月山(志津ブナ林トレッキング)、2013年5月25日(土)〜26日(日)、天候:晴れときどき曇り
コース:志津ネイチャーセンターを基点とするブナ林周遊
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水の集まる場所にて |
月山の志津温泉側にあるブナ林を歩いた。ネイチャーセンターを基点にするガイドツアーで、豊富に残る残雪の上を歩き回った。林間は緑の光が降り注ぎ、水の集まる場所は樹林が途切れて湯殿山から姥ヶ岳、月山へと連なる峰々が見渡せ、雪が消えた場所にはミズバショウとリュウキンカが咲いていた。ブナの新緑は標高とともに色合いを変えていた。この時期ならではのブナ林の最高の愉しみを思う存分味わった。
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この冬も雪が多く月山中腹は大量の残雪を見せていた。ネイチャーセンターからガイドに従ってブナ林へと分け入ると、新緑を透した光が目に優しい。まだまだ雪が豊富なためか、下草も見えずに緩やかに起伏する雪面を自由に歩ける。ブナは所々に根開きを見せ、特に太い幹の周囲は立派だ。やはり月山ならではの残雪と新緑の組み合わせである。太いブナの幹には積雪のラインが描かれている。雪が積もる高さまではコケが付着していない。樹林を抜けると、5月末だというのに一面の雪原が広がり、その向こうに新緑のブナ林を従えた湯殿山、姥ヶ岳、月山の三山が雄大に聳えていた。
雪原の中にパックリと割れている場所がある。水が集まる場所で、月山の豊富な雪解け水が流れている。このような場所にはミズバショウが必ずと言っていいほど見られ、広い湿地帯にはリュウキンカが鮮やかな群落を作って咲いていた。樹林帯に再び入れば、雪面は芽鱗(がりん)とブナの花で絨毯のように模様が描かれていた。今年は花をつけているブナが多いそうだ。周囲より帯状に低くなっている場所には沢が隠れている。場所によっては沢音が聞こえていることもあり、踏み抜き注意でガイドが選んだルートを外れることはリスクを伴う。
展望の利く場所では南から西にかけて朝日連峰が連なっている。山肌に残雪が模様を描き、山裾には新緑が萌え上がる様子が見て取れた。あのあたりもみなブナの森なんだろう。北側に連なる月山から湯殿山にかけては、ブナの新緑が標高を上げるにしたがって薄くなり、上の方はモノトーンの世界となっている。気候がよく、広大な雪の斜面には蟻のような姿のスキーヤーが見て取れた。ブナの森を出たり入ったり、林間の雪の斜面を登ったり下ったり、陽射しも降り注いだり翳ったりで、とにかく楽しい2日間を過ごすことが出来た。最後はネイチャーセンターに戻ってツアーが終わった。
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久しぶりの春の月山、残雪に新緑のツアーを歩いてみたかった。今回のツアーは心行くまで満喫できた。林間を自由に行き来できるのはガイドツアーならではのこと。単独では危険な場所を見分けることが難しいから、ここまでは入れないだろう。それにしても、数多くの写真を撮ったが、この素晴らしさは写真では表現し切れない。欲を言えば、小雨が降って霧が立ち上る光景を見たかったかな。もちろん、贅沢な欲望ではある。
また、来年も訪れたいと思った。
2013.06.02. by TAKASKE
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