船形山(升沢コースを三光ノ宮まで)、2012年10月21日(日)、天候:雨のち曇り
コース:旗坂キャンプ場−一群平−鳴清水−三光ノ宮(往復)
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三光ノ宮は見事な紅葉に包まれていた |
ブナの名山である船形山を歩いた。鳴清水から三光ノ宮あたりが見事に染まっており、天気はよくなかったが十分に愉しめた。ブナの森は噂通りで、今度は斜面の染まる山頂まで歩きたいと思った。
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大和町の中心を抜けて登山口を目指すと、晴れ間がのぞいていた空にどんどん雲が押し寄せて、雨が降り出す。旗坂キャンプ場についたらかなりの本降りとなり、用意をしていたらなんと雷鳴も響き渡った。30分ほど車のなかで待機して、雨が弱まったところで出発した。ここまで天気が悪いとは、ちょっと予想外。回復を祈るばかりだ。
すぐに見事なブナ林が現れる。異空間に入ったような森である。雨はまだ青い葉にさえぎられ、幹を伝って水が流れている。風が強く、滴がバラバラと落ちてくる。道は緩やかで素直な登りを続け、旗坂平、一群平と無理なく登って行く。一群平で一休み。このあたりで雨は止んだようだ。なおも登って行くと少しずつ染まり始めて、鳴清水のあたりからは黄色い衣装を纏うブナ林となる。大木が林立し、展望がないもののスッキリとした空間が広がっている。
ブナ林は登るにつれてオレンジ色へと鮮やかさを増して、時折雲間から陽射しが降り注ぐようになった。すぐに翳るので、シャッターチャンスがなかなかものにできないが、パッと輝く森の美しさは喩えようがないほどである。やがて現われた分岐を登れば、三光ノ宮に着いた。初めての展望地。行く手にあるはずの船形山は雲を被っていた。南の方に続く稜線と斜面の先に、北泉ヶ岳が見える。辺りの木々も赤やオレンジ色に染まっている。そして、眼下のブナ林の斜面が見事に色づいていた。ここで食事をとった。
しばらく粘っていたが、陽射しは一瞬だけで、その後は時雨の雲が厚くなってきた。これ以上の展望が望めず、三光ノ宮を後にする。時間的にもこのあたりで引き返すのが丁度いい。来た道を下って行く。雨の直後でぬかるんだ登山道のせいで、ズボンは泥だらけ。それでも、この気持ちの良いブナ林を歩ける幸せを感じながら旗坂キャンプ場まで下山した。
ミズナラの幹の空洞 |
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初めての船形山は、期待にたがわぬ大木の多い一級品のブナ林を目にすることができて幸せだった。天気は悪かったが、歩いてよかった。山頂の方はツツジなどの紅葉に染まる。人気の栗駒山とも遜色ない素晴らしい山だという。升沢コースは長いため、山頂まで往復するなら早朝から登り始める必要がある。できれば来年、今度は、晴れた日にチャレンジしたい。
なお、今年は残暑の影響で、紅葉は全体的に1週間から10日遅れているようだ。
2012.10.27. by TAKASKE
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