白神山地(暗門の滝、津軽峠)2013年8月14日(日)、天候:晴れ

コース:アクアグリーンビレッジANMON−ブナ林散策ルート−暗門の滝・第三の滝−暗門の滝・第二の滝−沢ルート−ANMON

津軽峠に立つブナの巨木
(通称「マザーツリー」)

お盆休みを利用して津軽地方を旅行した。白神山地の一角に立ち寄り、世界遺産のエリアにある暗門の滝と、津軽峠に立つブナの巨木、通称「マザーツリー」を鑑賞した。暗門の滝は水量豊かで力強く、深い渓谷に水音を響かせていた。樹齢400年と言われるマザーツリーは幾多の枝を天に広げて、青々とした葉を茂らせた姿は壮年期のような圧倒的な存在感を放っていた。

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アクアグリーンビレッジANMONは、世界遺産エリアの玄関口。前日は深浦に泊まったので、100km近く走って昼前にようやく着いた。(沿岸の岩崎から「白神ライン」経由なら半分の50kmだが、ダート続きでパンクの危険があるので、鰺ヶ沢経由とする)
車を降りると容赦ない真夏の陽射しを浴びる。標高300m程度の山の中とはいえ、猛烈な暑さだ。暗門大橋を渡ってコースの入り口へ。少し歩けばブナ林散策コースの分岐で、湧き水があふれ出ていた。冷たい水だ。

ブナ林散策コースに入ると、暑い陽射しが遮られて気持ちの良い道が続く。巨木といえるようなブナはないが、そこそこ太いブナが所々に見られる。様々な世代の木が見られて、健全な森であることを実感する。ゆっくりと45時間ほどの時間をかけて沢沿いの道に合流する。ここから暗門の滝までは所々足場が組まれたようなルートが現れて、滝までのアプローチが厳しいことを思い知らされる。今でこそ足場が組まれたハイキングコースであるが、昔は崖が険しく高巻く場所が多すぎるため、マタギは遡行せずに尾根からアプローチしていたとのこと。

最初に現れたのが第三の滝26m。水量の豊かさが印象的だ。そこからひと登りで、第二の滝37mに着く。真っ直ぐに豪快に落ちる滝だ。残念ながら第一の滝42mへの道は通行止め。大雨などで足場が流されたりがけ崩れが起きたりと、通行止めが多いようだ。通常連続する滝は下流側から番号が付けられるが、ここでは上流側から番号が付いている。マタギが尾根伝いにアプローチしてブナの木を伐り出し、川に落として下流に流すことから上流側から番号がつけられるとの由。
しばし第二の滝でマイナスイオンを浴びてから引き返す。今度はブナ林散策コースを取らずに、沢沿いの道を歩いた。

白神ラインを津軽峠まで車で登る。尖った砂利の多い危険な道を20分ほど登り続けて津軽峠に着く。ここからは白神岳から向白神岳に続く稜線が見て取れた。午後4時を過ぎていたため、稜線はシルエットとなって浮かび上がっていた。日没前後になるともっと幻想的な光景が展開されそうだ。
峠から高倉森へのルートを分けて5分ほど直進したところにマザーツリーは佇んでいた。四方八方に枝を広げて、緑の葉を一杯に茂らせていた。樹肌もまだまだ滑らかで、大木にありがちな朽ちる兆しも見せていない。壮年期のような活きの良さだった。”マザー”と名前はついているが、父親のような威厳を示していた。

津軽峠に戻って車で再びANMONに戻る。そのまま東へ車を向けて今夜の宿泊地である弘前を目指した。観光旅行の中の一日、小さなハイキングを愉しんだ。



ブナ林散策コースにて



ブナ林のトラバース道を歩く



ミズナラの巨木が目を引く



最初の滝は、暗門の滝・第三の滝

 

第二の滝、ここから上は行き止まり



同じく第二の滝



第二の滝の滝壺



何の花だろう?



津軽峠から遠く白神岳、向白神岳 



ブナ林に佇むマザーツリーの雄姿



マザーツリーを仰ぎ見る



展望地から見下ろすブナの森


懐深い白神山地の2度目のハイキング。まだまだ歩き足りない。断片的に幾つかのスポットを歩いただけである。アプローチにダートの林道も多いエリアで、宮城県にいる時期がいつまで続くかわからない中、今後どれだけ歩けるだろうか。それでも、また何度も歩きたいエリアになりつつある。

例えば、白神岳から崩山にかけての海岸線と平行に走る稜線の縦走や、藤里駒ヶ岳などの名前が知れた峰だけでなく、ほかにも高倉森や天狗岳などの核心部に近い峰やそれほどメジャーではない森や沢を歩いてみたい。青森県まで足を伸ばすとどうしても観光旅行の要素を入れたくなるが、山歩きだけを目的に秋の紅葉や春の新緑の時期に訪れてもみたい。(でも、温泉には行きたいけど・・・笑)

2013.08.18. by TAKASKE

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