大土ヶ森(580m)、2014年04月13日(日)、天候:快晴

コース:登山口−(渓流コース)−観察広場−(くま落し坂・鼻こすり坂)−大土ヶ森山頂−(いっき坂)−(尾根コース)−登山口

大土ヶ森山頂から残雪豊富な栗駒山を眺める

栗原市の西部にピークを並べる「文字三山」。その一つで栗駒山の良い展望台となっている大土ヶ森に登った。花咲く登路の果てに、素晴らしいパノラマが広がっていた。

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Mackeyはこの日も山に行けない。実は1ヶ月前にスキーで膝を痛め、しばらく山登りはできない状態なのである。下手すると手術も必要で、今シーズンの山登りはダメかもしれない。そんなとき、地元の知り合いと山に登る機会を得た。大土ヶ森にもこのところよく登っているので、案内もしてもらえることになった。朝起きたら澄み切った青空が広がっていた。築館あたり見える栗駒山は殊のほか近くに見える。残雪の斜面は起伏もくっきりと見えて「艶っぽさ」すら感じさせる。栗駒地域からはその栗駒山の左に文字三山(左から大土ヶ森、中ノ森、櫃ヶ森)が見渡せた。こちらは残雪が消えていた。わずか3週間前には里にも雪が積もっていたので、今年の春は駆け足で到来したのだ。

鶯沢に入れば栗駒山は姿を消し、細倉方面に進めば大土ヶ森だけが視界に残ってズンズンと近づいて来た。やがて、谷間の道に入れば大土ヶ森も姿を消した。登山口に着いたのは午前9時を過ぎた頃、すでに10台ほどの車が停まっていて、この時期に大人気の山であることが実感できた。

渓流コースを行く。プチ渡渉を繰り返しながら緩やかに登って行く。カタクリはこの辺りはまだ早い。ニリンソウも葉を見せるだけで、花はまだこれからである。やがて「子生婦岩」という大木が抱えている大岩を見る。ふと足元を見て驚いた。ミスミソウが咲いていたのは予想外だった。観察広場のあずまやで一休みした後、最後の急登にとりかかる。「くま落し坂」で斜面に取り付くと、足元に再びミスミソウが咲くようになる。大半が白い花だが、中には淡いピンク色の花もあった。「鼻こすり坂」に入ると斜度は一段と増したが、思いの外短い区間で済んだ。七ツ森の方が厳しいくらいだ。

登り切ったところから短い尾根歩きを経て山頂へ。狭い山頂には20人ほどが食事をとっていた。彼らは一様に栗駒山の方角を向いていた。目の前に豊富な残雪を頂く栗駒山が聳えていた。人の群れを抜けて少し下りた樹林の中、木の間からも栗駒山がバッチリ見える。誰もいない、地元の人のみが知る特等席だ。飽きることなく眺めていた。南の方角に目を転じれば、花山湖と更に奥には船形連峰や七ツ森が見て取れた。手前に広がる大崎平野も見事で、宮城県北部の地形がジオラマのようだった。

下りは「いっき坂」を経由する。こちらの斜面にはミスミソウは全くなくちょっと残念。観察広場はパスして、今度は尾根コースを行く。8の字のコース取りで、下りはあっという間に登山口に戻った。12時前のことだ。帰りに、友人の案内で知る人ぞ知るカタクリやキクザキイチゲの群生を見る。春だな〜、やっぱり春に咲く花を見ると幸せな気分になるね。またとない快晴の中、本当に愉しめる山歩きが久々に出来た。



残雪豊富な栗駒山が目に入る
(斜面の起伏も見て取れる)



栗駒山の左に文字三山



一際目立つ大土ヶ森



子生婦(こんぶ)岩



急登の斜面にミスミソウ



ミスミソウ



ピンク色の花も見られた



雪残る山頂の稜線



船形連峰から七ツ森



七ツ森のピーク群



カタクリの群生



春の陽射しを浴びて全開



キクザキイチゲも群生

     

残雪の栗駒山に「スプリング・エフェメラル」。素晴らしい低山歩きとなった。今度は栗駒山の斜面に駒形が浮かんだ頃に行ってみようか。それとも、谷間にニリンソウが彩る頃にしようか。紅葉シーズンに登るのもよさそうだ。

2014.04.16. by TAKASKE

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