弥彦山(634m)、2017年05月05日(金)、天候:晴れ
コース:弥彦神社−(表参道)−弥彦山頂奥宮−(ロープウェイ)−弥彦神社
観光旅行で新潟に向かった。弥彦神社に参拝した後、表参道を登った。中腹から上は新緑に包まれ、登山道は終始春の花に彩られていた。山頂からの展望も申し分なく、粟ヶ岳と守門岳を目立たせた中越の山々や日本海に横たわる佐渡島、田んぼに水が張られたばかりの越後平野など、大満足の春の低山歩きとなった。
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前夜に新潟に着いて、駅前の店でお酒と郷土料理に舌鼓を打つ。翌朝、レンタカーを借りに行く途中で新潟駅にSL「ばんえつ物語号」を見かける。レンタカーを借りたら一路弥彦神社を目指す。ゴールデンウィークでなかなかの混雑ぶり。やっとの思いで駐車スペースを確保した。まずは参拝。本殿の背後に聳える山肌は、まぶしいばかりの新緑に包まれていた。テンションが上がる。コース案内の看板を過ぎて表参道を登り始めた。表参道は一合目から九合目まで、適度な間隔で石柱の表示が現われる。
最初はしっとりした杉の植林の中の道だが、それほど密集した林ではなく林床の至る所に春の花が見られた。中でも目立っていたのがイカリソウ(シロバナイカリソウ?トキワイカリソウ?)。繊細ながら華やかな姿を見せている。スミレは当たり前のようにそこかしこに見られる。階段と九十九折の道を登っていくと五合目まで来て自然林となり、尾根道になってイワカガミが現われる。これもまが見頃だ。ミツバツツジと似ていてやや色の濃いツツジはユキグニミツバツツジだ。更に登り続けて水場を過ぎれば七合目、ミヤマキンバイやシャガは所々に見事な群落を作っていた。
更に斜面を登り続ければ展望が開けて、水が張られた田んぼの越後平野が広がり、その奥に残雪を頂く端正な形の山が望めた。以前に、新潟のネット仲間から「粟ヶ岳」の名前は聞いていたが、この端正な形の山がそれと知ったのは、下山のときのロープウェイの中でのことだった。九合目まで来れば山頂の一帯に出てロープウェイでやってきた観光客も混じる。ここから山頂の奥宮までは緩い階段の登りが続くが、一旦緩んだ気持ちで歩くのは結構草臥れる。重い身体を引きずるようにして奥宮に辿りついた。
参拝を済ませてから展望を愉しむ。西に目をやれば眼下に日本海、沖には佐渡島が横たわっている。実は、最初は佐渡島を計画していたのだが断念した経緯がある。ゴールデンウィークの佐渡島は花に埋め尽くされるという。南に目を転ずれば、寺泊の町から日本海の海岸線が続き、遠くに妙高山と思しき残雪の山を見る。そして、東側の眼下には、大鳥居を目立たせた弥彦の街並み、そして燕、三条の市街地が田んぼの水の中に浮かぶ島のように分布している。広大な越後平野の奥に粟ヶ岳と白き峰の守門岳が頭をもたげていた。北に目を転ずれば多宝山へと続く新緑の山肌が印象的だった。
さて、今回は観光の一環で登った山。靴も山靴を履いていない。よって下りはロープウェイを使うことにする。すでに午後2時を回っていたが、観光客は続々とロープウェイで登ってくる。40分ほど待ってようやく下りのロープウェイに乗り、「研修中」の札を着けたガイド役のお姉ちゃんに山座同定をお願いしたところ、粟ヶ岳と守門岳を教えてもらった。駐車場に戻ってからは東へと車を走らせて、弥彦神社の大鳥居をくぐり、燕市の「杭州飯店」で背脂ラーメンを食して、三条に行き銅製のビールグラスを購入して、新潟市内に戻った。途中で、まぶしいほどに白い飯豊連峰の山並みが視界に飛び込んできたが、翌日は雨、翌々日は黄砂のため、満足に見ることができたのはこの日だけであった。
弥彦山は実に16年ぶり。前回は4月上旬の雪割草とカタクリの時期に八枚沢コースを歩いた。今回は表参道でいわゆるメインルートだ。時期が少し遅かったが、時期が違えど数多くの花に出会うことができた。そして、観光客も多かったが地元の方も多く、愛されている山ということがよくわかった。展望も申し分なく、紅葉の時期も素晴らしいだろう。冬でも登れるようなので、天候のよい日には白銀の越後の山々を眺めるのもよいだろう。
今回は、東京での用事の後で新潟に向かった。宮城からだとやはり遠いので、今後もなかなか行く機会はないだろう。今度行く機会があれば佐渡に渡って、アオネバ渓谷やドンデン山に行きたいものだ・・・
2017.05.14. by TAKASKE
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