栗駒山2013年9月23日(月)、天候:曇り

コース:須川温泉−名残ヶ原−昭和湖−賽の河原−須川温泉

染まり始めた名残ヶ原と剣岳

染まり始めた栗駒山を歩いた。須川温泉から登り、昭和湖まで。風が強くここで引き返したが、着飾る一歩手前の山肌はポツポツと赤色が見られて趣きがあった。中央火口丘の剣岳を間近に望むルートで須川温泉に戻った。

※写真はすべてクリックすると別窓で拡大表示されます。


東京からお客さんが来て栗駒山を案内することになった。予想に反して雲が多めで、山頂は雲を被っている。麓は稲刈りが始まって田んぼは黄金色に染まっている。本格的な山登りのインターバルが空いているので、楽で変化に富み、下山後の温泉が楽しみな須川コースに決める。国道342号に回って登って行く。山腹のブナ林は毎度のことながら見事だが、所々でブナハムシの食害を受けて、葉が枯れてきていた。

須川温泉をスタートして、名残ヶ原へ。低木や草が所々で染まり始めている。山頂は相変わらず雲がかかり、風も強めに吹いているのが気になる。とりあえず先に進めば、地獄谷に出た途端に吹きさらしになり、帽子を飛ばされそうになる。向かい風がだんだん強くなり、寒さも加わってきた。何とか昭和湖までたどり着いたが、雲が低く垂れこめているので、山頂はあきらめてここで引き返すことにする。

名残ヶ原まで戻り左に折れて賽の河原を目指す。ヤマウルシやナナカマドなどの染まり始めた低木を抜ければ、目の前に中央火口丘の剣岳が荒々しい岩壁を見せて聳えていた。なおも進めば、賽の河原の荒涼とした風景が展開する。まるで、月や火星の風景のようなSFチックな雰囲気すら感じる。宮城県側とは異なり、岩手県側は火山地形のオンパレードで、全く違った魅力を見せていた。須川温泉に下山した頃には陽射しが降り注いでいた。秋分の日だが、名残の強い陽射しであった。「栗駒山荘」の硫黄が香る湯に浸かった。



名残ヶ原の木道を抜けていく



エゾオヤマリンドウは至る所に



ミズキ?



こちらもエゾオヤマリンドウ



ナナカマドの葉は染まり始め

 

昭和湖のすぐ上まで雲が覆う



名残ヶ原まで引き返す



ヤマウルシは鮮やかに染まる



草もみじの奥に聳える剣岳



賽の河原からは荒涼とした風景に



シラタマノキ

 

山頂まで行けなかったため、やや消化不良の山行となったが、こればかりは仕方ない。この山はもちろん、山頂からの展望が申し分ないのだが、こういう日には何が何でも山頂まで登る必要がない。むしろ、多様な魅力を持つ中腹を歩けばよい。本格的に登る山というよりも、愉しむ山である。そして、9月のこの時期に初めて登ったが、染まり始めの姿もまた味わいを感じた。

2013.09.29. by TAKASKE

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送