栗駒山(世界谷地スノーングシューイングツアー)、2022年3月12日(土)、天候:晴

コース:世界谷地駐車場下(除雪末端)−世界谷地駐車場−世界谷地第一湿原(往復)

世界谷地第一湿原のサラサドウダンの老木

今シーズン初の栗駒山のスノーシュー。秣森か世界谷地第二湿原に行こうとしていたが、重すぎる雪に閉口し、世界谷地第一湿原で引き返した。

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世界谷地駐車場へ向かう道、除雪はいつもの場所で終わっていた。駒の湯のアメダスはまだ110pを超える積雪量だから、ここまで除雪されているのはよしとすべきか。しかし、装備を整えて歩き始めたところ、最初の数歩でやる気をくじかれた。雪が重いのだ。雪面からの反発が全くなく、ズボッと足が沈む。朝の冷え込みが厳しければ締まった雪面をスイスイ歩けるのだが、この日は違った。世界谷地駐車場に来るまでに既に5,6回足を止めた。本来なら、秣森にある通称「メデューサのブナ」の大木を目指していたが、早くも断念。「今日は第一湿原まで」と決めた。

駐車場も まだ相当量の積雪で、駐車場から夏道に沿って歩こうとしたとき、左側の斜面が手頃なショートカットルートになりそうで、尾根通しに登ることにした。太いブナは見られなかったが、スッキリしたブナ林の中を登ることができた。やがてブナの二次林に沿った夏道に合流し、相変わらず重い雪の上を世界谷地第一湿原へと歩を進めた。そのまま雪原へと踏み入れようと思ったが、この日は強風が吹いていた。結局、湿原と樹林帯の境目で、サラサドウダンの背の高い老木が目立つなかを歩き、ミズナラの大木の近くで休憩をとることにした。

短い昼食をとったところで、さてこれからどうしようかとMackeyと話し合って二人の意見は一致した。このまま更に歩いていっても得るものがないので引き返そう。ということで、純粋に来た道を引き返すことにした。二次林の中の夏道を抜けようとしたら、行きの尾根通しに我々がつけたトレースを登ってくる1人のおじさんを発見。わかんを履いていたそのおじさん「トレースをお借りしました〜」とご機嫌だったが、やはり雪の重さには閉口していた。帰りも、尾根通しの道を下ることにした。ふと見ると、スラリと背の高いブナが5,6本、青空をバックに生えていたが、枝先には新芽がほのかに紅色に染まっていた。

駐車場まで下りて、道路上をトレースを辿って車まで歩いたが、重すぎる雪で全く快適でない。余韻を愉しむこともなく、温泉にも入らずに車で下山する。NHKで最近放映されていた「全国義経ゆかりの地」で紹介された「判官森」が道沿いにあるという。冬枯れの木立の中、小高い丘の頂上近くにある源義経の胴塚と供養塔に静かに手を合わせた。その後は、栗駒の町中にある「Ourthing」と呼ばれる雑貨屋を兼ねた小さな山道具屋に立ち寄る。栗駒山の形のをした店のシンボルマークが好きで、ついつい入ってしまう。この日は、随分と入れ替わり立ち替わりお客さんが入っていた。スノーシューはイマイチで早く終わった分、下山後を愉しんだ。



駐車位置付近に見られたブナ二次林



世界谷地駐車場は雪深い



登山道を逸れて尾根通しに行く



ミズナラの枝に雪の塊
※Mackey撮影



第一湿原末端のミズナラの樹林帯



青空に映えるミズナラの大木
※Mackey撮影



こちらも見事なミズナラ




ブナも所々に太い幹があった



尾根通しのブナの風景
(枝先に新芽が紅く見えた)




耕英地区を後にする
(まだ風が強く、雪煙が舞っていた)



「判官森」への登り




「判官森」にある義経の胴塚と供養塔



やはり世界谷地をスノーシューで歩かないことには春を迎えられないような感覚になってしまっている。本当なら見事なブナの森を見たかったが、余りにも急に暖かくなって雪が緩んでしまったこのコンディションでは仕方ない。まだまだ積雪量が多いのでチャンスはあるかもしれないが、朝の冷え込みがないと締まった雪の上を歩くことができないので、今後の気温次第になるだろう。できれば、積雪期にのみ訪れることのできる「メデューサのブナ」との再会を果たしたいと思っている。

2022.03.14. by TAKASKE

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