八幡平(茶臼岳1,578m)2015年8月16日(日)、天候:曇ときどき晴

コース:黒谷地駐車場(アスピーテライン)−黒谷地湿原−茶臼岳(往復)

茶臼岳山頂で一瞬だけガスが切れた
(眼下に熊沼、遠くにモッコ岳のピーク)

八幡平で随一と言われる展望を目にするために茶臼岳に登った。黒谷地の駐車場からの往復2時間余り、期待した展望はガスの切れ間から一瞬だけだったが、湿原を彩る晩夏の花と山頂付近の見事なアオモリトドマツの森を満喫した。

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この夏の休みは13日〜16日の4日間 。山歩きというよりは旅行がメインで、龍泉洞や三陸海岸をドライブしたあと、前日に藤七温泉まで登ってくる。雷雨が心配されたが特に降られることもなく、野趣満点の露天風呂に身体を浸す。底からプクプクと湧き上がる源泉に濃厚な湯花、時に強く漂う硫黄臭、もうたまらない。しかも、ここの夕食のバイキングが野菜料理盛りだくさんで、これも素晴らしい。夜も露天風呂に浸かり、翌朝、今度はご来光を拝む。岩手山のシルエットと雲海が見事。丁度、茶臼岳の山頂から朝日が昇ってきた。シロバナトウウチソウを前景に写真をとる。朝日につつまれて再び露天風呂。山小屋のような雰囲気もよかった。

藤七温泉を後にして樹海ラインを車で登り、頂上のレストハウスを横目にアスピーテラインを下る。黒谷地の駐車場に車を止めて歩き出す。小湿原が点在し、夏の終わりの花も数多く咲いていた。黒谷地湿原から東に向かう。足元はエゾオヤマリンドウとノアザミが至る所に群落を作っていた。茶臼岳の方から何人もの登山者が下りてくる。茶臼口から登って縦走する人が多いようだ。岩がゴロゴロする緩やかな登りを行けば、やがてアオモリトドマツの森となり茶臼岳避難小屋に出た。そこから分岐を5分ほど歩けば茶臼岳山頂に立った。

茶臼岳山頂は八幡平にあって随一の展望とのことだが、一面のガスに視界は閉ざされていた。しばらく待っていたが、ガスが晴れる兆しがなさそうで戻ろうかと話をしていたら、急に辺りが明るくなってきた。様子を見ていたら雲に切れ間が見えて一瞬、展望が目に飛び込んできた。眼下の熊沼、そして遠くにモッコ岳と泊まった藤七温泉を見ることができた。写真を撮っていたらやがて再び雲が湧き上がってきて、視界が閉ざされてしまった。山頂を後にして来た道を戻った。途中で雲が切れて陽射しが降り注いだ。まだまだ夏の光の強さを持っていた。黒谷地湿原の近くにある水場でのどを潤してから駐車場までの残りの道を歩いた。

2時間半程度の短い山歩きを終えて、車で松川温泉に下りる。今回は一番奥に位置する峡雲荘へ。濃厚な硫黄泉に身を浸すと、旅の疲れがどっと出てきた。本当にいい湯で、ここにもう1泊したい気分になったが、明日から仕事なので仕方なく家に帰った。




日の出前の岩手山と雲海
(藤七温泉にて)



茶臼岳からのご来光
(藤七温泉にて)



エゾオヤマリンドウ



エゾオヤマリンドウの群落



ノアザミは登山道の至る所に

 

茶臼岳山頂付近は見事なアオモリトドマツの森



モミジカラマツの実



黒谷地から源太森方面



コバギボウシ



コバギボウシの群落

   



山歩きとしては時間も短く、やや物足りないものではあったが、高層湿原に咲く晩夏の花や茶臼岳山頂付近を覆うアオモリトドマツの森など、八幡平の魅力を実感できた。温泉と合わせることで愉しみが倍増した。この夏は梅雨明けとともに東北地方は猛暑に見舞われ、お盆の時期以降は大気が不安定な状態が続いている。山歩きのスケジュールも立てにくいが、なんとか時間をみつけて愉しみたい。

2015.08.30. by TAKASKE

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