蔵王山(スノーシューイングツアー)2017年03月05日(日)、天候:吹雪

コース:蔵王ロープウェイ山頂駅−地蔵山(途中撤退)

立ち並ぶモンスター達の中を潜るように歩きながら・・・

3年ぶりに冬の蔵王をスノーシューで歩いた。蔵王ロープウェイ山頂駅を降りれば、吹雪の中にモンスター達が浮かび上がった。せめて地蔵山までと思ったが、強風と一面のホワイトアウト状態で、すぐに登頂を断念し、山頂駅周辺のモンスター達とひとしきり戯れて、ロープウェイで下山した。

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この冬は、何回か日本海側を低気圧が通過したので半分あきらめかけていた蔵王の樹氷。週末の天気は巡りあわせが悪かったのだが、まだ樹氷は何とか残っているとの情報を得た。しかも、週半ばより日曜日に晴れの予報が出て、最後のチャンスとばかりに狙っていた。朝、早起きして東北道に入れば、見事に残雪に光り輝く船形連峰を横目に南下し、村田JCTから山形道へ。青空に浮かぶ白銀の蔵王連峰を期待していたが、山頂は雲に覆われていた。イヤな予感が・・・、でもここまで来たからには行かないで後悔するよりも行って後悔したほうがマシと、車を走らせた。高速を下りて、山道を登り、蔵王ロープウェイの駐車場に滑り込んだのが午前10時であった。

案の定、山頂は雲に覆われていた。この時点であきらめる方法もあったが、やはりここでも行って後悔するほうがマシと、ロープウェイに乗り込んだ。樹氷高原駅で山頂ロープウェイに乗り継ぎ、やがてガスに包まれて山頂駅に着いた。駅から一歩踏み出した我々を待っていたのは、強烈な風とガスであった・・・。とりあえすスノーシューを身に着けた。
地蔵尊は胸から上が雪の上、3年前に来たときは首から上だった。さて、一旦、山頂駅の前まで戻って地蔵山を目指すものの、既に方角がわからないホワイトアウト状態。観光客は目の前のモンスターに戯れているが、とりあえず高い方を目指せば次から次へと現れるモンスター群。しかし、ハッキリと見えるのは目の前の一体だけ。あとは、ぼんやりとシルエットのように浮かぶばかりだ。

地蔵山へと向かうルートがかすかに見えたが、何人かが顔をしかめながら下山してきた。雪を伴った強風が顔を叩き、スキーのゴーグルを持参して正解だった。この天気だとやる気が萎えてきて、しばらく足を止めて様子を見る。一瞬だけガスが薄くなり山頂駅がわずかに見えたが、再び乳白色の世界に覆われる。これ以上登っても仕方ないので、来た道を戻り、山頂駅の前まで来て観光客にまじってモンスター達とひとしきり戯れた。山頂駅のレストハウスで回復を待つことも考えたが、今日はこういう日だとあきらめてスノーシューを脱ぎ、下りのロープウェイに乗り込んだ。

ガスは山頂を覆っているのみで、すぐに視界が開けたが山頂を覆っている雲は取れない。下界の温泉街は陽光が降り注いでいるのが見えた。最早、気持ちは観光モードに移っている。スノーシューを車に置いて、温泉街を歩いてジンギスカンを食らい、強酸性の硫黄泉に身を浸す。あとはお土産屋めぐり。スノーシューでほとんど歩いていないので、まったく疲れはない。




地蔵尊は毎回のお約束
※Mackey撮影



一体ごと、人や動物に見えてくる



うつむく怪獣?



こちらは、ニワトリに似て・・・
※Mackey撮影



吹雪の中に浮かび上がる



一瞬ガスが薄くなったが・・・

 



吹雪で視界が利かず、モンスターと戯れる



モンスターと戯れる、その2



山頂線のゴンドラから見下ろす 



雲が切れ、下界は晴れている 



な、何ということか!

 


駐車場へ戻る途中、何気に視線を上げたところ、なんと、すっかり雲が取り払われて、モンスターが林立する山頂が視界に飛び込んできたのだ!あ〜!今すぐにでもロープウェイに登って山頂に行きたいよぉ〜っ!!しかし、ロープウェイに乗り直すには時は遅く、料金は高すぎて、せっかく温泉で温まった身体を芯まで冷やしかねない・・・泣く泣く蔵王の地を後にしたのであった。


近場の栗駒山と違って広大な温泉街を持つ蔵王は、やっぱり魅力的なエリアである。山がダメなら町を歩く。抜群の泉質を持つ温泉施設の数々、そしてお洒落な店もあって選ぶのに迷うランチスポット。標高1800mの世界もロープウェイで抜群のアプローチだ。栗駒山が大自然の懐深さを持つのとは対照的だが、山形市内に住んでいれば毎週でも通いたくなるエリアだ。

最後の光景を目にしなければ、きっとダメなりに満足できた樹氷ツアーとなったに違いない・・・。3年前の前回よりは、はるかに多くのモンスターを愉しむことができたのだが、下山した最後にまさかまさかのどんでん返しで、地団太を踏むとはこのことか、と思ってしまった。青空の下の樹氷ツアーは来年までお預け。今度は、坊平から山頂を目指すスノーシューイングツアーを期待しようか。いずれにしても、また、来年〜っ!?

2017.03.10. by TAKASKE

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