栗駒山2017年07月08日(土)、天候:快晴

コース:須川温泉−名残ヶ原−昭和湖−天狗平(往復)

虚空蔵山と大地森に雪渓の斜面
(天狗平からの展望)

梅雨の晴れ間、急に思い立って須川コースから栗駒山に登った。思ったよりも多くの花が見頃を迎えていた。特にウラジロヨウラクは麓から上部まで咲き誇っていた。名残ヶ原はワタスゲが揺れていた。コイワカガミにイワイチョウ、上部ではヒナザクラが今を盛りと咲いていて、花の密度の濃い山歩きとなった。暑さの中、この日は山頂にはこだわらず、天狗平で引き返したが満足の山行となった。

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栗駒山に登ることを決めたのは、前の晩のこと。予定していた用事を勘違いしていて、8日は急にやることがなくなったので、それなら身体を鍛えようかとMackeyを山へ誘うことに成功する。このタイミングで行けるのは適度に標高が高くコースタイムも手頃な栗駒山しかない。須川コースでキンコウカ咲く名残ヶ原を抜け、昭和湖まで行ければそれでよしとする。下山後は温泉にゆっくり浸かることにしよう。準備は朝からで出発は9時を過ぎる。こんな時間でも行けるのがいいところだ。国道398号線で一迫から花山へ抜け、湯浜峠を越えて行く。見事なブナ林の斜面を見て県境を秋田県へ。須川温泉に着いたのは10時半を回っていて、気温もかなり上がってきている。しかし、天気は快晴で、この時期にしては珍しく鳥海山が見えていた。

湯量豊富な須川温泉の源泉を横に見ながらのスタートはいつもながら気持ちいい。名残ヶ原が見渡せる場所からは栗駒山の山頂までくっきりと見渡せる。快晴の陽射しの下、緑色に染まった山肌が鮮やかだ。名残ヶ原はキンコウカで染まっていると思いきや、今年は遅れているのか一面のワタスゲに覆われていて、振り返れば背景に焼石岳が望める絶景が広がっていた。湿原を抜けて登っていけば、ウラジロヨウラクが至る所に花をつけていた。足元のマイヅルソウ、アカモノ、イワイチョウ、ツマトリソウなどが次々に現れて飽きることがない。ゼッタ沢を渡り、火山ガスの臭いが漂う地獄谷を抜けて昭和湖に辿りついた。この日の湖面は鮮やかな緑色であった。



湯浜付近の見事なブナの斜面



湯量豊富な須川の源泉



名残ヶ原を行く



ワタスゲ揺れる名残ヶ原
(奥に焼石岳を望む)



昭和湖へ向かう
※Mackey撮影



今日の湖面は緑色
※Mackey撮影



山頂目前、天狗平で引き返す


 
焼石岳を見ながら下る



昭和湖の畔で昼食をとる。ここで下山するかどうかをMackeyに聞いたところ、まだ物足りないと思ったのかもう少し登るという。気力が充実しているのが見てとれたので、自然と目標は天狗平に切り替わる。昭和湖から先が須川コースでは最も斜度があるが、急登というレベルではない。しばらく低木の樹林帯が続くが、ここはまさに「ウラジロヨウラク街道」という表現がぴったりの区間となった。細長い花、太くて短い花、濃いピンク、淡いピンクと、多様な姿だ。足元は鮮やかなピンクの花をつけたコイワカガミが増えてきた。樹林が途切れたところにはイワイチョウも依然として多い。樹林帯を抜けてからが長いが、足元は栗駒山を代表する花のヒナザクラが現われて所々埋め尽くすような密度で咲いていた。

天狗平は着きそうでなかなか着かない。暑さでMackeyもバテ気味だが、もう少しだからと気力を振り絞って登る。足元に咲くヒナザクラに励まされるように足を運んで、ようやく天狗平に辿り着いた。飛び込んできた宮城県側の展望も立派。緑の斜面に、駒姿の一部を形作る雪渓の白が鮮やかだ。虚空蔵山に大地森、その向こうに揚石山(あぐろしやま)とピークを起こす斜面を俯瞰するこのアングルは、いつ見ても飽きない。午後2時を過ぎたので、今から山頂へ行くと温泉を諦めるしかない。十分に満足できたので、ここで引き返すことにした。膝を痛めているMackeyとゆっくり下る。午後4時半に近くなった頃、ようやく須川温泉に下山した。楽しみにしている温泉タイム。硫黄泉に身体を浸したが、気温が高いとお湯も熱い。のんびりと浸かることなく上がってしまった。

この日に栗駒山で見かけた花をまとめて載せます。



ミズキ



ハクサンシャクナゲ



アカモノ



マイヅルソウ
※Mackey撮影



ツマトリソウ



イワイチョウ
※Mackey撮影



ウラジロヨウラク



コイワカガミ
※Mackey撮影



ウラジロヨウラク 



ウラジロヨウラク



ウラジロヨウラク



イワイチョウ
※Mackey撮影



ヒナザクラ



ヒナザクラ



ミツバオウレン



ハクサンチドリ
※Mackey撮影



ヒナザクラ



ナナカマド



ウラジロヨウラク



コイワカガミ




思ったよりも多くの花に出会えた山行となった。雪が比較的多かったことと、梅雨入りしてからの雨量が少ないことが影響しているのか、多くの種類の花が見頃の状態で咲いていた。これほどの密度の花を栗駒山では初めて見ることができた気がする。2週間前の焼石岳と比べて栗駒山は大したことないと思っていたし、Mackeyも含めて身体慣らしのために歩いておこうと思った程度だったので、いい意味で期待を裏切ってくれた。

栗駒山を歩くのはここに書いただけでも36回目。飽きるどころかますます好きになっている。次はいつ登ろうか。また、紅葉のシーズンには歩きたいものだ。 

2017.07.11. by TAKASKE

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