八幡平(1,613m)、2019年06月09日(日)、天候:晴れ

コース:八幡平山頂レストハウス駐車場−鏡沼−メガネ沼−八幡平山頂−ガマ沼−八幡沼−見返峠−駐車場

八幡沼は雪解け終盤を迎えていた

初夏の八幡平を歩いた。山頂近くに点在する湖沼群は各々に残雪を配置して、様々な表情を見せてくれていた。残雪を踏んで行くアオモリトドマツの森は、「根開き」の間を抜けて歩いた。八幡沼周囲の湿原は雪解け直後でショウジョウバカマやミズバショウが咲いていた。

※写真はすべてクリックすると別窓で拡大表示されます。


Mackeyの友人が東京から来ることになり、最初は秋田県の森吉山を歩く計画であったが、「八幡平の『ドラゴン・アイ』がそろそろ見頃を迎える」との情報をMackeyが聞きつけて、急きょ行き先が変更になった。しかし、宿泊は森吉山へ行こうとしていたので、乳頭温泉郷の「黒湯」。翌朝は午前中に「ドラゴン・アイ」を見てから山を下るということで、初日は天気も悪いので玉川温泉へ。pH1.1と強酸性の湯はかなりの攻撃的だった。源泉の「大噴」や、硫黄の析出する噴気孔など、見所の多い温泉だった。末期がんと思われる湯治客も見られて、余り軽々しい気持ちで再訪するのははばかられる感じだった。

翌朝、エゾハルゼミの蝉時雨の中を出発。玉川温泉を抜けて八幡平の頂上駐車場までは70kmほどのドライブで、午前10時半頃に着いた。思ったよりも天気がよく、青空がかなりの割合を占めている。そして、アオモリトドマツの森を残雪を踏みながら抜けて行く。目指す場所がそこにあった。鏡沼の「ドラゴン・アイ」は丁度、目を開けた最盛期の状態だったが、ポスターの写真のような鮮やかなコバルトブルーではなかった。

「ドラゴン・アイ」を抜けてアオモリトドマツの森を行く。1本1本のアオモリトドマツの幹には見事な「根開き」があり、根開きと根開きの間はやせ尾根のような状態で、縫うように登って行った。八幡平の標高1,613mの山頂を過ぎて下れば、ガマ沼と八幡沼が左右に見える展望地に出る。展望も見ることができたので、これで駐車場に戻ろうと思っていたところ、思い掛けずMackeyの友人が沼を一周しようと提案した。百名山を完登している健脚なので、物足りなかったのかも。残雪の斜面を下り、陵雲荘まで下りればあとは沼の畔と周囲の湿原を半周めぐる。このあたりは観光客はパッタリといなくなって静かな湿原が広がる。湿原はショウジョウバカマが至るところに咲いていて、所々にミズバショウも目立っていた。

八幡沼の畔に出れば、さざ波が立つ水面と残雪が印象的。沼の反対側に回り込めば、ショウジョウバカマが一段と咲き誇る湿原を抜ける。そこから残雪に覆われたアオモリトドマツの斜面を登って行けば、見返峠に近くなり遠く岩手山が徐々に雲を払って姿を見せる。眼下の駐車場から南に目を転じれば、もっこ岳とその奥に秋田駒ヶ岳を望むことができた。ミネザクラが多く咲いていたあたりを通り過ぎれば、道は下りに転じて、やがて駐車場に戻る。気が付けば歩き始めから2時間が経過していて、観光というよりは、はるかに充実した「山歩き」になった。



アオモリトドマツの根開きを抜けて



鏡沼の「ドラゴン・アイ」



メガネ沼は顔を出し始めたばかり



ガマ沼



不思議な色を呈するガマ沼の残雪



展望台から八幡沼



コバイケイソウの芽
(ストーンサークル?)



ワタスゲの花



八幡沼近くの湿原
※Mackey撮影


八幡沼の畔に立つ


八幡沼の末端は雪が残る


ショウジョウバカマ
(盛りを迎えて至る所に)


ミズバショウも多かった 
 

湿原からアオモリトドマツの森へ


見返峠付近より
(遠く岩手山が顔を出す)
 
 

もっこ岳と遠く秋田駒
※Mackey撮影


ミネザクラは駐車場付近で満開


玉川温泉の「大噴」
(前日に立ち寄った)


噴気孔の周囲に析出する硫黄
(玉川温泉にて)
 

遊歩道沿いに咲くイソツツジ
(玉川温泉にて)


急きょ行き先を変更した山歩きであった。森吉山も捨てがたかったが、おそらく山人平のお花畑はまだ咲きそろうには早かったと思われる。それにしても残雪の八幡平は様々な表情を見せてくれた。「ドラゴン・アイ」は思ったよりも鮮やかさに欠けたが、メガネ沼やガマ沼の残雪もいい感じだったし、アオモリトドマツの森を歩くのも楽しかった。

2019.06.26. by TAKASKE

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送