森吉山、2016年09月19日(月)、天候:曇ときどき晴
コース:阿仁ゴンドラ山頂駅−石森−森吉山頂−石森−森吉神社−石森−阿仁ゴンドラ山頂駅
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アオモリトドマツの森吉山の斜面 |
北秋田市にある森吉山に初めて登った。今回は阿仁ゴンドラを使用して森林限界を超えたところから歩き始める。至る所エゾオヤマリンドウが咲き乱れ、緩やかなアップダウンを経て森吉山の山頂に向けて登った。雲が多く遠望は利かなかったが、爽やかな風が吹き渡る心地よい山歩きを愉しむことができた。
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8月下旬から9月上旬にかけて東北地方に台風が相次いで来襲した。その後、東日本一帯に不順な天候をもたらす原因となっていた東側のブロッキング高気圧が退いた9月中旬になって、今度は秋雨前線がかかるようになった。週末はなかなか天候にめぐまれず予定が立てられない状態。しかし、1ヶ月以上山歩きをしていないので、この3連休はどうしても山歩きをしたい。北東北まで行けば雨から逃れられるということで、北東北で未踏の森吉山を目指すことにした。前日は山間の秘湯、杣温泉に泊まり、翌朝に阿仁ゴンドラを目指した。長大なゴンドラは天空を滑るように走ると、眼下の放牧場や取り巻く山々を見ることができ、中腹になれば見事なブナの森が展開した。いつしかこのブナの森を抜けて登りたいけど、今回はロングコースはパスして、標高1160mの山頂駅に下り立った。
歩き始めるとそこかしこにエゾオヤマリンドウが咲き、群落の様相を呈していた。登りもさほどの苦労もなく、石森という名のピークの近くまで来ると、森吉山のピラミダルな姿が目に入った。冬に樹氷が見られる山でアオモリトドマツも所々に見られる。ここからは外輪山に沿って歩き森吉山頂を目指す。森吉山頂の一つ手前のピークに建つ阿仁避難小屋を抜ければ、目の前に笹原が広がりその奥に皿を伏せたような姿の森吉山が聳えていた。笹原を抜ければ森吉山頂への最後の登りが始まる。焦ることなく一歩一歩足を運べば、思いの外あっけなく山頂に到達した。
夏山の季節が過ぎ、紅葉シーズンを前にしたどちらかといえば端境期のこの時期、山頂には結構な数の人がくつろいでいた。人気の山であることがうかがえる。雲が多く方角により遠望が利かなかったが、南側に雄大に聳える秋田駒を中心とした山々、北西方向の少し低い山々のうねりや、足下から広がる緑の絨毯のようで所々に淡い紅葉がはじまった森吉山の斜面も見事であった。
来た道を下る。登りのときはどちらかといえば曇りベースであったが、下りになって陽射しが連続的に降り注ぐようになる。斜面を下って振り返れば、笹原の奥に聳える森吉山の上空に青空が広がってくる。青空に夏の雲と秋の雲が同居している。足元には陽射しの降り注ぐ中に咲くエゾオヤマリンドウが続く。阿仁避難小屋を過ぎて、思ったよりも時間を掛けずに石森まで戻ってきた。森吉山は少しずつ形を変えながらアオモリトドマツをまとった姿を惜しげもなくこちらに見せていた。せっかくなので、片道10分の森吉神社まで足を延ばし、神社に参拝したあと、裏手にある冠岩へ。石森まで引き返せば、阿仁ゴンドラ山頂駅は目と鼻の先だった。約1ヶ月ぶりの山歩きは体力的には余裕を残して終わった。
快晴ではなかったものの後半は晴れ間も多く快適な山歩きとなった。紅葉シーズンはまだこれからだったが、エゾオヤマリンドウが咲き乱れる初秋の山歩きを愉しんだ。
森吉山はやはり遠かった。今回はゴンドラを使用したが、やはりこの山を知り尽くすには幾つものコースを麓から登ることが必要だ。中腹の分厚いブナ林帯もゴンドラから見ただけでも魅力的に映ったし、見事な渓谷も展開している。花の百名山でもあり、今回歩いたコースでもニッコウキスゲが見られ、山頂の東側の山人平にはチングルマの大群落が見られるという。真冬の樹氷も良さそうである。そんな遥かな森吉山、再訪する機会が持てることを期待したい。
2016.09.25. by TAKASKE
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