栗駒山・真湯の森スノーシューイングツアー2016年02月27日(日)、天候:曇

コース:真湯の森周遊(約1時間)

美しい林相の中を自由に歩く

栗駒山の岩手県側の中腹に広がる真湯温泉付近に広がる森をスノーシューで歩いた。1時間程度であったが、今年初めてのスノーシューハイクを愉しんだ。見事な林相の樹林帯で、特にカツラの大木が印象的であった。

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この冬は暖冬。積雪量も少なく、順調に雪解けも進んできた。この週は寒さのぶり返しで、雪が締まって、世界谷地を歩けるかと思ったが、前の晩に雪が降ったので行者滝からの上り坂はFF車では厳しいだろうと、あきらめる。しかし、今年は一度もスノーシューを履いていない私のストレスはMAXに達していた。そこで思い付いたのが、何度か通ったことのある真湯温泉周辺の森(以下、「真湯の森」という)。この辺りは、国道342号線沿いに背の高いブナが林立していて、美しい林相が広がっていた記憶があり、数は少ないもののスノーシューで歩いた記録もあった。

一関から国道342号線で栗駒山に向かう。前の晩に降った雪がうっすらと残るものの、拍子抜けするほどの積雪の少なさは、岩手県に入っても同様だ。祭畤(まつるべ)大橋を越えたあたりでようやくスノーシューで歩ける位の積雪量となる。そこから更に磐井川に架かる橋を渡れば国道を高木が覆うようになる。ここが真湯温泉のブナ林だ。温泉センターの駐車場に車を止めて、スノーシューを装着して歩き始めた。今シーズン初のスノーシューだ。

駐車場の脇は伐採された場所で、若いブナの木がポツンポツンと生えている場所だが、幹の模様がきれいだ。雪面も十分に締まっていて、潜ることなくスイスイ歩ける。東屋とよくわからない小さな小屋の横目にいよいよ樹林に入る。スギの立つ一帯を過ぎれば、天を覆うような高木が林立する自然林が広がる。ブナも多いが、それ以上に目を引いたのはカツラの大木だ。立派な高木は根元から株分かれしている。ブナの大木よりもカツラのほうが立派だ。また、ケヤキの大木も所々にあった。

この辺は不思議な地形で、渓畔林の様相を持っているが、磐井川の本流ははるか下。河岸段丘の段丘面のような場所だが、対岸は段丘のない切り立った崖だった。大木が多い平らな樹林帯は自由に歩くことができ、二人で思い思いに歩く。ふとMackeyが落し物を拾ったが、それはスノーシューに靴を固定するゴムバンド。なんと、私のスノーシューが壊れたものであった。3本のゴムバンドの1本が壊れただけで、残りの2本で何とか歩けるが、同じように劣化が進んでいるのだろう。中古で譲り受けたスノーシューも5シーズン目、そろそろ寿命が来たということか。あまり無理もせずに引き返すことにして、1時間ほどで駐車場に戻った。

温泉センターに立ち寄る。「温泉センター」の名前で余り期待していなかったが、期待していた以上の素晴らしい泉質の露天風呂が待っていた。鉄錆臭とかすかな硫黄臭を伴う湯は最高だ。温泉センターから外に出たら、雪が降り始めていた。



駐車場脇にもブナが立つ



雪面とブナの幹



林間に踏み入れればブナの大木が



根曲りのブナ



見事な太さのカツラの木



株分かれするカツラの根元



崖の縁に立つ1本の大木



カツラの木を見上げる



天を覆うような枝振り



林間を駐車場に戻る



雪に頭を出し春を待つ枝先



美しい模様の若ブナたち



外に出ると、雪が降り始めていた

 

 



天気はスッキリとはしなかったものの、美しい真湯の森を歩くことができた。前から歩いてみたい場所ではあった。冬に少し時間ができたときに、世界谷地まで登れないような状況であったらまた歩いてもいいと思った。春の新緑の時期も、カタクリやニリンソウなどが林床に咲くようである。秋の紅葉(黄葉)の時期も良さそうだ。

2016.02.29. by TAKASKE

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