栗駒山(世界谷地スノーシューイングツアー)、2014年03月01日(土)、天候:曇ときどき晴

コース:世界谷地駐車場手前−世界谷地第一湿原−世界谷地第二湿原−ブナ林(往復)

第二湿原の奥に背の高いブナの美林が広がっていた

栗駒山の中腹に広がる世界谷地、今年もスノーシューで歩いた。残雪が豊富な中、第二湿原を過ぎて更に奥へと歩いた。背の高いブナの美林が広がっていて、いつまでも去り難い気分になった。

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なんとなく気分が乗らない曇り空が少し明るくなってきた。アメダスの「駒の湯」は積雪97cmでようやく1mを下回ったところ。途中で凍結していたらFFの車で登れるかな、と思ったが、迷った時は後悔しない選択肢で、10時を過ぎて世界谷地を目指す。 車を走らせていると思いの外空が明るくなってきて、行く手に栗駒山が白い峰を輝かせていた。特に運転で気を遣う場所もなく、世界谷地の駐車場手前約300mの所まで来た。去年と同じ残り300mで除雪が終わっていたので、ここで装備を整え歩き始める。11時を過ぎていて、暖かい空気に包まれていた。

締まった雪面を第一湿原に向けて登って行く。第一湿原に出てからも特に迷うことなく、当たりをつけて歩いていく。まだまだ残雪が豊富で、ドウダンツツジの木もほとんど雪に埋もれている。大体、この辺りかと北側の森に向けて入って行く。沢状の地形を見つけて上流へと向かう。前回歩いた時よりも沢が急だな、と思いつつ登って行くと、パックリと雪面が割れて流れが見えた。沢音が響き渡っていた。沢を高巻くようにして登って行けば、右手の樹間越しに湿原が広がっているのを発見。どうやら少々行き過ぎていた。

去年ほどの青空は見られないが、眼前には白銀の栗駒山本峰が聳えていた。望遠レンズでズームアップすると、稜線に登山者が歩いているのが見て取れた。今日は穏やかで、随分と入っているようだ。第二湿原には幾筋かのスキーの跡が見られたが、他に人は見掛けず自分一人の世界を欲しいままにする。ここで昼食をとる。じっとしている間も特に寒さを感じない。

再び第二湿原を歩き始める。ここまで順調に来たので、第二湿原を抜けて奥の森に入って行く。すぐに背の高いブナ林が広がった。雲が流れて、薄日が時折射しこむ天気で、平坦な雪面にブナの影がフッと浮かび上がる。幹の太い高木が多く、木々の間隔が空いているので、気の向くままにスノーシューを進めることができる。見上げれば見事な枝ぶりの木ばかりだ。出来るならしばらく仰向けになっていたいけど、敷物を忘れてしまったのでやめた。それくらい無風で適度な晴天であった。

元々今日は偵察程度にしか考えてなかったので、余り長い時間満喫することもない。葉を落とした樹林の奥に大地森が見て取れたが、変則十字路までは遠いのでこの辺で引き返す。帰りは、去年歩いた沢沿いのルートを下る。こちらの方が、来たルートよりも緩やかな地形だった。もう少し登る地点を行き過ぎたら、第二湿原を失っていたかもしれない。第一湿原に下りたところで、地点を再確認した。第一湿原まで出たらあとは来た道を戻る。14時過ぎに車に戻った。駒の湯十字路近くの新湯温泉「くりこま荘」で、ほのかな硫黄香る湯に身を委ねる。




第一湿原に出る
(奥に見えるのは大柴山)



残雪はまだまだ豊富



ミズナラの老木



沢伝いに第二湿原へ



第二湿原へブナ林の中を登る



第二湿原に出る
(栗駒山本峰が眼前に聳える)



登山者の姿も見てとれた



第二湿原の奥に分け入る



ブナ林に薄日が射す
(雪面にうっすらと影が浮かんだ)



枝ぶりの見事な木も多い


 
去り難い雪原を来た方向へ戻る

 

湿原、展望、そして雪のブナ林。冬の世界谷地湿原には三拍子揃った魅力がある。冬のブナ林を見に行こうと思ったときに他の場所も探すが、やはり比較的行きやすくてかつ魅力があるのが、世界谷地である。今回は適度に冷え込んだため、とても締まった雪の上を歩くことができた。暖かくなるともう少し緩んで歩きにくくなるけど、今シーズンのうちにもう一度歩きたいな。

2014.03.05. by TAKASKE

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