栗駒山(中央コース)、2018年09月29日(土)、天候:曇
コース:いわかがみ平−中央コース展望地−山頂まで残り約800m地点(往復)
今年も栗駒山の紅葉を見に登った。久々の山歩き、下り坂の天候のため、中央コースの往復にとどめた。紅葉の見事な展望地の上部まで歩き、山頂は踏まずに下山した。展望地からすぐ上に見事な錦繍の斜面が広がっていた。天候は今一つだったが、日本一と言える紅葉の片鱗を感じ取ることができた。
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栗駒山の紅葉が始まったとの知らせが耳に入った。やはり、栗駒山の紅葉を見ずして冬を迎えることはできない。紅葉が本格化するのは次の週末あたりと思われたが、大型の台風が本州を縦断する予報が出ている。ほぼ栗駒山の真上を通過するようなルートで、台風通過後に鮮やかな紅葉を見れる保証はない。天候は曇りだったが、少し無理してでも登っておこう。車を走らせるが、栗駒山の山体は分厚い雲に阻まれてまったく見えない。駒の湯温泉のブログで、山はくっきりと見えていて青空ものぞいているとのこと。あとは信じるしかない。旧いこいの村に車を停めてシャトルバスに乗り換え、登りついたいわかがみ平は紅葉はこれからの様相であった。しかし、登り口にあるナナカマドは鮮やかに染まっていた。
今年も栗駒山の紅葉を目にすることができた。お手軽な中央コースではあったが、十分に満足できた。曇り空の中で、まばゆいばかりの輝きはなかったものの、本来の紅葉の色合いを愉しむことができた・・・
序盤はナナカマドやヤマウルシが目立つ程度だったが、高度を上げるにつれて鮮やかに染まる木が増えてくる。初夏に全山満開を誇っていたサラサドウダンも赤みを増してくる。雲はいわかがみ平よりも高度の低いところに留まっており、青空こそ見えないものの視界は良好だ。そして、展望地まで来れば栗駒山の姿が広がっていた。山頂近くは紅葉が終わっているように見えたが、山頂に向けて登る登山道沿いに色鮮やかな大斜面が広がっていた。
時折薄日も射すが、山頂に雲が絡み始めて、天候は下り坂に向かっている。西寄りの風も吹きつけて山頂に立つ必要がないことを実感する。下山しようと思ったところ、Mackeyがもう少し登って、あの鮮やかな斜面を俯瞰してみたいという。少し高度を上げれば、東栗駒山まで見渡すことができて、さらに視界が広がった。更に高度を上げて振り返れば、中央コースの上部が見渡せた。足元から広がる斜面はその曲面のバランスも絶妙で、まさに「神の絨毯」の表現がぴったりであった。ここで引き返すことにした。山頂まで800m程度の距離であったが、まったく惜しくもない。展望地で最後の景色を目に焼き付けたら、あとは淡々といわかがみ平に向けて下るのみであった。
2日後、日本を目指していた大型の台風はまさに栗駒山の真上を通過するようにして去って行った。下界では思ったよりも風が強くなく、短時間であったが、果たして散ってしまったか・・・まだまだ後半戦のブナの黄葉を見ずして、栗駒山の紅葉は終われない。やっぱりこの秋も栗駒山に通い詰めることになるかもしれない。
2018.10.02. by TAKASKE
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