栗駒山(秣森779m)、2020年02月29日(土)、天候:曇り

コース:世界谷地駐車場手前−世界谷地駐車場−秣森山頂−世界谷地第一湿原−世界谷地駐車場−世界谷地駐車場手前

秣森付近の見事なブナ林を再訪

栗駒山の秣森をスノーシューで歩いた。今回は、秣森の主である見事な枝ぶりのブナを眺めてから、秣森の山頂を初めて踏んだ。天候は曇りベースで、時折薄日が射す程度だったが、風もなく楽しい山歩きができた。

※写真はすべてクリックすると別窓で拡大表示されます。


地元の転勤族仲間で大地森を歩いた人を誘う。秣森を歩きましょう、と話をしているうちに、更に仲間が増えて5人のツアーになった。世界谷地駐車場を目指していたが、やはり500m手前で除雪は終わっていたので、そこから歩き始める。「超暖冬」で積雪は駒の湯のアメダスで40cm。これはもう例年であれば3月末のレベルだ。2日間ほど気温が低く雪は締まっていて歩きやすい。

1人はシール付きの山スキー、残りの4人はスノーシューで歩く。時折、サッと陽射しが射し込むが薄日で長続きしない。元々下り坂の予報が出ていたくらいだから、大崩れしないだけましだ。世界谷地第二湿原への分岐を過ぎて、秣森手前のピークと秣森との間の鞍部を登って行く。

秣森の台地に登りつくと、あとは快適な歩きとなる。お目当ては、秣森の主の木である「メデューサのブナ」だ。すぐに現われた。この周囲だけは低木すら生えていないため、広大な空間を形成していた。しばし5人で見とれていたが、秣森の山頂を目指す。ちょっとしたピークだったが、展望は抜群。しかし、天気は今一つで、朝は山頂まで姿を見せていた栗駒山本峰も雲の中。気が付けば展望写真を撮らずにピークを後にしてしまっていた。


メデューサのブナまで戻り、昼食をとる。やはり5人での山歩きは楽しい。風もなくコーヒーを頂き、楽しい時間を過ごした。ここからは帰り道だが、世界谷地第二湿原へ立ち寄ろうとした。ところが、湿原手前では沢が至るところ顔を覗かせていた。やっぱり超暖冬の仕業で、第二湿原は諦める。その代わり第一湿原に立ち寄った。初めての参加者にも広い雪原を見てもらう。雲が敷き詰められて、栗駒山本峰の展望はあきらめて、あとは車を止めた場所まで歩くのみであった。

この日は陽射しがほとんどなかったため、雪はそれほど緩むことがなかったが、それでもスノーシューで歩き続けた股関節が痛くなってきた。世界谷地第一湿原から少しの区間だけの登り坂が、なかなかきつかった。スノーシューのメンバー4人が疲れが出てきている中、山スキーの1人はスイスイと下っていく。それでもみなさん満足の中で車にたどり着いた。新湯温泉「くりこま荘」に寄ってにごり湯に身を委ねる。心地よい疲れが全身を包んだ。




ブナの二次林を行く
(今日は曇り空)



秣森の斜面を登る
(根開きが始まっていた)



山頂近くの台地に登り立つ



目的のブナの大木を見上げる



更に山頂へ向かう



所々に樹林帯が見渡せる



秣森山頂にて



ブナの大木の前でランチ
(スノーシューを立てておく)



帰路、世界谷地第一湿原に寄る



今日は陽射しは少なかった

   


この冬初めてのスノーシューハイキング。約5kmの道のりは運動不足の身体には丁度いい。暖冬で雪が少なかったが、この日は陽射しがなく気温が比較的低かったこともあり、雪が締まっていて快適な歩きが愉しめた。5人とも満足のうちに山歩きを終えることができた。
この冬は雪が少ないのでスノーシュー歩きはこれが最後だろう。いわかがみ平までの除雪が3月末から4月頭に終わってくれれば、残雪期の栗駒山本峰への山歩きが期待できる。

それにしても、この冬は異常な暖冬だった。季節が1か月以上進んでいるような感覚だ。去年の秋も暖かく、台風19号も桁外れの勢力。最新の予報では、今年の夏も猛暑だそうだ。温暖化も新たなステージに突入したような気がする。栗駒山の豊穣のブナの森が、温暖化に影響されずに残ってくれることを願わずにいられない。

2020.03.01. by TAKASKE

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送