栗駒山・駒の湯スノーシューイングツアー、2016年03月05日(日)、天候:晴
コース:駒の湯入口−駒の湯温泉(付近の散策)
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駒の湯の周辺にあるブナの原生林 |
駒の湯温泉の周辺の森をスノーシューで歩いた。所々にブナやミズナラの大木が立つ森は、素晴らしい雰囲気を醸していた。穏やかな晴天の下でのスノートレッキングは格別であった。
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駒の湯温泉のご夫妻から誘いがあった。気温が上がりはじめて、途中の急坂も問題なく上がれそうなので、行くことにする。やや霞んでいるかに見えた栗駒山が徐々にくっきりとしてくる。耕英の台地に登りついたところで目の前にどーんと広がる白銀の姿に思わず車を止めてカメラを構えた。新湯温泉くりこま荘の前を過ぎて駒の湯の下り口で除雪は止まっていた。ここから駒の湯までスノーシューで歩くことになる。
駒の湯のご主人を先頭に雪の積もった車道をスノーシューを履いて歩いていく。動物の足跡もあちこちに見られ、車が入ってこない場所は動物天国だ。比較的細い木が多く、雪の上には縞模様が描かれていた。青みがかった神秘的な影である。林を抜ければ2008年の岩手宮城内陸地震で埋まって今は平坦になった場所を抜けていく。駒の湯の湯小屋は雪原の奥に立っていた。
湯小屋の周辺にある林に入れば所々にブナの太い木が見られた。雪面には木々が雪面に複雑な模様を描いている。このあたりの地形が小刻みなアップダウンを伴っていて、思わずカメラを向けるが出来上がりを見ると何を撮っているのか今一つわからない。奥に見えるのはミズナラの大木で、青空に枝を伸ばし、雪を載せた姿はなかなかのカッコよさであった。世界谷地の森には及ばないがなかなか見事な樹林だと思う。
駒の湯のご夫妻はわれわれが林の中を歩き回っている間に、湯小屋の掃除などをあらかた済ませていた。屋根にも雪はほとんどなく、われわれが手伝うような出番はなかった。ご夫妻の作業が終わって青空の下でしばし歓談する。見上げると若いブナの木の枝先がほんのり紅く、春がすぐそこに来ていることを物語っていた。平坦な場所の雪面にはきれいな模様が出来上がっていた。その模様が描かれた雪原を通り、雪の積もった林間を抜けて駒の湯の入口に戻った。
最高の青空の下でスノーシューを愉しんだ。駒の湯周辺の森もなかなか見事であった。そして、駒の湯のご夫妻と楽しい時間を過ごすことができた。岩手宮城内陸地震から7年、悲しみを乗り越えて去年の10月にようやく日帰り温泉を再開することができた。これまでの苦労と、これからの苦労・・・僕らには想像もできないことだけど、せめて楽しいことのお手伝いを少しだけでも出来ればと思いながら、これからも訪れようと思った。ご夫妻にはくれぐれも無理をせず、お身体を大事にしながら進めて欲しい。また、暖かくなって温泉が再開したらゆっくりと浸かりたい。
ちなみに、駒の湯エリアは私有地であり、縁あってこういう形で特別に立ち入らせて頂いている。慰霊碑に手を合わせ、先人たちの思いを少しでも汲みながら、謹んで踏み入れるようにしているつもりである。そして、何よりもこの素晴らしいお湯の恵みを末永く・・・の思いも持ちつつ、愉しませて頂こうと思っている。
2016.03.27. by TAKASKE
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