鳥海山(中島台)、2014年10月26日(日)、天候:晴れ
コース:中島台レクリエーションの森駐車場−アガリコ大王(往復)
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黄金に輝く森の主 |
初夏に訪れた鳥海山北麓の中島台の森を再訪した。黄葉のピークを迎えて一段と輝いていたブナの森、そして辿り着いた先に、森の主は鎮座していた。
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東北新幹線は仕事で時々使うが、「トランヴェール」の10月号に載っていたのが他ならぬ「鳥海山」であった。見開きで載っていたアガリコ大王の姿に、黄葉の時期に再訪したいとの思いが湧き上がってきた。国道47号線で鳴子温泉を抜けて山形県へ。新庄を経由して最上川に沿って西へ進むが、ずっと濃霧の中を進む。本当に天候が大丈夫なんだろうかという気になった頃、急に霧が晴れてきた。そして、遊佐町に入ると目の前に鳥海山がスッキリとした姿で聳えていた。谷筋にわずかに残雪が残っているのが見て取れた。
さて、今回は半分は旅行が目的で、「道の駅 象潟」に寄る。ここではハタハタずしを入手する。その後、奈曽の白滝へ。落差26mと低いが、水量豊富で豪快に落ちる姿がいい。次いで、元滝伏流水へ。入口にある「熊出没注意」の看板はやけにインパクトがあり笑ってしまうが、滝は斜面の途中から美しい姿で流れ落ちていた。時折風が吹いてヒラヒラと黄葉が舞い落ちていたのが印象的であった。そこから車を走らせて本日のメインである「中島台レクリエーションの森」へ向かう。県道が徐々に高度を上げて、周辺は一面の黄葉に染まっていた。
期待を胸に歩き出す。すぐに黄葉のブナが出迎える。アガリコの森だ。アガリコが林立する森は、黄金色に染まっていた。赤川の橋を渡って、アガリコ大王へ向かう。所々に緑の葉を残すブナや、散り際のブナがあったが、行き着いたアガリコ大王の一帯は丁度いい具合に染まっていた。まさに「ベスト オブ ベスト」の状態であった。観光スポットとして有名になっているのか、ひっきりなしに人が訪れていた。それにしても本当に見事な黄葉だ。「黄金のステンドグラス」とでも表現したくなるほどだ。
我々以外に誰もいない時間帯を狙って、写真を撮りまくった。圧倒的な姿と周囲に生えるブナ林を同時に写そうとするが、枝ぶりを撮ろうとすると縦構図、周囲の黄葉も入れようとすると横構図になってしまう。もっと広角に撮れるレンズが欲しいと心底思った。
アガリコ大王を後にしようと思ったとき、幹に開く小さな穴を見つけた。小窓の奥に黄葉のブナ林が見えた。そして、幹が台座のようになっている場所の上に小さなお猿さんの姿があった。奇形樹ならではの発見であった。
今回はまだまだ行きたいところがあるので、アガリコ大王から駐車場に戻った。鳥海ブルーラインに入ってどんどん登って行く。標高1,100mの鉾立は11年前に鳥海山に登った時の下山した場所。あのときは天気が下り坂で遠くの景色が見えなかったが、今日は快晴で日本海が手に取るように見えた。やっぱり、海が見える山は開放感が違う。そして、鳥海山も凛々しい姿を惜しげもなく見せていた。
午後3時を回って陽射しも傾き始めたが、今日の目的は観光で、まだまだ行きたい所がある。鶴岡に車を走らせる。向かった先はクラゲで有名な「加茂水族館」。最近リニューアルオープンして、東北地方では情報番組でよく登場している。日本海に面したその場所からは、海の向こうに鳥海山が望めた。水族館は閉館まで1時間程度であったが、水槽に浮かぶクラゲの幻想的な光景を愉しんだ。最後に、一度訪れたことのある鶴岡市内のピザの美味しい店に行った。鳥海山と庄内地方を巡る旅を満喫して帰宅したのは、22時だった。
鳥海山の山麓に中腹、そして鶴岡まで足を伸ばした日帰りの旅だった。中島台の森は、まさにドンピシャの黄葉の最盛期で、はるばる足を伸ばした甲斐があった。今年は中島台に2回行ったが、来年は山形県側の鶴間池にも行ってみたい。そして、鳥海山の頂を踏みたいものだ。
海と山が接近する庄内地方の豊かさもまた素晴らしい。東京や関西に住んでいた頃は山登りだけが目的だったが、今はどちらかと言えば旅行が主体になっている。特に東北地方はそれぞれの場所に雰囲気がある。そして、地域の名産品も抜かりなくゲットした。イチ押しはにかほ市特産の「鰰(はたはた)寿し」。もちろん、今晩の酒の肴にも頂いた。
2014.11.02. by TAKASKE
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