蔵王山(坊平高原スノーシューイングツアー)、2014年02月11日(火)、天候:曇ときどき晴

コース:坊平高原樹氷原−(エコーライン)−ブナ林−(ライザワールドお清水ゲレンデ)−ライザレストラン

青空の下、アオモリトドマツの森が広がっていた

山形蔵王の坊平高原をスノーシューで歩いた。期待していた樹氷は1週間前の季節外れの暖気で崩れていたが、青空の下に広がる樹氷原の展望は見事であった。また、エコーライン沿いのコースからは、霧氷を纏うブナ林を見ることができ、時折ブナ林の間を歩いたりした。ラッセルでかなり疲れたが、今シーズン初のスノーシューイングツアーを愉しんだ。

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関東地方が大雪に見舞われたのは2月8日の土曜日。次の日は、その大雪が宮城県に移ってきて、膝までの積雪となる。この日から山形方面に旅行に行くのに、車を出せるように雪かきをするはめになる。1時間余りの苦闘だった。国道47号経由で山形県に入り、かみのやま温泉へ。完璧に除雪された道を行く。翌日、温泉街越しに蔵王連峰が見渡せたが、山頂は雲を被っている。昼になって蔵王温泉に入り、この日はスキーをやることにする。ロープウェーで山頂へ行き、地蔵尊を拝む。山頂付近には樹氷が見られたが、ガスの中、満足に鑑賞できなかった。2時間程度でスキーを切り上げ、温泉三昧を決め込む。強い酸性の湯に浸かれば、なんとなく昂揚した気分になる。

翌朝は天候が回復傾向。ライザワールドスキー場に車を走らせれば、雲が少しずつ切れてきて、期待が高まる。リフトを2本乗り継いだら、アオモリトドマツの樹氷原に立つ。樹氷は1週間前の暖気で崩れてモンスターは見る影もなかった。ゲレンデを横切れり少し登ればエコーラインを示すポールが見えてくる。ここから振り返る斜面は雄大で、わかんツアーのトレースを辿ってお釜に行ってもよかったかな、と一瞬思う。

エコーライン沿いに歩き始めれば、XCスキーのトレースが一すじある以外は新雪。踏み出せばズズッともぐる。やがてスキーのトレースは林間に消えて、先行者のいないエコーラインをひたすら歩く。やがて雪雲が流れてきて、陽射しは翳りがち。いつしかアオモリトドマツからブナ林へと林相が変化し、真っ白な霧氷を纏って美しい。時間は限られたが、青空に映える霧氷のブナは特に素晴らしかった。

曇りがちのエコーラインをラッセルし続けるのも飽きてきたので、林間を歩こうかと考えていたが、たまたま出会ったXCスキーの団体ツアーのガイドさんからスノーシューで林間を歩くのはやめた方がいいと言われ、またしばらくラッセルを続ける。雪が思ったよりも重くて、太ももの付け根が痛くなってくる。ライザワールドのスキー場が近くなってきて、この辺りなら安心と林間をショートカットする。やはり木々の間を抜ける変化のある斜面を歩くのは楽しい。下から登ってきたスノーハイカーが犬を連れている。黒のゴールデンレトリバーがとても人懐っこい。

スキー場との合流点が見えてきた。ラッセルはだいぶ疲れてきたので、スキー場に出てゲレンデの端を歩くことにする。眼下には山形盆地が広がり、その奥には朝日連峰の山裾が見て取れた。ライザレストランまで歩いて下り、レストランで名物の石窯ピザを頂いた。その後、車でかみのやま温泉に行き、丁度この日に行われていた奇習「加勢鳥(かせどり)」を見物した。
「加勢鳥 加勢鳥 お祝いだ 五穀豊穣 商売繁盛 火の用心 それ カッカッカーのカッカッカー カッカッカーのカッカッカー」
なかなか楽しげだ。でも、当の舞う人たちは周りからは盛んに水を掛けられている。寒そうだな。




上山の市街地越しに蔵王連峰



地蔵尊は首まで埋もれていた



ザンゲ坂付近の濃霧と樹氷



リフト乗り継ぎでの一枚



坊平の樹氷原に下り立つ



アオモリトドマツを抜けて



樹氷は残念ながら崩壊していた



ゲレンデを横切って行く



エコーラインから上方を眺める

 

ブナ林を行くようになる

 

霧氷を纏う姿がひときわ美しい

 

青空と霧氷



この辺りで一番太いブナ



霧氷の斜面が見渡せた



出会ったスノーハイカーが連れていた犬(とても人懐っこい)



林間を抜ける



山形盆地と朝日連峰



ライザレストランの石窯ピザ

 
 
上山の奇習「加勢鳥」

 

今回は旅行を兼ねたツアーだった。20年以上前にスキーに来たことはあったが、上山の町や蔵王温泉など、なかなか魅力の多いエリアだった。スノーシューは5kmほど歩いたと思うが、とても愉しめた。次回、チャンスがあれば今度は、お釜方面へのモンスターの樹氷ツアーに行ってみたい。

2014.02.16. by TAKASKE

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