨウの近くに見られることが多いシラネアオイは見つけられなかった。(秣岳のコースに咲いているのを見たことがあった)

苔花平まで戻って見事な咲きっぷりのワタスゲを撮る。須川コースに合流して名残ヶ原を行く。今回は、賽の硯を経由せずに須川温泉に急ぐ。今回は栗駒山荘のお風呂に立ち寄る。強酸性の硫黄泉に身を浸す時間は幸せそのものであった。



サラサドウダン



名残ヶ原と栗駒山



タテヤマリンドウの群落
※Mackey撮影



苔花平はワタスゲのピーク



イワイチョウの花が咲く


オオカメノキの花
※Mackey撮影


サンカヨウと1年ぶりに再会


群落となって咲くサンカヨウ



若木の密集するあたり



ショウジョウバカマ



中央火口丘の剣岳が見える



イワカガミは色濃く咲く



イワカガミとマイヅルソウ
※Mackey撮影



ツマトリソウ



ハクサンチドリ



上部で見られたミツバオウレン



今年も産沼は雪に覆われて・・・


ニョイスミレ


マイヅルソウは咲き始め


フキノトウがまだ小さい


エンレイソウ


去年認識できなかったツバメオモト


サンカヨウを再び撮る
※Mackey撮影


雪渓から焼石岳方面
※Mackey撮影



苔花平と背景に剣岳



ワタスゲが見事な咲きっぷり

   


今年の冬は雪の量が多かったようで、同じコースを歩いた去年より5日後ではあったが、花の季節の進みはやや遅いようだった。それでも数多くの花を目にすることができ、中には去年見られなかった花も見つけることができて、充実した山歩きとなった。毎年のように歩いているが、東北の山の魅力をすべて兼ね備えているような気がして、飽きることはない。今回は山頂まで行けなかったが、年に1度は山頂を踏みたいものだ。出来れば、東栗駒コースでサラサドウダンの群落を見たかったが、これを書いている7月2日、既にサラサドウダンは散ってしまっているはずだ。

2022.07.02. by TAKASKE

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