蔵王山2018年06月03日(日)、天候:晴れ

コース:蔵王中央ロープウェイ鳥兜駅−ドッコ沼−うつぼ沼−片貝沼−鳥兜駅

片貝沼と三宝荒神山
(標高差が大きくて、登頂を諦めた)

蔵王連峰の未踏ルートとして、蔵王中央ロープウェイの鳥兜駅を起点として、沼とブナ林を巡る山歩きを行った。ブナは新緑を残しており、先週に引き続きエゾハルゼミの大合唱の中を歩いた。オオカメノキやムラサキヤシオツツジ、タムシバなどが彩りを添えていた。三宝荒神山が所々に望むことができて、登高意欲をそそられたが、急坂のゲレンデの中を陽射しを浴びて登る覚悟が持てずに、鳥兜駅へ戻った。梅雨入り前の晴れ間をどうしても歩きたかったことから急きょ決めた山行だった。

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季節は前倒しで進んでいる。翌週には日本列島が梅雨入りすると予想されている。東北地方は6月中旬から下旬に梅雨入りする年もあるが、今年は早まりそうな予感。予定のない日曜日に、それほど負荷を掛けない”プチ登山”としよう。栗駒山も考えたが、初夏の蔵王も2年ぶりなので行ってみよう。行くなら、歩いていないエリアとして、芝草平〜屏風岳か、三宝荒神山〜鳥兜山のいずれかを考えた。前者は時間が掛かりすぎるので、後者を選ぶ。東北道から山形道を経由して蔵王温泉街に着いたのは午前11時。仕方ない。

蔵王中央ロープウェイを山歩きで使うのは初めて。初夏の季節のよいときに人が少ないのは、春先の火山性微動の影響か?登りついた鳥兜山は標高1300m余りで、流石に涼しい。山頂からは瀧山越しに残雪が光る月山を見ることができた。サラサドウダンが一際目を引く。そこから出発し、いつもと違って下りから始まる。行き着く先には「ドッコ沼」があった。宮本輝の小説「錦繍」の冒頭に登場するこの沼の存在は前から気になっていた。新緑に縁取られた群青色の水が印象的な美しさだ。ブナの木だけでなく、カエデも見られるこの沼は、確かに秋にも訪れてみたい。

登り返して今度は五郎岳方面へ向かう。ブナ林の山はスキー場として人の手が存分に加えられているのだが、登山道はブナ林を縫って続いていた。五郎岳への往復はパスして先へ進む。小刻みなアップダウンを経て、「うつぼ沼」のある窪地へ。ひっそりとしていた場所は、この日のルート中で一番自然度が高い場所であった。そこから再び登り返せば、見事なブナ林となった。二次林だろうか。まだまだ新緑を残していた。樹林の中をパラダイスゲレンデへと向かえば、今度は「片貝沼」。新緑を映し出す沼を前にして、暫しの休憩をとった。

池の畔から見上げる三宝荒神山は、壁のように覆いかぶさる感じ。あそこまで登れば見事なイワカガミが見られる、と思ったが、パラダイスゲレンデの中、陽射しを浴びて登ることを考えたら、気力が萎えてしまった。出発地点の鳥兜山へと戻ることにする。ここからの道もブナ林を縫って歩く。まだまだ新緑を残しており、一帯にはエゾハルゼミの大合唱が響いていた。のんびりと歩き、最後にひと登りして鳥兜山に戻った。蔵王中央ロープウェイで下山し、毎回訪れるカフェでチーズケーキ食べて、源泉かけ流しの硫黄泉に浸かってから帰った。




鳥兜山から瀧山越しに月山



鳥兜山に咲くサラサドウダン



ドッコ沼
※Mackey撮影



オオカメノキの白い花は目立つ 



ムラサキヤシオは残り花



うつぼ沼はひっそりとしていた



ブナの森を登る



ブナ林を鳥兜山へ



新緑を見せるブナ林の斜面



純白のタムシバを見る


三宝荒神山と奥に地蔵山
※Mackey撮影

 




梅雨入り前の晴れ間に再び歩くことができた。鳥兜山と中腹の沼を巡るルートは、所々に美しいブナの二次林も見ることができた。ただ、このエリアは日本を代表するスキーリゾート。スキーゲレンデの草原や車道が縦横に走る中、山域全体としての自然度の高さが損なわれてしまっているのは仕方ない。

まだまだ体力が身に着いていないため、三宝荒神山からザンゲ坂を下るルートは、膝への負担を気にしてあきらめた。三宝荒神山に行ければ、イワカガミの群生を見ることができたので、ちょっと残念だったが仕方ない。今回は”プチ山歩き”に終わったが、沼めぐりのルートは紅葉の時期に訪れてもよさそうだ。

2018.06.09. by TAKASKE

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