栗駒山2016年10月09日(日)、天候:霧と雨、風強し

コース:須川温泉−名残ヶ原−苔花台−(自然観察路)−三途の川(往復)

霧の中、苔花台からは鮮やかな景色が浮かび上がった

前週に引き続き、紅葉の栗駒山を歩く。今回は単独で、須川温泉から歩いた。濃霧と強風の中を歩き、名残ヶ原を過ぎて苔花台から自然観察路を三途の川まで行ったところで引き返した。適度に雲が切れれば鮮やかな紅葉の写真が撮れると期待したが、終始濃密なガスに包まれて雨も時折強くなって、こちらはやや不完全燃焼に終わった。

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Mackeyは東京に行っている。3連休の最終日は駒の湯のお手伝いがあるので、中日に単独で栗駒山に登ることにした。前週は宮城県側の東栗駒コースで真っ赤な紅葉を愉しんだので、今回は須川コースで赤と黄色の彩りを愉しみたい。天候は少々悪いけど、雲がいい具合に切れたら印象的な写真も期待できるかも・・・。なかなかの妄想を膨らませながら、須川温泉を目指す。低気圧が前の晩に通過して、宮城県側は晴れ間も見え始めていた。しかし、湯浜峠から秋田県に入れば、雨が降り始めた。栗駒山も山頂は分厚い雲の中だ。冬型のような気圧配置で、これも想定内だ。

須川温泉に着いて驚いた。天候が悪いので大丈夫かと思いきや、流石、全国に轟く紅葉の名山だ。須川温泉の駐車場でやっと空きを見つけて滑り込んだ。まだまだ、雨は小雨。今日の予定は行っても昭和湖までと決めた。時間があれば賽の硯を回って須川温泉に戻ろう。しかし、ガスはあまりにも濃密で、写真どころではない。名残ヶ原もかろうじて足元の草原が染まっている以外は、モノトーンの世界だった。そこから少し登ったところが、苔花台。いつもはそのまま歩き去る場所だが、ここから見た景色がガスに煙っていながらも黄色が鮮やかな様相で、手招きしているようだった。

ゼッタ沢を超えて、小湿原へ。初めて栗駒山を歩いた時に、下りに使ったのが唯一の「自然観察路」に入る。小湿原から緩急の登りが続き、その後は斜面のトラバース道を歩き再び登る。ガスで周囲が見えない中、突然目の前に沢が現れた。指導標には「二途の川」と書かれていた。水量はやや多いながらも渡れないほどではなく、先を行こうかと思っていたがなんとなく渡ってはいけないような感覚になってしまった。指導標をよく見ると、「三」の字の真ん中の横棒が消えていた。つまり、「三途の川」ということ。やっぱり越えないことにしよう、と引き返すことにする。丁度、雨が強さを増してきたのであった。

結構歩いたかと思ったが引き返せば、思いの外すぐに苔花台に戻ってきた。雨も降り続き、風も心なしか強さを増して、名残ヶ原まで下ってきたが、賽の硯を経由する気力もない。そのまま大人しく須川温泉に戻った。須川高原温泉の内風呂に入る。雨に叩かれて冷えた身体を湯船に浸していると、立ち上る硫黄の香りに癒された。うーん、いつまでも浸かっていたいなぁ・・・しかし、強酸性の湯は湯疲れしそうなので、ほどほどに切り上げた。外に出るとガスが払われて紅葉が目に鮮やかになっていた。帰りに須川湖のパーキングで車を停めると、雲が少し高くなった視界の先には、秣岳と紅葉の始まったブナがいい雰囲気を見せていた。





名残ヶ原はガスに包まれて・・・



黄色が目立つ湿原



ナナカマドも至る所に



苔花台から自然観察路に入る



三途の川、ここで引き返す



二途の川?



再び苔花台まで戻ってきた



ヤマウルシ?の紅葉



須川湖から秣岳
(ブナは染まり始め)



湯浜峠近く
(ブナ林はまだ青々としている)

 




ガスと強風、そして雨・・・少し不完全燃焼の栗駒山となったが、それでも紅葉を愉しむことができた。自然観察路は22年ぶりに足を踏み入れたが、機会があれば須川コースからの下山に使ってみたい。まだまだ栗駒山の紅葉は中腹まで下りてきていないようだ。次の週末も天気がよければ足を運びたい。

2016.10.15. by TAKASKE

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