栗駒山、2017年10月08日(日)、天候:晴
コース:いわかがみ平−中央コース展望地(往復)
栗駒山の紅葉を再び愛でる。今回は中央コースを展望地まで。紅葉はいわかがみ平付近が見頃で、展望地からは御沢の斜面のブナ林が輝いていた。2時間余りの山歩きではあったが、十分に愉しめた。
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先週は用事で歩けなかったMackeyが、どうしても栗駒山の紅葉を見たいという。私の山靴はソールの張り替えをすることにして、只今、入院中。それならば、とお手軽な中央コースを選択する。ところが、そのお手軽感が、なめた行動を呼び起こす。準備はすべて当日。おまけに紅葉のピークでいこいの村手前で渋滞につかまる。結局、いわかがみ平に着いた時には午後1時を回っていた。私は登山靴の代わりにジョギングシューズを履いてスタートする。
今回は「お手軽山行」を愉しんだ。上部の紅葉は過ぎていて、栗駒山の紅葉ステージは中腹へと移りつつあったが、東栗駒山や御沢の斜面が赤、黄色、オレンジ色と様々に輝いていたのが印象的であった。来週、再来週はブナが見頃の時期になる。
いわかがみ平付近は紅葉が見頃で、東栗駒山の稜線がいい染まり具合。いわかがみ平より下部のブナ林帯も、上の方は黄色からオレンジ色に染まり始めていた。中央コースを歩き始めれば、直線的なコースの前方にかろうじて栗駒山の頂を見ることができるが、周囲はミネカエデやツツジ、ブナやミズナラに遮られてよく見えない。この時間なので山頂を踏んだハイカーが次から次へと下山してくる。全国からハイカーが集まり、カラフルなウェアも多い。長く続いた緩い登りからわずかに急な登りを過ぎて、ようやく視界が開けた。
背後は、おなじみの「真紅の海」のような紅葉が広がる。その奥、山麓にはブナ林が広がり、世界谷地の二つの湿原が見て取れる。第二湿原は木道が敷かれており、再開の準備が整っているように見える。眼下の大地森のピークから虚空蔵山にかけての斜面はブナ林が色づき始めていた。特に、御沢コースの刻む谷筋の手前側、日の当たる斜面が輝くように染まった姿が印象的であった。展望地まで来たところで、お休み。ここから上、山頂にかけては紅葉は終わり。目が行くのは御沢から虚空蔵山にかけての鮮やかな色づきの斜面である。
さて、今日は予定通りここで引き返す。行く手の「真紅の海」に向かって下るのは毎度のことだが気分がいい。ただ、ここの紅葉もピークは過ぎている。中央コースの石畳の道は登りよりも下りの方が足を置く位置が難しい。目の前でスローモーションのようにMackeyが転倒。右手と両膝を打つが、幸い歩くのには支障なかった。いわかがみ平が近づくにつれて、紅葉は鮮やかさを増してくる。登るときには気づかなかった岩の上で写真を撮っている人がいて、見ると東栗駒山にかけての色鮮やかな斜面が広がっていた。最後の最後に、素晴らしい光景を目にすることができた。
いわかがみ平に着いたのは午後3時過ぎ。下山後のお楽しみは、やっぱり温泉だ。久々に山歩き後に駒の湯に立ち寄る。今日は一番の人出で、なかなか入れない。十割蕎麦も売り切れということで、最近始めたカレーを頂くことにする。駒の湯のご夫妻としばらく話しながら、4時半を過ぎた頃になってお風呂が空いたので、硫黄の香りのする温いお湯に身を浸すことができた。
山頂は色あせている
考えてみれば、今年は栗駒山の山頂を踏んだのは残雪期の1回だけ。去年は一度も山頂を踏んでいない。多彩な魅力を持つ栗駒山で山頂を踏むことに、最近はあまり価値を見出していないのかもしれない。
2017.10.09. by TAKASKE
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