栗駒山（1,626ｍ）、2014年09月28日（日）、天候：晴れ
コース：イワカガミ平−中央コース展望地（往復）、世界谷地入口駐車場−世界谷地第一湿原
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鮮やかに染まる栗駒山（中央コースの展望地より ） |
例年より一足早く訪れた紅葉の季節に、染まる栗駒山を見に行く。中央コースの展望地まで登って、引き返した。その後、世界谷地第一湿原に回って、染まる湿原と栗駒山を眺めた。
※写真はすべてクリックすると別窓で拡大表示されます。
栗駒山の紅葉の便りが届く。例年より２週間も早い。居ても立ってもいられずにイワカガミ平を目指すことにする。旧栗駒町に入ると田んぼが広がり、まさに今が収穫の時期。地元で「ほんにょ」と呼ばれる稲の棒掛けが林立していた。イワカガミ平へ向けてはシャトルバスに乗り換えると思っていたが、駐車場の空きスペースを見ながら時折乗用車を上げている模様。意外にもタイミングよくイワカガミ平まで車で登ることができた。午前１１時１５分頃で、こんな時間から登れるのも、「ホームグラウンド」に住んでいるが故のメリットだ。
イワカガミ平でMackeyは膝が悪いので待っててもらう。２時間後に下りてくることにして、中央コースを登り始める。今回は夕方に用事があるし、展望だけが目的なので、中央コース限定だ。山慣れた人よりは家族連れや年配のご夫婦や高齢者のツアーなどが見られる。時折写真を撮りながら、また時折先に行かせてもらいながら１時間かからずに展望地まで登り着く。目の前にどどーん！と錦繍の山肌が広がっていた。ここから山頂までの登路も人が連なっている。
ここで昼食をとってしばらく写真を撮ったら下山開始。行く手の紅葉の絨毯のような光景が見事だ。下りながら振り返るとそこにも栗駒山の山肌が。ほぼ２時間経過した頃、イワカガミ平に戻った。次に世界谷地第一湿原を目指す。駐車場に車を止めて歩いていく。今度はMackeyも一緒に行く。３週間前にも訪れているが、あのときは秋の花が至る所に咲き乱れていた。今日咲き残るのはエゾリンドウとウメバチソウがわずか。湿原も草紅葉に染まっていた。栗駒山の本峰はここから見ても染まっているのがわかった。湿原の中も、至る所にドウダンツツジの赤がアクセントをつけていた。
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参考までに、３週間前に歩いた世界谷地第一湿原の様子を紹介しよう。９月７日に歩いたが、意外にも秋の花が咲き誇っていた。この時期に歩くのは初めてで新たな発見であった。サワギキョウは間違いなくこの日の主役で、圧倒的に咲き乱れていた。エゾリンドウは湿原の中ほどに数多く見られた。イワショウブは北アルプスの太郎平でお盆の時期に群落を見たが、標高の低いこちらでこの時期に咲くのは、秋の花の証拠。ウメバチソウはポツポツと途切れることなく見られた。
＜＜３週間前の湿原の様子＞＞
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秋の栗駒山は定例だが、宮城県側からの紅葉は３年ぶりとなった。例年よりも２週間近く早くなったが、ほぼピークの時期に当たったと思う（３年前の方がよかった気はするが・・・）。やはり宮城県側からの見事な山の形と、赤を基調として青空に鮮やかに映る姿が素晴らしい。宮城県側から見た栗駒山の紅葉は日本一と言っても過言ではないと私は思う。また、草紅葉とサラサドウダンの赤がアクセントの世界谷地第一湿原から見た栗駒山も良かった。良い眺めであるにもかかわらず、訪れる人がそれほど多くない。お蔭でのんびりと回ることが出来たが、勿体ない気もした。
大満足の紅葉山行だったが、気分が晴れない。それは、前日に同じように紅葉を見に多くの登山者が登った木曽の御嶽山で、突然起こった水蒸気爆発のこと。目に鮮やかな光景が、何の前ぶれもなく一瞬にして地獄絵と化したのだ。登山者が撮った動画がニュースでも度々登場してくるが、山頂では噴石と火砕流、火山ガスに多くの人が巻き込まれ、帰らぬ人となった。その数50人超。山頂に辿り着き、満足した気持ちで紅葉を眺めながら食事を摂っていた人たち・・・何も悪くはない彼らを突然襲った悪夢を想うと、いたたまれなくなる。せめて、大好きな山で最期を迎えることが出来たことを本望と考えるしかない。どうか安らかに、魂が鎮まらんことを祈りたい・・・合掌
2014.10.04. by TAKASKE
