栗駒山2016年10月22日(土)、天候:晴のち曇

コース:世界谷地入口駐車場−世界谷地第一湿原−変則十字路(往復)
※変則十字路から古道の森コース及び大地森コースを10〜15分歩き引き返す

大地森への登りでブナは鮮やかに染まっていた

世界谷地第一湿原で染まる木々と栗駒山を眺めた後、大地森コースを変則十字路まで歩き、多少物足りなかったので古道の森コースを10分ほど、そして再び変則十字路に戻ってから大地森へと15分ほど歩いた。ブナ林は染まり始めで青葉を残している木も多かったが、大地森の斜面は見事な染まり具合であった。

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前週はいわかがみ平付近が紅葉の見ごろとなっていたので、山腹のブナ林がそろそろ見ごろになっているだろう。4週連続で栗駒山に行く。他の山に遠征するにも、この時期の栗駒山は他の山が持つ様々な魅力を兼ね備えているのだ。それだけ行き易い所に居ることに感謝しながら今日も向かう。Mackeyは用事が入ってしまったので、今回も単独はちょっと寂しい。3週連続の単独となってしまった。

駐車場から歩き出すと、木々は染まり始めているのだが、青葉も多くまだまだこの辺では紅葉が始まった程度である。そして、青葉や、青葉を付けた枝が散っているのは、木曜から金曜にかけて吹き続けた強風の影響だ。世界谷地第一湿原に出れば、高い雲に弱い陽射しを受けて湿原が染まっている。特に、周囲を囲む森が赤、オレンジ、黄、黄緑、濃い緑とバリエーションに富んでいる。栗駒山は上の方が強風で葉を落とし、大地森も上部は散っている。燃えるようなオレンジは見当たらず、一気に晩秋の様相だった。

変則十字路まではいつもの道。単独なので熊鈴を2個つけて進む。第二湿原への奥側の入口を過ぎて下り坂を行けば、ブナ林は立派になってくる。やはり少し早かったようで、青葉も多い。しかし、青葉の近くでオレンジに染まっている若い木もあったりして、染まり具合が一様でない。陽射しも強くなく、降り注ぐ黄色い光が感じられないのはちょっと残念。涸れ沢を過ぎればこの辺りの主とも言える「ブナ爺」。朽ちているがまだ葉をつけていて、強風にも倒れずに残っていたと安堵する。「スカスカ度」は一段と増したように見えるが。

変則十字路までやってきた。撮ったブナの写真が物足りなくて、先を行く。大地森はなんとなく濃密で圧迫感があったので、古道の森を行く。大地森の斜面側に立派なブナが見えるが遠目でしかも目の前に笹や低木があって邪魔される。10分ほど歩いた最初の小沢で引き返し、今度は大地森への登路へ分け入る。徐々に斜度を増すとともに視界が開けるようになり、ブナ林も染まってきた。倒木もあってなかなかのワイルドさだが、登山道ははっきりしている。そして、大きな倒木を過ぎて道が大きく左へトラバースするところで、熊のデッカイ落とし物を目にする。大地森は熊の巣窟と言われているが、単独だし、心細くなってきたのでこの辺で引き返すことにする。14年前に来たときとほぼ同じ所まで来たことになるが、標高にして900m程度と思われた。

あとは来た道を引き返すだけ。もう一度世界谷地第一湿原に立ち寄れば、そこそこの数の人が入っていた。紅葉シーズン最盛期に一度だけ行ったことがあるが、紅葉の湿原もいいものだ。老いも若きもという感じで、中には革靴を履いた若いカップルが手をつないで歩いていた。おそらく地元の人たちだろう。しかし、高曇りで陽射しはあまり降り注がず、写真を撮ってみたものの朝に来たときのほうがよかった。駐車場に引き返して、荒砥沢ダムから深山牧場を経由して帰った。




世界谷地第一湿原の風景



山肌は様々な色



ブナ林は染まり始め



「ブナ爺」はまだ残っていた



大地森の斜面は色づいている



林立するブナ
(大地森への登路)



世界谷地へと引き返す
(小沢付近の平坦地)



世界谷地駐車場へと下る
(ピラミダルな山は自鏡山?)



深山牧場からの栗駒山

 




見事なブナ林を歩くこと、これは栗駒山のもう一つの愉しみである。今回、黄葉の時期には多少早かったのは残念だったが、それでも素晴らしい雰囲気の中を歩くことができた。次の週まで期待できるかもしれない。天候がよければMackeyと歩こうかな・・・

栗駒山の魅力は、いわかがみ平から上部の色彩だけではない。遠くから来る人たちは、それだけを目当てに集まるが、やはりブナの山としても一級品の山だということを認識してもらいたい。湿原とブナ林、中腹の魅力こそ栗駒山が誇れるものである。そういえば、第二湿原の再開は2018年度からとのこと。分県登山ガイドに世界谷地を別項目で載せるか、古道の森や千年クロベと合わせて紹介するなどの方法があればよいのに、といつも思う。せめて、2018年に第二湿原が再開したら、載せて欲しいものである。

2016.10.23. by TAKASKE

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