栗駒山(湯浜)、2022年5月15日(日)、天候:晴

コース:湯浜温泉駐車場−湯浜温泉−山神碑(往復)

山神碑近く、青空に輝く新緑のブナ林

栗駒山のブナの新緑、今年は湯浜のブナ林に行った。春の陽射し降り注ぐブナ林が新緑を纏って輝く姿は、心の底からウットリさせられた。山神碑までの往復1時間の短い山歩きだったが、大木が林立する湯浜のブナ林にどっぷりと浸かる至福の時間を過ごせた。

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例年、無雪期の山歩きは栗駒山の世界谷地から始まる。世界谷地の第二湿原を抜けて変則十字路まで行くか、手前の我々だけの通称「ブナ爺」の当たりの太いブナ林あたりまで行って引き返す。今年もブナの新緑を見ながらの足慣らしを考えたが、世界谷地も少しワンパターンな感じがして気が乗らない。そこで、前年秋に黄葉が見事だった湯浜ブナ林に新緑を見に行こう、と目指すことにした。世界谷地よりも歩き始めてすぐに見事なブナ林が展開し、沢の雰囲気も素晴らしく変化に富んだブナ林の表情に接することができる。

国道398号線で湯浜峠を過ぎた当たりで、ブナ林の山腹を一望できる所に車を停めるスペースがある。毎回写真を撮る。この日は雲が流れて、全体に陽が当たらずにまだら模様になって、なかなかいい写真が撮れなかった。湯浜温泉の駐車場を出れば、そこからはエゾハルゼミの鳴き声と沢音響く中を行く。一迫川上流の母沢に向けて下りていく。母沢は雪解け水を集めてものすごい水量で、上滝も豪快に水を落としていた。そこから湯浜温泉までの道は、新緑のステンドグラスの中を歩いた。

湯浜温泉に声をかけて、1時間後に下山することを告げてお昼を予約を予約し、ブナ林を登って行く。行者堂のあたりにはキクザキイチゲやカタクリの花が多く見られた。しばしの急登のあたりは細いブナが多いが、ここも陽射しで若葉が輝いている。勾配が緩くなるにつれて辺りは太いブナが多く見られるようになる。右側の斜面は厚い積雪に覆われていた笹が倒伏した状態で、奥に一際太いブナの大木を見た。千手観音的な立派な姿で、倒伏した笹の斜面を登って近くで写真を撮った。

再び登山道に戻り、登山道が左にカーブすると平坦になって太いブナが林立する濃密な雰囲気のブナ林となる。夏になるとかなり鬱蒼とした雰囲気に包まれる場所だが、ここも新緑を透して光のシャワーが降り注いでいた。見上げるブナの幹に白い雲が流れる青空や、太い幹の奥に淡い緑の山肌を映す姿が印象的だった。少し行って山神碑。残り20分になったため、ここで引き返した。湯浜温泉の三浦旅館でうどんを食べて、温泉に浸かる。午後3時に三浦旅館を後にして、まだまだ新緑が輝いていたブナ林を抜けて車に戻った。



いつもの場所から、新緑の山肌



上滝は雪解けで水量が多い



沢沿いの斜面のブナ



キクザキイチゲがひっそりと・・・



若木の密集するあたり



登山道の奥に見られた大木



残雪と筆者
※Mackey撮影



ブナの大木群を見上げる



どこまでも深いブナの森
※Mackey撮影



樹間から新緑の山肌



オオカメノキの葉はまだ小さい



オオカメノキの蕾



新緑のブナ林は明るい



間接的に射し込む光に輝く

   


新緑に輝くブナの森、特に湯浜の深く背の高いブナ林が輝いている姿を見ることができたのは、格別であった。今回は足慣らしを兼ねた往復1時間の短い行程であったが、山神碑周辺の核心部に辿り着くことができた。大木の林立する姿あり、樹間からの新緑の山肌あり、とまさに全身で体感することができた。

今回はなかなかいい写真が幾つか撮れた。新緑の輝きも露出を変えて撮ったお蔭で、ベストショットを撮ることもできたが、風で雲が流れていたお蔭で時折光が翳ったショットもあったのは少々残念だった。そして、雰囲気のあるブナの森を体感できたものの、ブナの大木の高さをうまく表現できないのは悔しかった。それでも、GWの月山よりはいい写真が多く撮れたと思う。

2022.05.22. by TAKASKE

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